オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

浅田真央さんの「白鳥の湖」その2

2012年10月08日 22時42分41秒 | 浅田真央さん



ジャパンオープンでの浅田真央さんの「白鳥の湖」の初お披露目。
私にとって期待通りでした。シーズンは、まだ始まったばかり。浅田真央さんの「白鳥の湖」が、シーズンが終わるまで、どれだけ演技に深みを増していくか本当に楽しみです。
私はクラシックバレエ大好き人間。バレエファンと改名しようかと思うくらいクラシックバレエが大好きな人間です。
「白鳥の湖」は、やはりクラシックバレエの最高峰の作品。その最高峰のバレエ音楽での浅田真央さんのフリープログラム。期待が高まるのは当然でしょう。
「白鳥の湖」はクラシックバレエの代名詞のように言われています。「情景」や「四羽の白鳥の踊り」の音楽が飛びぬけて有名ですが、それ以外の音楽は、どれだけ知られているのでしょうか?このバレエは全4幕で上演時間、約2時間余の、たいへん長大な作品です。
チャイコフスキーの最高の音楽が目白押しで、バレエの舞台を知らなくても、聴くだけで、そして音楽の魅力だけで、作品に惹きつけられるものがあると私は信じています。
そんな私が十数年前まで、クラシックバレエには全く興味はありませんでした。その当時、チャイコフスキーのバレエ音楽のCDは1枚も持っていないと言う、今では全く信じられない状態でした。
そんな私がひょんな事から、バレエ「白鳥の湖」の公演を見る破目になったのですが、その公演を見て、本当にビックリしました。
舞台の美しさ、そしてチャイコフスキーの音楽の物凄さ!本当に圧倒されました。こんな美しく、そしてこんな凄いものを知らずに今まで来てしまったのか!と言う思いでした。
チャイコフスキーと言えば交響曲や協奏曲がたいへん有名ですが、私にとってチャイコフスキーの最高傑作は三大バレエ。そして、そのトップは「白鳥の湖」です。私は、今まで4度、「白鳥の湖」のバレエ公演を生で見ましたが、見れば見るほど、その気持ちを強くするばかりです。チャイコフスキーの最高傑作がバレエ音楽?異論のある方が、ほとんどだと思いますが、実際に生の公演で全曲を接したことがある方だったら分かってくれると思います。
しかし、この「白鳥の湖」の初演が、チャイコフスキーが2度とバレエは作曲すまいと秘かに思ったくらい酷評を受け失敗に終わったのは興味深い。
おそらく、その当時のバレエ音楽から、かけ離れた絶対音楽のように感じとられたのでしょう。チャイコフスキー自身、次作の「眠りの森の美女」まで約10年、バレエ音楽を作曲しなかった。

さて、たいへん前置きが、たいへん長くなってしまいました。
浅田真央さんの今シーズンのフリーの曲目が「白鳥の湖」であることを知って、すぐに思ったのは、この長大なバレエ音楽から、どのナンバーがプログラムに含まれるのか?ということでした。
そしてプログラムに含まれていたのは4曲。

①第2幕より「情景」
②第2幕より「グラン・アダージョ」
③第3幕より「ヴァリエーション」(王子のひとり踊り)
④第3幕より「コーダ」(締めくくりの踊り)

「白鳥の湖」では見た目は、そっくりですが性格の全く違うヒロインが登場します。
繊細で清純な白の衣装のオデット、そして第3幕で登場する悪魔の娘と言うべき黒の衣装のオディールである。
実際のバレエの舞台では同じバレリーナが、この2つの役を演じていて、その性格の対比を、どう演ずるのかが、このバレエの大きな見どころの一つです。
浅田真央さんの今回のプログラムでもオデットとオディールが両方、演じられていてバレエ好きの私にとって、たまらないものがあります。
②の「グラン・アダージョ」は湖のほとりで出会った王子とオデットが愛を深める音楽。
そして④の「コーダ」は王子の花嫁を選ぶ舞踏会に登場した悪魔の娘オディールが、王子を魅了し、心を奪って自信にあふれた音楽。
この2役の対比がシーズンが終わるまで、浅田真央さんの素晴らしい演技で、どのように変化していくのか、私にとっての、これからの最高の楽しみです。

