パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

義父:施設退所を宣言

2024-02-22 08:58:47 | 高齢の親
 要介護2の義父が自宅で暮らせるようにする為、
段差だらけの老朽化したした家の改修見積もりが届きました。
最低限の見積もりですら、恐ろしい金額です。
車が入ってこられない土地なので、資材搬入だけで60万越え。
改修工事はまた別。

   義父は、この金額を見て何を思うのか・・・

息子(夫)は「今まで暮してきたのだから、こんなの必要無い」って言うだろと予測。

   でも全部はやらないとしても、必要なところは必要だからね。
   滅茶苦茶な事言わないでね。
   ・・・と心で願う私。


 何でも良いけど、家に帰りたいよね・・・。
ある日突然、入院となり、回復したとはいえ高齢のためそもそも不自由。

同時に認知症状が出ていることも手伝い、
正常な判断が出来ない為、みんながみんな敵に思えるらしく・・・。

自由気ままな暮らしから一転。
管理される生活になり、身体だけで無く心も窮屈だよね。

   義父はきっと「最低限の事は何でも出来る」と思っている。
   「他人の世話になんかなるものか!」と思っている。

だけどね・・・
そもそも人間は、他人の作り上げたモノを調達し生活する生物で、
「自立」と言っても、動物とは違って無理なんだよ・・・。
根本的に「未完全な生き物」だから。

だからね、
そういう生命体なのだから、一人で抱えて完結しなくて良いんだよ~。
もっと人の手を借りて、甘えて、それに感謝しながら生きていこうよ~。

実際、オムツの着脱すらおぼつかず、
ご飯を、食べても食べても食べ足りないなんて、完全に認知症だし。
買物だって何だって出来ると思えてしまう事自体、有り得ないし。
電気屋へ行って、使いもしない22万もするパソコン、何台買うつもり?
シニアカー買ってお買い物へ行く気満々だけど、あれ高いよ?
しかも、店内走行出来ないし、お店についてからどうするの?

   だけど、
   「何でもできるだ!」「何とかなるだ!」・・・と、
   そればっか。

支援を受ける立場になったからには、文句ばかりじゃなく、
「ヘンテコだけど可愛い、本来のおじいちゃん」で居てよ~。
・・・と、私は思っているんだけど。


 今は本当に、人を見れば不満をぶつけ、文句ばかり言っている様です。
何とか気持ちや心を和らげてあげられないものでしょうか。
色々考えてしまいます。

でもね、
施設やデイサービスにそれなりに馴染める人と、そうでない人が居るのも確かで、
介護の職場で働いたことのある妹の話によれば、
杖を振り回して暴れ、施設の玄関のドアを叩いて壊した・・・とか、
介護士が杖で叩かれた・・・とか、
入浴を拒んで、顔を引っ掻かれた・・・とか、
働く側のメンタル的にも、なかなか大変な事も多いらしく、
やはりそういう人は一定数いて、義父の場合も珍しくは無いのでしょうね。

自宅に帰ったら、本来のおじいちゃんに戻る・・・・・・とは思えないけれど、
少しは満足のいく晩年になるのかな?

息子(夫)と娘(義妹)は自宅には戻したく無く・・・
でも戻さないと施設にも迷惑を掛けるだろうし・・・

ケアマネさんに相談しならがやっている様ですが、
ケアマネさんも「久しぶりに凄いお爺ちゃんに当たっちゃったな」と言っているらしく、
まぁ、相当手に負えないというか、
会いに行くと、義父からの一方的な文句と要求の嵐のようで。

同じ施設にいる義母などは、ケアマネさんに
「(お爺さんの所には)行かない方が良いよ」とアドバイスをするくらい、
義父は誰にも相手にされず、心もポッツンとしているのだろうな・・・と思うと、
何だか私自身が悲しくなってきて、話を聞くだけでも良いから行かないとな・・・と。


 しかしどうしたものか・・・。
自宅生活に戻ったとしても、「ヘルパー要らない!」と言うし、
お願いしてもいずれ勝手に断りそうだし。
日用品の調達や通院もあるし、薬の管理もある。
「見守り宅配弁当」だけでは廻っていくとは思えない。

そもそも義父は立ち姿の重心が後ろにあるタイプで、
後ろにひっくり返るリスクがあり、「見守りが必要」と言われている。

それに、自宅に帰ったら食事制限など無視で、
食べたい物を食べたいだけ食べる生活になる。(認知の影響で以前より欲求が強い)

健康器具とサプリメントが好きで、
テレホンショッピングを見ては買いあさり・・・、だけど活用しない。

誰かが根気良くお世話をしないといけないわけで、
それをするとしたら、同市内に住んでいる義妹?
でも、義妹は「あの(汚い)家には足を踏み入れたくない」と嫌がっているし。

兄である夫が、
「暫くオンラインワークで実家に同居するか」と考えていますが、
それはいつまで?
体力は持つの?
そもそも永遠に完全オンラインとかOKなの?
・・・と、課題だったり、未知の話だったりで、
心理的に、「暗いトンネルに入る前」の戸惑いが尽きません。

 でもこれは、
18年間、統合失調症の義母を一人で面倒看てきた苦労への報復かもしれません。

子供やその家族が、「面倒を看てくれ」と押しつけた訳ではありませんが、
配偶者である義母の面倒は「自分の責任だ」と捉えつつ、
自分の言うことを聞き入れない義母に手を焼き、
治療を受けさせることを断念し、
誰の指図も受けず「自分のやりたいように」やって来てた義父・・・。

ですが、18年はあまりに長く、自分の身体が不自由になった今、立場は逆転し、
今度は自分が我儘を言いまくるのも分かる気がします。


 きっと、18年分自己主張をするパターンでしょうね・・・。
私としては、言わせて上げるのも良いかな・・・(無理も無いよね)と思うのですが、
サポートする家族にとっては死活問題で、
特に義妹などは、「私の言うことを何一つ聞いてくれない」と怒り心頭。
「痛い目を見ないと分からない」
「『お願いします!』『助けて下さい!』と言わせないと駄目だ
とまで言うようになったそうで。

義母が我が家に来て、戸惑っていたときは、
「これが私の親」(←受け入れなさい)的なことを言っていたので、
親に対してそういう関わりを貫く人だろうと思っていましたが、
「あ・・・そうなんだ?」
「私がお世話をして、そんなことを口に為たら、
 鬼嫁扱いで大変な事になっていたな・・・」
と、ソレに関しては、回避出来た事に心からホッとしている私です。

   やってみないと分からないのだよ
   何でも自分でさ


 どうなるのか、どうするのか、
義父は、「3月一杯で施設を出る!」と宣言しているそうです。

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