オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

歌劇「死の都」

2014年05月18日 15時35分13秒 | オペラ
先週の日曜日の深夜。NHK・BSで今年の3月、新国立劇場でのコルンゴルト作曲、歌劇「死の都」の公演が放送されました。

舞台はベルギーの古都ブルージュ。
愛する妻を亡くした主人公パウルが妻とそっくりの踊り子の女性と出会い、死んだ妻と亡き妻とそっくりの生身の女性の間で倒錯の時を過ごす物語を幻想的に描いた作品。

歌劇「死の都」は私にとって、この数年、気になっていた作品。きちんと全曲を聴いてみたいと強く思っていたオペラ。
しかし、たいへん気になっていた作品ですが、まだCDを意識的に入手していなかった。
やはり歌詞をキチンと理解しながら、このオペラに接したいと言う気持ちが強かった。
CDやDVDをネットで入手するのは簡単ですが全て輸入盤。日本語訳がないというのがネックだった。
たとえ国内盤のCDがあったとしても、小さな解説書での細かい文字を追いかけるのは辛い年齢となってしまった。
私がオペラに興味を持った頃はLPレコードの時代。
しっかりとした作品の解説と対訳の説明書が付いていたので、対訳で追いかけながら聴いていたので、私にとっては、しっかりとした聴き方が出来ました。
確かにCDの時代になり、価格的に安くなり、お手軽になりましたが、オペラのCDに関しては、ある意味では辛い時代になったのかな?
大昔、初めてワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」の全曲盤を手にした時、解説書の分厚さに、たいへん驚きましたが、難しい部分もあり、分からないながらも、全て読んでからレコードに針を落としたものです。
もう、こんなことは出来ない時代になってしまった。私がオペラの全曲盤のレコードを今も手は放さないのは、レコード本体よりも日本語訳が付いた解説書にあるのかもしれません。

さて、今回放送された新国立劇場の公演。素晴らしかったと思います。
たいへん凝った舞台装置。効果的な照明。衣装の美しさ。
こんな素晴らしい公演が日本で行われていたとは驚きです。
そして最近、再評価されてきたコルンゴルトの音楽。
後期ロマン派の作風でR.シュトラウス、マーラーを思わせる音楽。
美しく、時には甘い旋律、そして豊かに響くオーケストラの響き。
歌手も実力者を揃えていて、私にとって、今回の放送は、このオペラの全容をしっかりと掴むことが出来たと思っています。
次は全曲CDを手に入れて、映像なしで、しっかりと音楽だけで聴いてみたいと思います。
歌劇「死の都」は1920年、作曲者23歳の時に発表された作品。
カール・ベームやオットー・クレンペラーは、このオペラを指揮したのだろうか?
ベームはハンブルク時代、このオペラを歌劇場の演目に加えたらしい。
そんな思いをしながら、このオペラを聴くのも、私が年齢を重ねていったためでしょうか?





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