15歳の冬休み、初めてのバイトをしました。
藤沢の建設現場で戸建ての基礎工事などなど…
当時は中野坂上に住んでいたので、始発で通っていました。
寒くて大変でしたが、初めて自分で稼いだバイト代。
ちょっと嬉しかった。
そのバイト代を手に、お茶の水へ。
何軒か楽器屋を覗いて、ようやく出会った1本のギター。
それが、YAMAKI-180でした。
1973年1月の時点での定価が8万円でした。
でも、予算は6万円… ちょっと無理か…
と思っていたら、楽器屋の兄さんが6万にしてくれました!
今思えば、楽器を定価で買うなんてまず無いですよね。
でも、初めての大きな買い物でそんな事考える余裕も無かった…
17歳の夏までは愛機でした。
17歳の夏、1975年の夏…
そう、沖縄の紫が本土上陸を果たした夏です。
わたしが純粋なフォーク小僧だったのは、その1週間前まで。
静岡県のつま恋で行われた、拓郎&かぐや姫のライブを見た時、
オールナイトの熱いライブに燃えました!
…が、その1週間後に8.8 ROCKDAYが大阪で催されました。
行きたかった!!!! でも、行けなかった。
その思いが余計に紫への憧憬となり、ロックへ引きずられた気分。
そして、その後、数十年眠っていたアコギ。
昨日、旅立ちました。
メンテもせずに、ケースに入れていたのが悪かったのかな。
ビビリがでてしまい、ローコードでの演奏はキツくなっちゃった。
お金を掛けて直しても良かったのですが…
このギターから卒業したい気持ちもありました。
で、出張買い取りの見積りをお願いしました。
どうせ、いいとこ数千円だろう… と思っていら、
41,000円という思ってもいなかった高値が付きました。
43年も前の楽器なのに、そこそこの価値があったなんて…
高校の文化祭で弾き語りに使った程度…
それ以降、愛器はストラトになっちゃったからねぇ~
ということで、またひとつ断捨離しました。
過去のデータを探してみたのですが…
このギターを手にしている写真はこれしか無かった。
昔作ったデモ音源のジャケット…
小さい画像の解像度をあげたら粗くなってしまった…
その頃の御自分が愛しくなるような、心地よい別れですね。
でも、使う機会のない愛器が切なくて、もう卒業してもいいかなって思い、お別れしました。