オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

2015ー2016年のシーズンを振り返って

2016年04月26日 09時57分00秒 | 2015ー2016年シーズン
フィギュアスケートの今シーズンが終了しました。
吉例ながら、シーズンの振り返りと私のお気に入りのプログラム。
今シーズンの一番はやはり浅田真央さんの復帰。
フィギュアスケートの選手としての覚悟、生き様を、まざまざと見せてもらったというのが私の実感。
それらが演技、特にフリーの「蝶々夫人」の演技から、強くにじみ出ていて深い感銘を残しました。
浅田真央さんが2018年の平昌冬季五輪への挑戦を明言しました。
10代の若い選手たちにとっては浅田真央さんと競うことによって、フィギュアスケートの持つ何か大切なものを感じて欲しい。また掴んで欲しい。
またアシュリー・ワーグナーやカロリーナ・コストナーなどベテランと言っていいスケーターにとって浅田真央さんは大きな刺激になるはず。
世界のフィギュアスケート界は、浅田真央さんが軸になって、大いに盛り上がるでしょう。
浅田真央さんのコメント。
「競技できるのはあと数年だと思う。最後はやり切った、復帰して良かった、スケート人生良かったと、笑顔で終われる選手生活にしたい」
あと2シーズン!
私は、浅田真央さん自身が「競技できるのはあと数年だと思う」と言っている現役生活を温かい目で見守り、応援していきます。

さて昨シーズンから、シングルやペアのプログラムにボーカル入りが解禁されました。
昨シーズンからぜひとも見たいと思っていたのは、私の大好きなオペラのアリアを真正面から取り組んだプログラム。
そして、もう一つ。
私の大好きなミュージカル映画「サウンドオブミュージック」のオープニング、ジュリー・アンドリュースが歌う「サウンド・オブ・ミュージック」のプログラムをぜひ見たい。
この2つの願望が今シーズン、見事にかなえられました。
オペラのアリアでは歌劇「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」で浅田真央さんが素晴らしい演技を見せてくれました。
単にプッチーニの音楽で滑りましたという次元ではなく、浅田真央さんが情感のこもった、何か蝶々さんが真央さんに乗り移ったようなプログラムを見ることが出来て何も言うことがない。
また音源も私の大好きなオペラ歌手であるミレッラ・フレーニの歌った録音だけに本当に嬉しかった。
浅田真央さん自身も、この「蝶々夫人」のプログラムは、たいへん愛着のあるものになったようで、何らかの形で、これからも見せて欲しいプログラムです。
ジュニアの横井ゆは菜さんによるショートプログラム「サウンドオブミュージック」!
プログラムの冒頭、小鳥のさえずりの効果音が聴こえてきた時、すでに私は拍手喝采でした。
私にとってヴォーカル入り解禁の最高の恩恵でした。
今シーズン、私にとって白岩優奈さんと横井ゆは菜さんを知ったことは、たいへんな収穫でした。
またプログラムも良かった!
白岩優奈さんのSPの「虹の彼方に」とフリーの「悲しみのクラウン」
素晴らしいプログラムでした。
特に「虹の彼方に」は、心に強くのこるもので、私自身、遠く過ぎ去った中学生時代の、何とも言えないほろずっぱい感情を思い出させるものがありました。
今シーズン、ジュニアもたいへんな技術的なレベルアップが目立ってきましたが、私はジュニアは単にシニアへ上がるための通過点ではない、ジュニアにはジュニアにふさわしいプログラム、逆にシニアになったら絶対に出来ないプログラムがあると思っています。
若いジュニアの選手たちが心から共感できる音楽でのプログラム。白岩優奈さんの今シーズンのプログラムはまさに、それだったと思います。
3月の世界ジュニア選手権の女子シングルのフリーでは残念ながらロシアの選手が2人もケガで欠場してしまいました。
技術的なことを追い過ぎて、ジュニアの選手の体や心の成長を見逃しては絶対にいけない。そんな気持ちで今は一杯です。

さて最後に吉例の今シーズンの私のお気に入りのプログラム。

(女子シングル)
浅田真央 FP プッチーニ歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
グレーシー・ゴールド FP ストラヴィンスキー・バレエ音楽「火の鳥」
宮原知子 FP リスト「ため息」
白岩優奈 SP 映画「オズの魔法使い」より「虹の彼方に」
白岩優奈 FP 「悲しみのクラウン」
本郷理華 SP シルク・ドゥ・ソレイユ「キダム」
本郷理華 FP 「リバーダンス」
横井ゆは菜 SP 映画「サウンドオブミュージック」
李子君  FP 映画「アーティスト」より
タイラ・ピアス FP サン・サーンス「死の舞踏」
アシュリー・ワーグナー FP 映画「ムーラン・ルージュ」より
エレーナ・ラジオノワ FP 映画「タイタニック」より

(アイスダンス)
アンナ・カッペリーニ &ルカ・ラノッテ FD フェデリコ・フェリーニ監督の映画作品「甘い生活」「フェリーニのアマルコルド」などの音楽(作曲ニーノ・ロータ)
アンナ・カッペリーニ &ルカ・ラノッテ SD レハール・喜歌劇「メリー・ウィドウ」より
マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ SD ドリーブ・バレエ音楽「コッペリア」より
マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ FD 「フィックス・ユー」
マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ SD「モア」
マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ HD ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番
村元哉中&クリス・リード FD ロベルト・シュトルツの音楽

グレーシー・ゴールドの「火の鳥」は四大陸や世界選手権は残念でしたが、1月の全米選手権での演技が最高に素晴らしかった。私は有料放送の恩恵で見ることができたのは幸運だった。まさに氷上に火の鳥が舞っていた!
私はハマっているアイスダンスでは、今シーズンのショートダンスの課題がパターンダンスはワルツ、クリエイティブパートはワルツ、フォックストロット、クイックステップ、タンゴの中から1つから3つを選択ということでクラシック音楽のプログラムが多く大いに楽しみました。
そのなかでシブタニ兄妹による「コッペリア」は、マイアの表情、仕草からして最高だった。
しかし今シーズンのアイスダンスのプログラムの中で一番感嘆したのはイタリアのアンナ・カッペリーニ &ルカ・ラノッテのフリーダンス。
あのイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督作品の映画音楽によるプログラム!
映画「甘い生活」や「フェリーニのアマルコルド」の音楽。
これらの映画の音楽がフィギュアスケートで登場するとは!
映画の好きな私にとって、もうたまらないプログラム!
カッペリーニ&ラノッテは自国が世界に誇る映画監督の作品の音楽を誇りを持って演技をしているにちがいありません。また自分たちに流れているイタリア人とのしての血が、この見事なプログラムを作り上げたに違いありません。

さて、新しいシーズンは、どんなプログラムが登場するのか楽しみです。
来シーズンはアイスダンスのテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアが復帰!
仕事での疲れを忘れて見入ることになるでしょう。
さて下の画像は私の今シーズンのプログラムのベスト5.まったくの自己満足の世界で申し訳ございません。


浅田真央 歌劇「蝶々夫人」(2016年3月 世界選手権)


グレーシー・ゴールド バレエ音楽「火の鳥」(2016年1月 全米選手権)


白岩優奈 映画「オズの魔法使い」より「虹の彼方に」(2015年12月 全日本選手権)


マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ バレエ音楽「コッペリア」(2015年11月 NHK杯)


アンナ・カッペリーニ &ルカ・ラノッテ 映画「甘い生活」「フェリーニのアマルコルド」より(2016年1月 欧州選手権)


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