オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

F=ディースカウとポリーニの「冬の旅」

2013年10月24日 13時57分00秒 | 今日、聴いたCD
シューベルト 歌曲集「冬の旅」全曲 作品89 D.911

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

1978年8月ザルツブルク音楽祭でのライブ録音 ORFEO盤

たいへんなお宝録音が登場した。ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとマウリツィオ・ポリーニの顔合わせによる「冬の旅」
1978年だから私が大学生の時。初めて私がフィッシャー=ディースカウを聴いたのが1977年。曲目も「冬の旅」だった。また、その頃のポリーニの人気は物凄かった。そんな頃のライブ録音。
一度だけFM放送で聴いたはずだが、記憶がない。
ポリーニがリートの伴奏をしたのは、この時だけかな?
演奏に関しては最高の演奏で、誰もが大絶賛であろう。
しかしである。私は聴いていて、どうも居心地の悪さを感じてしまった。
「冬の旅」は24曲の連作歌曲集。
失恋した若者が街を捨てて、さすらいの旅にでる。それも死を求めながらの旅。
鳥(からす)を従え墓場を目指すが、その墓場からも拒否される。
暗い暗い世界。まさにモノトーンの世界。
この歌曲集に対して私はそんなイメージ。
今回のCDを聴いていて、この24曲の連作歌曲集が1曲1曲が完結。何か続きがない感じ。
主人公の若者と一緒に厳しい旅に出ているような趣きを感じることが出来なかった。
それは、やはりポリーニのピアノ。
ピアノ演奏としては最高でしょうが、良く言えば明快、悪く言えば明かる過ぎる。
そのためフィッシャー=ディースカウの歌も何かいれ込んでいるように聴こえる。録音のせい?
もし私が今よりも若い時に、この録音を聴いたならば大喜びしていたのでしょうが、おそらく誰もが絶賛するであろう、この録音に首をかしげてしまうのは、私自身が人生の終焉に一歩一歩、近づているからであろうか?
この「冬の旅」を聴きながらジェラルド・ムーアの伴奏の録音が懐かしくなったのが本音です。
今回のライブ録音。私にとって本当に聴き方の難しい録音でした。




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