新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2018年最初の関西旅行 #1-2

2018-04-17 23:08:56 | 旅行記

「2018年最初の関西旅行 #1-1」のつづきです。

この記事を書くにあたって、3月25日に放送されたNHK日曜美術館岡本太郎『太陽の塔』井浦新が見た生命(いのち)の根源」の録画を観たのですが、番組の冒頭、万博記念公園駅方面から陸橋を渡り、券売所前までの井浦新さんのリアクションに吹き出しました。

いやぁ~、わくわくするな。
あぁ見えたぁ。
いやぁ~~
まず大きさに驚きますよね。
も、ホントにいつ見ても驚くよなぁ。
ん~、
ホント、いつ何度見てもイイですよね。
毎日見ていたいですよね。凄い。これは…。
まだあそこまでたどり着いていないのにもうこんなに心を動かされているって凄いことですよね。

これって、同じ場所での私のリアクションとほとんど一緒

大阪出張で乗ったモノレールの車内から初めてホンモノ太陽の塔を観たときの興奮9年前に初めて間近に太陽の塔を見上げたときの感動(記事はこちら)、3年前再会したときの喜び(記事はこちら)、そして今回は上記の井浦さんと同じワクワク感に浸りました。

ほんと、どうしてこんなにも太陽の塔心を動かされるんでしょ

南青山にある岡本太郎記念館を観てきたことを書いたこちらの記事で、

私が「20世紀の日本美術を代表する作品のひとつ」だと思っている太陽の塔、なんとも好きでございます

なんて書きましたが、いやいや「20世紀の日本美術を代表する作品のひとつ」どころか、「現代の大仏」ではなかろうかと思ったりして…

もっとも、大仏はどう見ても仏さまですが、この太陽の塔は、似たものなどどこにもない、岡本太郎個性の塊唯一無二物体ですが…

   

この太陽の塔は、大阪万博(EXPO'70)の他のほとんどのパビリオンと同様、会期後には取り壊される運命にありました。
ところが、Wikipediaを引用しますと、

撤去反対署名運動があり、施設処理委員会(委員長・茅誠司東京大学名誉教授)が1975年1月23日に永久保存を決めた。

だそうです。
 width=その永久保存を決めるまでの経過が記された文書(1974年10月のもの)が、EXPO'70パビリオンで開催されていた企画展「The legacy of EXPO'70Ⅱ リバース-太陽の塔再生」で展示されていました。

そこから転記しますと、

もともと太陽の塔青春の塔および母の塔とともに、お祭り広場と一体となって日本万国博のテーマ展示施設の主要な部分を構成していた。なかでも、太陽の塔は日本万国博を訪れた多数の観客に強烈な印象を与え、あたかも日本万国博のシンボルのように観客から親しみを持たれていた。
このような事情を考慮すると、太陽の塔は日本万国博の記念建造物として存置するにふさわしいものであるといえよう。また、お祭り広場および大屋根を撤去するとしても、太陽の塔は一部を補修するだけで存置することができるので、日本万国博の記念建造物として、万国博記念公園の整備計画に組み入れ、存置する措置をとることが適当であると考える。

だそうです。
ここまでは納得の展開なんですが、これにつづくパラグラフがなかなか衝撃的でした。

なお、日本万国博におけるテーマ展示は、地下、地上及び空中の三部門にわたり、塔の内部テーマ展示の一部に過ぎなかったものであるから、特に塔の内部を公開する措置を講ずる必要はないと思われる。

今年1月から、太陽の塔内部の再構成が完了して一般公開が始まりましたが、50年近くにわたって内部が非公開となっていた理由の一端が判りました。
安全性の確保とか展示品の再生とかが最大の難関だったのでしょうけれど、基本は「『三つ揃い』の一つを見せても仕方がない」ということだったんですな。

万博当時、観客は、地下から太陽の塔の内部をエスカレーターで上昇しながら生命の樹を観たあと、腕の内部を通って大屋根に出るルートになっていたそうな。
その大屋根なくなってしまうと、太陽の塔の内部公開を継続するためには、「『三つ揃い』の一つを公開しても仕方がない」という理念的な理由に加えて、新しくルートを造らなければならないという物理的&金銭的な課題があったということなんでしょ

傍観者としては、「どうして内部を見せてくれないんだよと思いがちですが(私はこのたぐいでした)、なるほどねぇ~ でごさいました。

おっと、NHK FM「MISIA星空のラジオ」が始まってる

というわけで、今夜はこれまで。

ありゃ、MISIA鼻声 そして「トゥウィッター技術的な問題が発生していますですと
大丈夫かぁ~~

つづき:2018/04/18 2018年最初の関西旅行 #1-3

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