①ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」より第1幕より前奏曲とフィナーレ、第3幕全曲。アルトゥーロ・トスカニーニ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1937年ザルツブルク音楽祭でのライブ録音 MEMORIES REVERENCE盤)
②ブルックナー 交響曲第1番ハ短調(リンツ版) オイゲン・ヨッフム指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(1965年録音 ドイツグラモフォン盤)
トスカニーニのワーグナーのオペラ全曲録音が手元に届きました。全曲を一気に聴きかったのですが、いろいろあり時間が足りないため、不本意ですが第1幕の一部と第3幕を聴く。
ハンス・ザックスはハンス・ヘルマン・ニッセン、エヴァはマリア・ライニングが歌っている。
1937年のライブ録音なので録音の悪さを覚悟して聴いてみましたが、一部、音のバランスが悪い所もありましたが、以外と聴きやすかった。
トスカニーニのワーグナーと言うとNBC交響楽団との管弦楽曲集のイメージが強いと思います。メリハリのある明快な演奏のイメージがありますが、今回のライブ録音は、そんなイメージを大きく変えるものがありました。
第3幕の前奏曲の演奏の落ち着きのある渋さには驚かされました。やはりオケがウィーンフィルであるのが大きい。ベーム指揮のバイロイト音楽祭でのライブ録音の方が、まだメリハリ感があり、明るさを感じます。
そして一糸乱れぬアンサンブル、音楽の流れが素晴らしい。素晴らしいワーグナーが鳴り響いている。歌手のレベルも高い。
私のCD棚のワーグナーのオペラのCDの場所に、また一つ、素晴らしい録音が加わりました。
これが本当のトスカニーニの姿かもしれない。我々はNBC響との録音のイメージが強すぎるのだ。
1937年のザルツブルク音楽祭にはトスカニーニの他にクナパーツブッシュ、ワルター、フルトヴェングラーが登場している。戦前のヨーロッパ音楽界の最後の輝きなのだろうか。この音楽祭の後、第2次世界大戦に突入しヨーロッパは地獄を見ることになる。そんな激動の時代の記録でもある。
今回はトスカニーニの新しい一面を発見出来て本当に嬉しかった。
久し振りにヨッフム指揮によるブルックナーの交響曲第1番を聴く。素晴らしい響きである。おそらく、この曲の最高の演奏だろう。
私はブルックナーの交響曲は大好きで最高峰の作品は8番と9番と思っていますが、いざ聴くとなると初期の作品のCDを選んでしまう。
1965年の録音。この頃のベルリン、イエス・キリスト教会でのベルリンフィルの録音は本当に素晴らしい。同じ頃の録音のベーム指揮のシューベルトの交響曲にも同じことが言えます。
どっしりといた素晴らしい響きである。残念ながら今のベルリンフィルからは、もう聴くことが出来ない響きである。
ディーリアス全集を聴くのが完全に中断している。おそらく今月末にはワーグナーの「ニーベルンクの指輪」全曲CDが届くはずなので、それまでに何とかしなくてはいけません。
②ブルックナー 交響曲第1番ハ短調(リンツ版) オイゲン・ヨッフム指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(1965年録音 ドイツグラモフォン盤)
トスカニーニのワーグナーのオペラ全曲録音が手元に届きました。全曲を一気に聴きかったのですが、いろいろあり時間が足りないため、不本意ですが第1幕の一部と第3幕を聴く。
ハンス・ザックスはハンス・ヘルマン・ニッセン、エヴァはマリア・ライニングが歌っている。
1937年のライブ録音なので録音の悪さを覚悟して聴いてみましたが、一部、音のバランスが悪い所もありましたが、以外と聴きやすかった。
トスカニーニのワーグナーと言うとNBC交響楽団との管弦楽曲集のイメージが強いと思います。メリハリのある明快な演奏のイメージがありますが、今回のライブ録音は、そんなイメージを大きく変えるものがありました。
第3幕の前奏曲の演奏の落ち着きのある渋さには驚かされました。やはりオケがウィーンフィルであるのが大きい。ベーム指揮のバイロイト音楽祭でのライブ録音の方が、まだメリハリ感があり、明るさを感じます。
そして一糸乱れぬアンサンブル、音楽の流れが素晴らしい。素晴らしいワーグナーが鳴り響いている。歌手のレベルも高い。
私のCD棚のワーグナーのオペラのCDの場所に、また一つ、素晴らしい録音が加わりました。
これが本当のトスカニーニの姿かもしれない。我々はNBC響との録音のイメージが強すぎるのだ。
1937年のザルツブルク音楽祭にはトスカニーニの他にクナパーツブッシュ、ワルター、フルトヴェングラーが登場している。戦前のヨーロッパ音楽界の最後の輝きなのだろうか。この音楽祭の後、第2次世界大戦に突入しヨーロッパは地獄を見ることになる。そんな激動の時代の記録でもある。
今回はトスカニーニの新しい一面を発見出来て本当に嬉しかった。
久し振りにヨッフム指揮によるブルックナーの交響曲第1番を聴く。素晴らしい響きである。おそらく、この曲の最高の演奏だろう。
私はブルックナーの交響曲は大好きで最高峰の作品は8番と9番と思っていますが、いざ聴くとなると初期の作品のCDを選んでしまう。
1965年の録音。この頃のベルリン、イエス・キリスト教会でのベルリンフィルの録音は本当に素晴らしい。同じ頃の録音のベーム指揮のシューベルトの交響曲にも同じことが言えます。
どっしりといた素晴らしい響きである。残念ながら今のベルリンフィルからは、もう聴くことが出来ない響きである。
ディーリアス全集を聴くのが完全に中断している。おそらく今月末にはワーグナーの「ニーベルンクの指輪」全曲CDが届くはずなので、それまでに何とかしなくてはいけません。