湖西道路の和邇(わに)ICを出て、琵琶湖に向かって200メートルほど走ると、左側の畑にパンパスグラスが見えた。
私がパンパスグラスを知ったのは、まだ日は浅く2年前の8月の終わりの頃だった。パンパスグラスは一見、ススキに見える。しかしススキにしては穂が異常に長いので、写真に撮り愛妻に聞いて、初めてパンパスグラスと知った。
知らないお父さんは、間違いなくススキと思うはずだが、どこでも見かけるわけでもない。道を歩く時、綺麗な女性はいないかキョロキョロする、”あの目”で探せば見つかるかも。源氏の好き夫さん、貴方の家の近くの通勤途中にあるので見つけてね。
今年も新しい白い穂が伸びて、風になびいていた。そばに行き眺めれば、やはり花穂には気品がある。
出来たてのホヤホヤの穂でそっと撫でてもらえば、ゾクッとするくらい気持ちがいいだろうなぁ・・・。
花穂はこれからまだまだ成長をし、2~3mくらいにまで伸びる。パンパスグラスは雄株と雌株があり、鑑賞価値があるのはススキの穂のような花穂をつける雌株の方だ。ふさふさの動物のしっぽのような花穂を、「切り花」「ドライフラワー」として利用するそうだ。愛妻は華道で使っていたと言っていた。パンパスグラスの花穂が出れば、秋はそこまで来ている。
【豆知識】
・稲(いね)科。
・学名 : Cortaderia selloana
Cortaderia : シロガネヨシ属
selloana : ドイツの園芸家ゼローさんの名前
Cortaderia(コルタデリア)は、アルゼンチンの現地語の「cortader(切断)」からきている。
葉っぱのふちがギザギザしていて手を切りやすいことからCortaderia argentea との説もある。
・原産地:南アメリカ(ブラジル、アルゼンチン、チリ) 。
アルゼンチンのパンパス地方に大群落を作っていて、そこから名前がついた。「パンパス地方に生えている、グラス(芝)」。
・花期:秋が見頃。うす茶色で羽毛状の穂が美しい。
・別名 :「白銀葦」(しろがねよし)。