創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

涼菓子

2009年07月10日 | 日記

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                           お茶うけに



今年の梅雨は 「 気まぐれ 」。  珍しく北陸地方には雨がすくない。
このまま静かに夏へと移っていくと思っていたが、見通しが甘かった。
昨晩から今朝にかけて土砂降りだった。 加えて湿気で体がだるい。

こんな時には冷たくて甘いものを食べるに限る、と勝手に決めつけ、
冷凍してあった水煮アズキで葛餅を作ってみた。

砂糖は極力使いたくないので、アズキの味付けは代用品の甘味料でサッパリとした甘さに。
四角い器に冷ましたアズキを敷き詰め、少量のモチ粉と葛を使ってうす甘く仕上げた葛餅を
その上に均等に流し入れ、あら熱を取ったものを冷蔵庫で30分くらい冷やしておく。

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   掛け分け高皿


至極簡単な和風涼菓子の出来上がり。
さて、器は何がいいかな?と思いついたのが、この掛け分けの器である。
高台部分が中指と薬指に挟まる、丁度よい大きさである。

三角に品良く切り分けた 「 冷やしアズキ葛餅 」を盛り、
湿らせた黒文字を添えていただくことにした。

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   白磁くみ出し碗


新茶葉を普段より多く使い、渋くならないよう低めのお湯で出した
濃い目のお茶を添えてみました。

新茶の良い香りと、程よい甘さに仕上がった、「 冷やしアズキ葛餅 」、
不愉快な梅雨の湿気に打ち勝つ、気持ちまでもがサッパリとする涼菓子。
あまりにも簡単に作ることが出来ますので、ぜひお試しを。

用意する材料。
好みの甘さに煮たアズキ、葛粉、少量のモチ粉、そして作る時間、たったこれだけ。
口の中が痒くなる位に甘く作ってある店頭の涼菓子を食べるくらいなら、
ほんのわずかな材料で簡単に作れるお菓子を作ってみましょう。

とはいうものの、初めっから作れる訳でもなく、出来合いを買って来て舌触りと味を確かめ、
これならば自分でも作れると思って挑戦した涼菓子でした。
自画自賛するならば、品の良い 「ういろうもどき」 でしょうか。


コメント
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