オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ヴェデルニコフ指揮NHK交響楽団の「春の祭典」

2016年11月08日 13時12分06秒 | NHK交響楽団
2001年12月に朝比奈隆が亡くなってから、私自身、大袈裟かもしれませんが、本当に自分を賭けてみようと思う現役指揮者がいませんでした。
単に有名だから、スター指揮者だから、また名門オーケストラの指揮者に就任したからという次元ではない、自分自身にとって最高の演奏を聴かせてくれる現役指揮者は、もう朝比奈隆で途絶えたと思っていました。
ところが、遂にこの人!と思う指揮者が登場しました。
ロシアのアレクサンドル・ヴェデルニコフ!
以前から、NHK交響楽団の定期演奏会に何度か登場していて、テレビで見て注目していましたが、先月28日、兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会を実際に会場で聴き、この指揮者は只者ではないと強く感じました。
そして一昨日7日夜のNHK・Eテレで放送されたNHK交響楽団との10月の定期演奏会から「スラブ行進曲」と「春の祭典」を聴いて、私にとって、揺るぎのない大きな存在の指揮者となってしまいました。
チャイコフスキーの「スラブ行進曲」は、下手な指揮者にかかると、やかましいだけの俗曲に聴こえますが、ヴェデルニコフの手にかかると、格調たかく聴こえてきます。そして何度でも聴いてみたい!そんな気持ちを抑えることが出来ませんでした。
そしてストラヴィンスキーの「春の祭典」!
同じN響の演奏でも、シャルル・デュトワの指揮だと何か作品が手の内に入っているように感じていましたが、ヴェデルニコフの指揮だと作品に体当たりしているように感じる演奏。
正にロシアの大地に根を張り、感情が湧き上がっている演奏。
今度は、ぜひ「火の鳥」を全曲版での演奏で聴いてみたい。
次の13日の日曜夜は再びN響とのドヴォルザークのチェロ協奏曲とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が放送されます。
チェロ独奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会と同じアレクサンドル・クニャーゼフ。この方のチェロも素晴らしかった。
とにかく放送が楽しみです。

なおヴェデルニコフの魅力を私に教えて下さった、そぴあ様に深く感謝いたします。




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2 コメント

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こんばんは! (そぴあ)
2016-11-24 22:38:53
そんなふうに思ってくださり、私こそ感謝し、また大変うれしく思っております。
ヴェデルニコフさん指揮の演奏を最初に聴かせていただいたのが、なつかしの「N饗アワー」での、『ルスランとリュドミーラ序曲』の演奏でした。たった5分間の演奏でしたが、とても印象に残ったのです。もっと長い曲、交響曲などの演奏を聴きたいと思っていたものの、当時は音楽をゆっくり聴いたり、情報を集めたりする余裕がなく。
やっと2014年の1月N饗定期の、『眠りの森の美女』にめぐり会いました。そこには、聴きたかった音楽が、聴きたいと考えていた以上のものとしてありました。そして今年、ついに、ホールで、生で、ヴェデルニコフさんの、音楽を聴くことができました。想像をはるかに超えたすばらしさでした。
今度はいつ、来日されるのでしょう?
…いつかは(多分定年後ですが)モスクワのチャイコフスキーホールでの演奏を聴きに行くのが、私の夢の一つです。
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来年は東京交響楽団 (オペラファン)
2016-11-25 18:06:16
そぴあ様へ

今回、ヴェデルニコフ指揮NHK交響楽団による「春の祭典」と「悲愴」を聴いて、今まで聴きなれていた、この作品の持つ魅力を改めて知ることが出来ました。そして今回の放送の録画を、もう何度見たかわかりません。
さてヴェデルニコフは来年9月に東京交響楽団の定期演奏会の登場します。プログラムはヒンデミット:バレエ組曲「気高い幻想」、ストラヴィンスキー:詩篇交響曲、シベリウス:交響曲第1番という、たいへん渋いプログラムです。
兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会にも登場するのかどうか気になるところです。
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