創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

シロちゃん、どこ?

2009年01月15日 | 日記

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     午後11時少し前

もうそろそろ夜中の11時だけど、お父さん早く仕事をやめないかな。
晩ご飯を食べてから5時間も経ったし、ワタシの体も冷えてきちゃった。
勝手口の屋根の上でず~っと見渡しているけどシロちゃんの姿、今晩も見えない。

あんなに仲が良かったシロちゃん、去年の10月27日から何処へ行ったの?
この家に来たのがおととしの11月。 生まれてすぐに捨てられ、お父さんと偶然に会って
この家まで一生懸命にチョコチョコとうしろを付いてきたのに、一体どうしたの?

どこに行ったの? いつも家の周りにいるのに姿が見えない、どうしたの?
ワタシのお母さんもオバさんも姉妹も弟達も、み~んな天国に旅立って
一人ぼっちのところへ来てくれた 「 シロちゃん 」

最初はケンカもしたけど、すぐに仲良くなっていつも一緒にご飯を食べたり遊んだり、
寒い時は体を寄せ合って眠ったりもしていたのに、雪が降っているのに何処にいるの?

あっ、仕事場の電気が消えた、お父さん仕事を止めて家に入るんだ。
お父さんはね、千葉三越の個展作品を夜遅くまでかかって創っているんだよ。
もう遅くなったから今日の仕事は終わりなんだね。
ワタシも寒くなったから屋根から下りよう。

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     午後11時

屋根から下りると、いつもお父さんが体をさすってくれるの。
「 トラちゃん、何で寒い屋根にいつも居るんだい?こんなに冷えちゃって 」
そうして抱っこしてくれてヒザの中でさすってくれるんだけど、ワタシあんまり好きじゃないの。
シロちゃんはいつもお父さんに抱っこしてもらって甘えていたね。

お母さんもオバさんもみんな捨てられて、人間が信用できないって言ってたの。
だからワタシも体に触れられるのが苦手なの。
お父さんの気持ちは分かるけど、でも何となく怖いの。
 
今晩もお父さんが私の濡れた体をタオルで拭いてくれた、とても嬉しかった。
ひさしの下で雪やミゾレを除けていたけど、北風が強くてどうしても濡れるの。
体を触られるのはいやだけど、優しく拭いてくれると、とても気持ちがいいの。

ああ、もう随分長い間拭いてもらっちゃった、そろそろワタシの眠る場所に行かなくては。
「 トラちゃん、何処行くんだい、ここに温かい寝床を作ってあるじゃないか 」
お父さんの声を聞きながら、「お父さん、お休み・・・ニャ~ン 」

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  寒いけど今日も屋根の上

今日も朝早くから屋根の上に上がって家の周りを眺めているの。
去年もこんな風にして、シロちゃんの姿が見えると飛び降りて一緒に遊んだよね。
雪が積もってきたけど、シロちゃんがどこかで震えていないかと心配しているの。

お父さんの車の上でひなたぼっこした、その数日後から姿を消した シロちゃん。
シロちゃん、いついつまでも待っているから元気で早く帰っておいで。
お父さん、いつもシロちゃんを探しに行ったり話しをしてくれるんだよ・・・・・だから・・・・・。

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                      去年10月末 車の上で遊んだ日


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