オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ムーティ指揮の歌劇「清教徒」

2016年08月12日 16時00分58秒 | 今日、聴いたCD
今日は久し振りにオペラのCDのこと。
1組のオペラ全曲盤のCDが届く。

ベッリーニ 歌劇「清教徒」(全曲)

モンセラート・カバリエ、アルフレード・クラウス、ユリア・ハマリ、マッテオ・マヌグエッラ、リッカルド・ムーティ指揮フィルハーモニア管弦楽団、アンブロジアン・オペラ・コーラス(1979年録音 制作レーベル:EMI)

この録音は、今までまだ入手していなかった。マリア・カラスの1953年録音の全曲盤のインパクトが強すぎていて、マリア・カラスの呪縛から解き放たれるに長い年月を要してしまったのだろう。
素晴らしい演奏だった。録音データーを見るとプロデューサーはジョン・モードラー。当時のEMIの名プロデューサー。確かEMIでのムーティ指揮のヴェルディ・歌劇「アイーダ」の全曲盤のプロデューサーもモードラーだったはず。
オーケストラとコーラスはオペラ劇場専属の団体ではありませんが、イタリアオペラの雰囲気満点。スピーカーから流れてくる響きにオペラの空気を大きく吸っているような気持ちになる。それも指揮のムーティの力量だろう。
そしてモンセラート・カバリエとアルフレード・クラウスの素晴らしい歌!正に聞き惚れるのみである。
第1幕のアルトゥーロの登場の場面。
「おお、愛する人よ、あなたのために」と歌い出した時のクラウスの素晴らしいテノールの声!もう何度、聴き直しただろうか!
また第2幕の狂乱の場でのカバリエも素晴らしい。
正にベッリーニの名旋律があふれており、それを堪能出来た録音だった。
このCDの解説書には、録音風景の写真。
スコアを見ながら打ち合わせているクラウスとムーティの2ショット。
またページを開くとムーティを中心にモードラー、マヌグエッラ、ハマり、カバリエ、クラウスがズラリと並んだ写真。
LPレコードの時代はオペラの全曲盤を聴く時、解説書に掲載されているこのような写真を見ながらオペラを楽しんでいたものである。
このような楽しみ方がCDの時代になって気薄になってしまった。いや、無くなってしまった。
CDの時代になって、オペラもお手軽になりましたが、何か大切なものを忘れてきているのではと思うことがある。
昔のような、じっくりと作り上げられたオペラの全曲録音。
もうセッションでは、このような録音が生まれない時代になってしまったのだろうか?
数々のオペラの名盤を生み出したEMIもワーナーに吸収され大きな時代の流れ。
単なる年寄り?の郷愁か!




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