ところで書店で「バレエDVDコレクション」というDVDがシリーズで発売されていますが、昨年秋に発売された創刊号は2005年のパリ・オペラ座バレエ団による「白鳥の湖」で、990円の特別価格で、もし、まだ書店に残っていたら、超お買得でしょう。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
解説をありがとうございました。 (ぱんだん)
2012-10-09 16:45:49
こんにちは、いつも楽しみに拝見しています。
「白鳥の湖」の曲の詳しい説明をありがとうございました。

私は音楽に暗く、浅田選手の映像を見ながら、「この曲はどの部分なのかな」ともどかしく思っていました。オペラファンさんの丁寧な説明で、背景がはっきりと分かりましたので今後は演技を見る時の楽しさがぐんと増すかと思います。

どうもありがとうございました。
フィギュアスケートのシーズンは始まったばかりですが、今期もコレオと音楽がぴったりと合った、良い演技が沢山見られますように!


返信する
Unknown (オペラファン)
2012-10-09 17:19:18
ぱんだん様へ

コメントありがとうございます。

私の、つたない情報がお役に立てて何よりです。

ジャパンオープンの出場した選手の皆さんの演技の録画を見ながら、3月の世界選手権まで、どんな素晴らしい演技にめぐり会えるのかと言う思うとワクワクする気持ちになります。

今シーズンは四大陸選手権を見に、大阪行も狙っています。
返信する
放送予定 (いちごぱん)
2012-10-13 22:26:04
こんばんは。

先日のジャパンオープンとカーニバルオンアイスのB○ジャパンでの放送が決まったそうなので、お知らせしますね。

「フィギュアスケート JapanOpen2012」 11月6日(火)夜9時
「カーニバル・オン・アイス2012」 12月4日(火)夜9時

とのことです。

荒川さんが出場された大会は、まだ放送が未定ということでした。

地上波は観られなかったので、BSでの放送が決定して、嬉しいです。
返信する
放送予定 (オペラファン)
2012-10-13 22:34:11
いちごぱん様へ

放送予定の情報、本当にありがとうございます。
地上波も録画していますが、BSの放送の方をDVDで保存したいと思っています。
特に豪華顔ぶれの「カーニバル・オン・アイス2012」の方は地上波の放送では何か落ち着かなかったので、大変、楽しみです。
返信する
Unknown (沙羅)
2013-09-16 11:37:36
こんにちは、初めてコメントします。
白鳥の湖のことを調べていたらここに偶然たどり着きました。
私もフィギュアスケートの大ファンなのでうれしくなりました。
8月には私もFOIを見てきました。あのOPメドレーは感涙ものでした。
荒川さんの何回繰り返し見たかわからないトゥランドットを見られて感激です。
現役スケーターはごひいきはたくさんいますが主に高橋選手と浅田選手を応援しています。

今シーズンはダンスのイリニフ・カツァラポフ組が白鳥の湖を滑りますね。
練習動画をみましたけれどとても素敵でした。
楽しみですね!
返信する
フレンズ・オン・アイス2013 (オペラファン)
2013-09-16 20:44:41
沙羅様へ

コメントありがとうございます。
今年のFOIも素晴らしかったですね。オリンピックメドレーは、本当に驚きと感嘆で、私にとって忘れられないものとなりました。
まさか荒川静香さんの「トゥーランドット」を見ることが出来るとは夢にも思わなかったので、私も正に感激でした。
さて私はアイスダンスとクラシックバレエ、両方、好きなのでエレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフ組の「白鳥の湖」は、どの曲が登場するのか、たいへん楽しみです。
これからも、よろしくお願い申し上げます。
返信する

コメントを投稿