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能登方面
最初に志賀町の 「 ヴィトレの丘 」を訪れた時は非常に遠くに感じた。
行けども行けども目的地のゴールのサインが見えてこなかった。
ナビゲーションはその都度案内してくれるものの、かと言って正確ではないことも多々ある。
ナビゲーションの案内に従って 「 ヴィトレの丘 」に着いたときは疲れさえ覚えたものだった。
今回、預けてあった作品を搬出するため、能登有料道路を利用して志賀町に向かった。
あれほど遠くに感じた 「 ヴィトレの丘 」 金沢から約1時間ほどで到着。
雨も上がって心もち風も爽やか。 このまま梅雨が明けて欲しいと思いつつ
ラジオを聴きながらのドライブ。 九州方面の水害被害情報をたえず知らせていた。
夏前になると必ず発生する、水害。 近年の水害の規模は大きくなったように感じる。
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千里浜へ |
二ヶ月ぶりにマスターにお会いし、近況など話しあった。
急激な景気悪化ですべての歯車が狂ってしまっている、そのように感じた話しでもあった。
我々が安心して過ごせるような世の中になってほしい、今回こそ変革が必要、
そのためにも私達の一票が大切、などなど世情を話し合った。
ほんの一時間ほどお邪魔し、すぐに帰宅。 帰り道も慣れたもので、
もうナビゲーションに頼ることなく、スムーズに小松へ。
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ノウゼンカズラ |
搬出してきた作品を家の中に運び込み、ふと垣根に目をやればオレンジの花。
今年も 「 ノウゼンカズラ 」が勢いを増して庭木に絡みついて花を咲かせている。
30年前、工房を建てたとき知り合いが美しい花だからと株分けしてくれた 「 ノウゼンカズラ 」。
庭師だった父の言うことを聞かず、繁茂して日陰を作ってくれればと植えた 「 ノウゼンカズラ 」。
あの時、父が反対した理由が後々になって分かった。
我が家の周りは、垣根に 「 カイヅカイブキ 」をグルっと植えてある。
その垣根に 「ノウゼンカズラ 」は巻き付き、「 カイヅカイブキ 」の栄養を吸って
年々成長を続けているのだ。 もちろん取り付かれた垣根は弱っていく。
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人の気も知らないで ノウゼンカズラ |
毎年の春まだ浅い頃、垣根にガッシリとくっついている 「 ノウゼンカズラ 」の蔓を
片っ端から取り除いた、と思っていたが、何処かに残っていた蔓が成長し、
このような、ありがたくもない美しい花を咲かせてくれている。
ああ、あの時父の言うことに従っていたなら、と思ってみても 「 あとの祭り 」。
季節が移り、寒くなったら一斉に駆除しよう、そのように思い、オレンジの美しい花を眺めた。
花には何の罪もないが、他の木々に寄生して養分を摂るのは困る。
もう大丈夫だろうと思って過ごした夏の季節、植えてから毎年駆除を続けている、私。