８月１１日（水曜日）
４日前に、スナック「季遊人（キュート）」のママさんから電話がかかってきた。「Ｏさんがお盆に中国から帰って来るので、一緒に食事しませんか？都合が良ければ、１１日５時にお店に来て下さい。」「１１日は麻雀の日なので、調整します」。ここで「考えておきます」と言えば、ケンミンショーではないが、関西では９８％行かないとなる。
麻雀はいつでも出来るが、友人のO君にはめったに会えない。彼と杯を交わしたのは８ヶ月前になる。ここは歓迎会を優先だ。麻雀メンバーには１１日は出来ない旨を連絡した。１１日がダメなら１３日にやろうと決まりかけていたが、爺さんの調子が良くないので万が一の事を考え、お盆は麻雀は自粛した。
Ｏ君は、同期入社の一人だ。定年を６年も過ぎたが、今だ中国で単身赴任で働いている。
定刻の５時になれば同期入社のN君、T君、後輩のYさんが、最後にＯ君が現れた。「ニイハオ！」と言いながら皆さんと握手する。
食べに行く前にとりあえず１杯を飲む。N君は昨夜は朝５時近くまで飲んでいたようで、酒よりも早く食べたいと言ってせかす。１０分で切り上げて総勢７名で、スナックから１５０メートルくらいの所にあるすし屋さんに行った。Ｏ君は上海から列車で７時間半もかかる山奥に住んでいるので、寿司や刺身に飢えている。ママさんが、Ｏ君の大好きな”カツオのたたき”を事前に店に言っていたようだ。席に座ると刺身とカツオのタタキが即運ばれてきた。再会を祝して乾杯！
私はカツオのタタキは苦手で食べれない。「会費は一緒だよ。好きなものを注文してや～」とN君が言うが、そんなには食べれない。ハモ鍋に上等の握り寿司を腹８分食べた。
Ｏ君は久しぶりの刺身、寿司なので嬉しそうな顔で食べている。いつでも食べようと思えば食べれる者と、食べたくても食べれない者の顔の差が歴然だ。
食べ終われば、スナック「季遊人（キュート）」でワイワイガヤガヤと飲む。
皆で次から次とカラオケを楽しむ。
カラオケで２曲ほど歌ったが、酔いが回って、座っているのがツライ。「寝させて」と言って、奥の部屋で横になる。「ゆみちゃん起きて！」の声で目が覚めた。時計を見ると１１時になっている。酔いもかなり取れて気分は良い。寝ていたので、Ｏ君と余り話もせずゴメンやで。Ｏ君、T君、後輩の二人を見送ると、「これから飲みに行くよ」とママさんが言う。店を閉め、タクシーで行った店は、「スナックI（あい）」で初めての店だ。
N君の演歌を聞きながら飲む酒はススム。
シンデレラタイムは過ぎたが、「次に行くよ！」とママさんが言う。タクシーで着いた所は、見覚えのある場所だった。５月まで麻雀をしていた所から近い、「朱」と言うスナックだった。
ここのママさんは、季遊人のマスターと中学の同級生とのこと。
かたせ梨乃(かたせりの)似の唇がセクシーだ。このスナックはカラオケ採点で、ぞろ目が出ればビールのミニ缶がもらえる。N君、ママ、マスターの４人で挑戦するが、ぞろ目が出たのはママさんだけで７７点を２回出した。
先客で４缶も獲得している方がいた。一体何曲歌ったのだろう。２０曲は歌っていることだろう。この店のユニークな点は、個人別のカラオケノートがあることだ。
このノートには自分の歌った曲目と、カラオケの曲番号が記載されていた。これは便利だ。
カラオケで盛り上がっていれば、時間が経つのは早い。２時半になっていた。帰らねば・・・・。タクシーの運転手さんは、私を一度送ってくれた方で黙っていても家に到着した。
４軒で飲めば、少しと思っていてもかなりの量を飲んでいる。４時間ぐっすり眠れた。「気をつけて飲んでや～」「わかっております」
