居酒屋日記

Takeshi ORION Nishimori

Farewell to YAMAKI-180

2016年02月11日 | music


15歳の冬休み、初めてのバイトをしました。
藤沢の建設現場で戸建ての基礎工事などなど…
当時は中野坂上に住んでいたので、始発で通っていました。

寒くて大変でしたが、初めて自分で稼いだバイト代。
ちょっと嬉しかった。
そのバイト代を手に、お茶の水へ。
何軒か楽器屋を覗いて、ようやく出会った1本のギター。
それが、YAMAKI-180でした。

1973年1月の時点での定価が8万円でした。
でも、予算は6万円… ちょっと無理か…
と思っていたら、楽器屋の兄さんが6万にしてくれました!
今思えば、楽器を定価で買うなんてまず無いですよね。
でも、初めての大きな買い物でそんな事考える余裕も無かった…

17歳の夏までは愛機でした。
17歳の夏、1975年の夏…
そう、沖縄の紫が本土上陸を果たした夏です。
わたしが純粋なフォーク小僧だったのは、その1週間前まで。
静岡県のつま恋で行われた、拓郎&かぐや姫のライブを見た時、
オールナイトの熱いライブに燃えました!
…が、その1週間後に8.8 ROCKDAYが大阪で催されました。
行きたかった!!!! でも、行けなかった。
その思いが余計に紫への憧憬となり、ロックへ引きずられた気分。

そして、その後、数十年眠っていたアコギ。
昨日、旅立ちました。
メンテもせずに、ケースに入れていたのが悪かったのかな。
ビビリがでてしまい、ローコードでの演奏はキツくなっちゃった。
お金を掛けて直しても良かったのですが…
このギターから卒業したい気持ちもありました。
で、出張買い取りの見積りをお願いしました。

どうせ、いいとこ数千円だろう… と思っていら、
41,000円という思ってもいなかった高値が付きました。
43年も前の楽器なのに、そこそこの価値があったなんて…

高校の文化祭で弾き語りに使った程度…
それ以降、愛器はストラトになっちゃったからねぇ~

ということで、またひとつ断捨離しました。
過去のデータを探してみたのですが…
このギターを手にしている写真はこれしか無かった。
昔作ったデモ音源のジャケット…
小さい画像の解像度をあげたら粗くなってしまった…


2 コメント

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良い思い出を残して (ニャンコ)
2016-02-11 12:44:18
青春の思い出を残して、旅立ったギター。
その頃の御自分が愛しくなるような、心地よい別れですね。
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>ニャンコさん (ORION)
2016-02-11 23:15:59
楽器を見ているだけで、十代の多感な時期の頃のことが鮮明に蘇って来るような気がして…
でも、使う機会のない愛器が切なくて、もう卒業してもいいかなって思い、お別れしました。
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