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来年の注目市場は、日本株とインド株 

2023-12-09 | 今日の東京市場

日銀の金融政策修正観測から147円台で推移していたドル円が一時141円まで買われました。株式市場では円高が嫌気され、輸出関連銘柄を中心に下落しました。

 

ドル円の動き、 異常ですね。先進国通貨の動きとは思えない。

今週の日経平均の高値は6日の33,452.13円、安値は8日に付けた32,205.38円。高値と安値の差は約1,200円と大きな開きです。米国株式市場ではダウ工業平均やS&P500指数が年初来高値を更新しましたが、日本株の上値は重い状況です。

 

今週の225の動き。今週はSQ、33000円が意識されました。HFは売り崩し

来年の日本株は新しいNISA制度が始まること。金融経済教育推進機構が設立され、金融教育が本格化することから、預金から株式市場への資金移動が期待できます。

金融教育のインストラクターは証券業協会や銀行業界のインストラクターが機構のインストラクターとして継続認定されます。また、金融庁との面談でインストラクター認定されると、インストラクターとして活動することもできます。民間の金融教育が活発しそうです。

 

また、日本株は米国株と比べて割安です。なので、日本株は売られたら買いのスタンスで挑みましょう。

買の対象はPBR1倍割れの成長企業。迷ったらPBR1倍割れ解消推進ETF(2080)。

 

銀行株の良いかもしれません。来年は日銀がマイナス金利を解除する可能性が高いので銀行株も良いかもしれません。日銀は日銀当座預金の超過準備額を3分類し、その内、政策金利残高にマイナス0.1%を設定しています。マイナス金利導入前はプラス0.1%です。マイナスからプラスへの転換は大きいです。なお、超過準備額(2023年10月)は都銀が187.8兆円、地銀が72.3兆円、第二地銀が10.7兆円、信託銀行は36.7兆円です。

 

〇インド株

インド株式が好調です。センセックス指数やNifty50指数は史上最高値を更新しています。

中国株が衰退する中、勢いのあるインドに欧米を中心に資金が流入しています。

インドの証券取引所であるボンベイ証券取引所(BSE)の騰落率は394%と、驚異的な騰落率です。残念なことに、インドの個別株にはインド国外から投資できません。日本でインド株に投資するには投資信託が中心です。Nifty50のETF(1678)は東証に上場しています。

 

 

個人的には投資するなら、インフラファンドが良いと思います。

 

〇インドルピー

インドに投資するにあたり、ルピーの動向が気になる方が多いと思います。トルコリラのようになる可能性は低いです。GDP成長が7.6%(2023年7-9月)、インフレが6.83%(10月)とGDP成長がインフレ率を上回っているため、通貨の下落は起きない状況にあります。

ルピー円1年間の動き

インドルピー円の動き(1年間)は、平均1.69円、標準偏差0.076円なので

1標準偏差の動きは、1.766円~1.614円と小動きです。過去5年においては、平均1.566円

、標準偏差0.1157円、1標準偏差は1.681円~1.450円です。

標準偏差を平均で割ると、1年で4.45%、5年では7.38%と、同ドル円の1年4.9%、5年12.4%

を下回っているため、インドルピー円は安定していると言えます。つまり、トルコリラ円のようなリスクを今のところ考える必要はありません。

ルピー円(1年)

ルピー円(5年)

振興国通貨の中で、ルピーは安定した動き

 

新しいNISA枠では長期投資のコア銘柄としてインド株に投資すると将来良いことがありそうです。

 

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

コメント
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