オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本

2014年10月14日 10時57分39秒 | 音楽
この前の日曜は夜9時からNHK・Eテレで9月のNHK交響楽団の定期演奏会。そして夜中にはBSで今年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本の放送。昼間はフィギュアスケートですがジャパン・オープンの放送。録画に大忙しであった。
そして昨晩から今日の朝まで、N響、そしてサイトウ・キネンと一気に録画を見る。

まず9月のNHK交響楽団の定期演奏会。プログラムはモーツァルトの交響曲第40番とチャイコフスキーの交響曲第5番。
指揮はN響の名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット。
まずモーツァルトの第40番。早いテンポで一気に走り過ぎたという感じで肩透かし。そしてチャイコフスキー。
N響のチャイコフスキーの交響曲第5番には、過去、マタチッチやスヴェストラーノフによる怪演と言ってもいいほどの演奏の歴史があるだけに、やはり比べてしまうのは酷であろうか。会場では、また違った響きだったかもしれませんが、放送では何かズシリとくるもの、重厚なロシアのロマンを感じることが出来なかったのが残念だった。
何か不完全燃焼の気持ちで番組の最後の「N響名演集」で目が覚める。
1990年のブロムシュテット指揮による定期演奏会からグリーグの「ペール・ギュント」第1組曲。
第1曲の「朝」で、弦の響きの分厚さ驚く。第2曲の「オーゼの死」も同様。今回のモーツァルトやチャイコフスキーでの響きと大違い。
この後、N響はシャルル・デュトワを音楽監督に迎え、技術的の大きくレベルアップしたはずなのに何故?と思ってしまう。
指揮者の年齢の関係?それともコンサートマスター?
1990年の映像ではコンサートマスターは徳永二男氏。その横には山口裕之氏。お二方とも今は既にN響を退団している。
コンサートマスターが違うだけで、これだけ響きが変わってしまうものであろうか?
いろいろ考えさせられた放送でした。しかし、これがオーケストラを聴く面白さかもしれない。

さて今年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本。
放送されたのはオーケストラ演奏会からベルリオーズの「幻想交響曲」とオペラ公演からヴェルディの歌劇「ファルスタッフ」全曲。
「幻想交響曲」の指揮は小澤征爾氏。小澤さんは今年79歳。椅子に座って、時々、立ち上がっての指揮ぶり。
映像を見ていて、あの小澤さんも椅子に座って指揮する時代になってしまったのかという何とも言えない複雑な気持ち。
東京での大学生時代に初めて接した小澤さんの姿。
首からは、ビーズ?のネックレス。そして真っ黒の髪の長髪。その長髪が指揮をしている後ろ姿を見ていて揺れている姿は、長い年月が経ってしまいましたが、今も忘れることが出来ません。
小澤さんも私も歳を取ったということか!
高校生の時、初めて買った小澤さんのレコードが「幻想交響曲」。小澤さんがボストン交響楽団の音楽監督になって直後の録音。
今回の放送を聴いていて、やはり初めてレコードで聴いた小澤さんの演奏とダブってしまう。
小澤さんには、いつまでもお元気で日本の音楽界を引っ張って欲しいと強く思うばかりである。

さて次はヴェルディの歌劇「ファルスタッフ」全曲。
指揮はファビオ・ルイージ。演出はデイヴィッド・ニース。
映像を見るまで、もし背広を着たファルスタッフが登場したらどうしようか?と思っていたのですが、この不安は幕が開くと吹っ飛んでしまった。
シェークスピアの時代が見事に演出されていた。
最近、オペラの演出の斬新さとは何だろうと疑問に思っていたので、今回の演出は嬉しかった。
オペラの演出は、やっぱり音楽を生かすものであって欲しい。
久し振りにヴェルディの最後のオペラである「ファルスタッフ」を心から楽しむことが出来ました。
来年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本のプログラムは何だろうか?今から楽しみになってきました。






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