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SBI証券、既発米国2年債、抜きすぎ

2022-10-01 | 今日の東京市場

パウエル議長は令和の鬼平?

最近、パウエル議長の顔が三重野総裁に似てきました。三重野総裁と言えば、平成の鬼平と呼ばれ、公定歩合をぐいぐい引き上げた日銀総裁です。不動産の総量規制、大口定期の自由化もあり、日本経済がブラックホールに吸い込まれ、暗黒の30年が始まりです。

米国経済もブラックホールに吸い込まれてしまうのでしょうか?パウエル議長、日本のバブル崩壊とその後の日本を検証して。中国は失敗してしまいました。

米国株式指数の予想PER推移 まだはもうなりもうはまだなり

・パウエル議長へ

株価は下落していますが資金が仮想通貨(あっちの世界)に逃げています。インフレ退治には株式市場をいじめることも大事ですが仮想通貨の規制を強化し、あっちの世界からこっちの世界への資金移動をできなくしましょう。あっちの世界のマネーゲームはあっちの世界だけで有効ということで良いと思います。あっちの世界のマネーサプライをコントロールしないとインフレは収まらないでしょう。

・SBI証券様

SBI証券は株式手数料を大幅に引き下げ株式市場に貢献しました。素晴らしいです。しかし、

米国債の手数料が高すぎです。足元みていますよね。せめて半分ぐらいにしてください。

下表は2022年9月30日時点の米国債市場価格とSBI証券(既発米国債)を比較したものです。

2年債の市場価格は約97.02に対し、SBI証券のオファーが97.56です。差額の0.56がSBI証券の手数料1000ドルにつき5.6ドルの手数料)です。

10年債は価格変動が激しいためか1.58(1000ドルにつき15.8ドル)。

 

米国債の市場価格とSBI証券のオファープライスと利回り(データ:Bloomberg*)

米国債

クーポン

償還費

市場価格

利回り

SBI

利回り

差額(手数料)

2年債

2.50%

2024年5月31日

97.02%

4.38%

97.56%

4.04%

0.54%

3年債

2.88%

2025年7月31日

96.24%

4.30%

96.85%

4.06%

0.61%

10年債

2.75%

2032年8月15日

91.20%

3.83%

92.78%

3.63%

1.58%

 

2年債4%台は魅力的です。SBI証券にお願いしたいことは新発2年の個人向け米ドル債の発行です。セカンダリー市場の2年債はクーポンが低いのでカレントニーズは高いと思います。新発なら引き受け手数料がはいるので、今回のようなひどいプライスにはならないでしょう。

 

*米国債は流動性が高いためBloombergの価格でディール可能です。

 

・米国株はまだまだ下がる

今回の下落は水準訂正の動きなので、まだまだ下がります。ダウは27500ドルで止まるかどうか。止まらなかったら大名行列(下に~下に~)。

押し目買いはまだ早いと思います。

バブル崩壊と公定歩合(日本) 三重野総裁時

・投資するなら米ドル2年債

米国債利回り

ドルをお持ちのかたは米国の2年債が良いでしょう。円投資は為替リスクが高いので

円が買われるのを待った方が賢明です。

米2年国債利回りが約4.3%です。リスクを取って株に投資しなくても年利4%以上の利息が享受できます。社債の場合はスプレッドが乗るので格付け次第で5%以上が可能です。

日本のバブル崩壊時には2%半ばだった公定歩合が最終的に6%に引き上げられました。

当時、大口定期預金(自由金利)が1億円から1000万円に引き下げられたこと、3カ月金利の利率は最大で9%近くまで上昇したこともあり、資金が株式市場から預金に流れました。

 

バブル崩壊時(日本株)

 

米国でも同じ現象が起きています。

 

・日本株

あかん、買うならインバウンド銘柄、不動産も良いかもしれません。日本の物価が安いので日本の割安製品は外国人に買われてしまいます。江戸時代にも同じことがおきました。それは、金と銀の交換比率が日本1:5に対し、米国は1:15だったため大量の金が海外に流出してしまいました。

裁定取引です。米国では銀15枚に対し金が1枚ですが日本に銀を持ちこむと金3枚になります。

この時と同じ、日本と米国を比較し、日本で売られている商品が彼らに割安に移ります。

マンション、ビンテージギター、時計、高級品ほど割安。

外人が買いあさることで日本の物価は上昇。外人プッシュインフレがおきます。

日本人は追いやられ最終的には都内から日本人がきえてしまうかもしれません。GIVE MEチョコレートの時代がやってきそうです。岸田SORRY対策打たなきゃひどい目にあうよ。

 

第2部

住宅ローン亡国論

 

田中さんに暗雲が垂れ込めたのは長男が中学受験を受けるため5年生の時から通い始めた

塾の費用が要因です。田中さんは当時41歳で月の手取りは35万円でした。奥さんがパートを始めため月8万円が入ってくるようになり、夫婦で月43万円の手取り額です。

都内で有名な進学塾、ザピックスの年間費用は5年生で約73万円、6年生では約134万円です。5年生で月当たり約6万円、6年生では約11万円です。

奥さんとの相談の結果、受験に備え奥さんのパート代はすべて預金とし、田中さんの小遣いは5万円から3万円に、食費を7万円から5万円に引き下げました。

 

田中さん家の収支

手取り:43万円

小遣い:5万円→3万円

光熱費:1.3万円

携帯電話:1.5万円

住宅ローン:7.5万円

学資保険:1.5万円

塾代:6万円

積立預金:3万円

預金:8万円

食費:7万円→5万円

保険:2万円

娯楽:3万円

その他;1.2万円

 

田中家の第一次ショックは業績悪化にともないボーナスは手取りで25万円に引き下げられたことです。住宅ローンは30万円、不足の5万円は貯蓄を取り崩しました。

 

 

データ:Bloomberg

藤井理

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