新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

コロナウィルスにも負けず出かけてきた #7

2020-03-05 15:38:57 | 美術館・博物館・アート/タウンウォッチング

「コロナウィルスにも負けず出かけてきた #6」のつづきです。

いよいよ、大川美術館での「桐生のアーティスト 2020」で楽しみにしていた山口晃画伯のことを書く「準備」として、2015年4月19日に放映されたNHK日曜美術館「画伯! あなたの正体は? ドキュメント・山口晃」を見かえしてみました。

この番組は、「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」の山口画伯自身による紹介と併せて、この展覧会に向けて新作を制作する画伯をアトリエに取材するという画期的なもので、「ショッピングモール」の制作過程がつぶさに撮されていました。
番組の中で、画伯は、「ショッピングモール」についてこんなことをおっしゃっていました。

ショッピングセンターというのが今、地方に行くとできていまして、大きいわけですね。
その一か所で全部済んでしまうんで、その地域の商店街が軒並み壊滅をして、シャッター街ができるというときにですね、ショッピングセンターと商店街を重ねるという絵が描けるかなぁというので…。

地方出身で都会に暮らす人間の多くは、帰省するたびに、寂れる商店街、増殖するシャッター街駐車場のんき広がる空を見て嘆息するものですが、この感覚は、桐生育ち山口画伯(生まれは東京)にとっても同様のようです。

そして、桐生の街のど真ん中に巨大ショッピングモールが存在し、周りに高い壁結界のように巡らせているという「ショッピングモール」を、桐生市で、それも大川美術館で観られるというのは、感慨深いものがありました。(下の画像は、フライヤーの一部)

というのも、大川美術館の創設者・大川栄二さんは、美術館のHPから転記すると、

1924(大正13)年3月、群馬県桐生市に生まれる。
  桐生高等工業学校(現・群馬大学工学部)卒業。
1946(昭和22)年、三井物産株式会社入社、エフワン株式会社代表取締役。
1969(昭和44)年、ダイエー株式会社入社、副社長、サンコー(現・マルエツ)社長、ダイエーファイナンス会長を経て勇退。
1989(平成元)年4月、桐生市に財団法人大川美術館を設立。理事長兼館長として現在に至る。
2008(平成20)年12月、逝去。

と、まさしくショッピングセンターを創る側の人でしたから…。

さて、5年ぶりに再会した「ショッピングモール」は、ちょっと色が増えたかな? くらいの変化でした。
手元の「前に下がる 下を仰ぐ」図録と見比べても、太陽柱のような光の柱虹色になっているとか、桐生天満宮杜の緑が濃くなったとかが目立つ変化かな?

説明板を見ると、制作年は「2015年~」となっていて、今だ「未完」なんですな
でも、ショッピングモールの寿命って結構短いものですから、この作品が完成する頃には、描かれたショッピングモールの壁寿命を迎えているかもしれません。

それにしても、山口画伯の作品って、どうして観ているうちにニコニコしてまうんだろ。「ショッピングモール」もそうだし、壁板のように細長い板に油彩で描かれた「無題」もそうだし…。
結局、私の「好みだということですな

   

みかけ、さほど大きくないと思えた大川美術館は、中を巡ると、山の斜面を利用した5階建て(入館すると、ひたすら下る)、けっこう広い
エレベーターはないので、階段の上り下りの苦手な方にはきついかもしれません。

大川栄二さんを記念した部屋には、大川美術館にいらした方々と大川初代館長との記念写真が飾られていまして、その中には当然の様に中内功さんの姿もあったのですが、上皇さま&上皇后さまの写真もありました。
へぇ~ でございます。

結局、1時間半をかけて大川美術館堪能させていただきました。

   

私がクルマを駐めたのは「水道山公園駐車場でして、せっかくなので水道山に登ってみました。
「水道山」と聞くと、ついつい、母校(高校)の裏手にあった水道山を連想してしまいまして…

ところが、登り始めてみると、キツい

まっすぐ伸びる階段を登りきると、

そこからもまた登り

そして、ヒーコラ言いながら(運動不足でございます)「ほぼ頂上」に着くと、そこにも駐車場がありました…

考えてみれば、自宅を出発してから3時間、まったく飲まず食わずでして、自販機でコーラを買い、下界を眺めながら飲んだら、美味いのなんのって…。

一息ついたのち、展望台に上ると、先客がいらっしゃいました

   

クルマに戻ると、坂道を下り赤城山をバックミラーに見ながらクルマを走らせました。(下の写真は往路で撮ったもの)

この日のドライブルートはこんな感じでした。

太田市を抜け、利根川を渡ると埼玉県熊谷市
名前だけは馴染み深いR17を通って、久しぶりにさきたま古墳公園に寄ってみました。

   

報道番組によれば、人が群れていない公園は、新型コロナウイルスに感染するリスクが低いそうで、そのせいか、さきたま古墳公園の駐車場はなかなかの賑わいでした。
でも、さきたま史跡の博物館臨時休館でした

新型コロナウイルスのせいで、閉館中美術館・博物館は多いし、人混み避けたいし、家の中ばかりにいるのも鬱陶しい、そんなときに、こんな公園を歩くのは、気分転換に最適かもしれません。

丸墓山古墳の上から山々(下の写真は浅間山?) を眺めて

稲荷山古墳「前方」部から「自撮りして

恐らく今年最後を楽しんでから、

帰路につきました。
もう1週間早ければ、見頃だったんだろうな…
また、国宝 金錯銘鉄剣を拝見できなかったも残念ですが、先日、国立歴史民俗博物館(訪問記)レプリカを観たばかりですから良しとしましょう(イミフ)

帰る途中、行きつけのガソリンスタンドに寄って、今年初めて給油(去年11月中旬までは毎週給油していたことが嘘みたい…)のあと、モノは試し とばかりにスーパーマーケットに寄ったら、を買えました
いつもの秋田産米売り切れていましたが、山形産つやひめを買いました。
それにしても、埼玉県産米千葉県産米ばかりたっぷり在庫があったのはなぜ?

こうして、17時ちょい過ぎ自宅に帰着しました。
この日の走行距離約200km
天気も良かったし、渋滞も無かった快適なドライブでございました。

シリーズ本編の完結編:2020/03/07 コロナウィルスにも負けず出かけてきた #8 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コロナウィルスにも負けず出... | トップ | 特典だったデカジャケットを... »

コメントを投稿

美術館・博物館・アート/タウンウォッチング」カテゴリの最新記事