新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

南東北ドライブ旅行記 #2-10

2017-10-03 22:26:31 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「南東北ドライブ旅行記 #2-9」のつづきは、「洛中洛外図屏風 上杉本」のお話です。

米沢市上杉博物館の、っつうか、米沢市の、っつうか、日本のお宝国宝「洛中洛外図屏風 上杉本」は、

天正2年(1574年)織田信長から上杉謙信へ贈られたと伝えられ、以後米沢藩上杉家に伝来したという由来を持ちます。平成7年に国宝に指定されました。 筆者は桃山時代を代表する画家・狩野永徳(かのうえいとく)です。京の都を一望し、洛中(市中)と洛外(郊外)の四季と、そこに暮らす人々の生活風俗を描き込んだものです。上杉本と呼ばれるこの上杉家伝来の屏風は、数ある洛中洛外図の中でも初期に属するもので、豪華に、そして細やかに描かれています。およそ2500人もの人物が、老若男女、身分、職業を問わず描かれており、さらに動物、植物、名所、祭など多くの要素を合せ持っています。保存状態も良好で、日本美術を代表する作品とされています。

という由緒正しき(?)洛中洛外図屏風です。
なんたって、当代一流の絵師・狩野永徳の筆による6曲1双堂々たる屏風(160.4cm×365.2cm)で、織田信長が上杉謙信にプレゼントした作品というのですから

「#2-9」でも書きましたように、この屏風のために専用の展示室を用意して、原本またはレプリカを展示しています。
さらに図録が販売されているだけでなく、屏風に描かれた京の町を解説したA3サイズのシートも用意され、こちらは自由に持ち帰ることができます。

   

私が「洛中洛外図屏風 上杉本」初めてで拝見したのは、2013年秋東京国立博物館特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」でのことでした(記事はこちら)。

この展覧会、前後期合わせて、上杉本舟木本歴博乙本勝興寺本歴博甲本福岡市博本池田本と、国宝または重要文化財に指定されている洛中洛外図屏風7点を観られるという希有なものでした。

この展覧会で特筆するべきは、図録です。

上杉本の場合、「160.4cm×365.2cm」6㎡弱もある巨大サイズですから、細部まで詳細に鑑賞しようとしたら、いくら時間があっても足りませんし、そもそも他の観覧者の方々にとって迷惑です。

そんなとき、当然ながら原本をしげしげと眺めたあとで、図録を観て細部を再体験するのはとても有効です。

加えて、「京都―洛中洛外図と障壁画の美」図録には、別刷り(別紙)として、7幅の屏風の全体像を眺められるシートが付属しています。
例えば上杉本「別紙」は、横幅1mもの巨大サイズ

こりゃ、米沢市上杉博物館からいただいてきた説明シートと併せて、家宝ものですよ

ここまで、洛中洛外図屏風 上杉本画像を載せていないことにお気づきでしょうか?

このブログに載せられるサイズでは、洛中洛外図屏風 上杉本魅力なんて到底感じていただけないだろうと思ったからです。

試しに載せてみましょうか?
こんな具合です。

なにが何やら判りませんでしょ?

やはり、洛中洛外図屏風は、現物遠くから&近くからじっくりと眺めて、その後、図録で細部再体験するに限ると思うのですよ。

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