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暮らしの菓音vol.4 レポ

遅ればせながら、11月26日に行ったイベント「暮らしの菓音」の写真付きレポ終了しました。
撮影して頂いた皆様、ありがとうございました!

 カテゴリー「暮らしの菓音」
・暮らしの菓音vol.4 ライブ
・暮らしの菓音vol.4 打ち上げ
・暮らしの菓音vol.4 アート
・暮らしの菓音vol.4 福祉
・暮らしの菓音vol.4 杜屋
・暮らしの菓音vol.4 会場
・暮らしの菓音vol.4 準備

ライブして頂いたジャズピアニカ奏者のトミーさんも本日(12月7日)ご自分のブログでライブレポートご紹介下さいました↓
http://tommycho.blog85.fc2.com/

トミーさんのサイト → http://www.tommycho.info/jp

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暮らしの菓音vol.4・準備

今回、第四回目の「暮らしの菓音」の準備は一体いつから始めたか?


一番最初、山田ゆかさんにお会いして作品展示をお願いする時点から換算したら
6月19日の第三回暮らしの菓音が終わった一週間後のこと。
そしてせっかく山田さんというプロフェッショナルなデザイナーさんに協力頂くのだから
出来れば音楽演奏も相応のレベルで出来れば何か共通点がある方にお願いしたい。
ジャズピアニカ奏者のトミーさんと、長野で再会したのは山田さんとの出会いの後のこと。
トミーさんの演奏は何度も聴いていたし申し分ないほどハイレベルなのは当然のことながら、
神戸の震災を体験され、その時に出会った「ピアニカ」を再びよみがえらせて活かし、
独自のジャズピアニカの世界を切り拓いて来られたお方。

元々あったもの、目を向けられなくなったものに再び命を吹きこんで新しくよみがえらせる、再生の力。
そういう点で、山田ゆかさんのリサイクルアートとトミーさんのジャズピアニカライブは
つながるのではないかと夢想い描いた。

日にちは、トミーさんのスケジュールを最優先に考慮した。
11月第三週は長野ツアーの予定が入ってるからその週末、26日がいいのでは、と。
山田さんは頭の手術をする予定だったが、それも11月26日の菓音を想定の上で
9月中に手術日程を入れて下さった。無事に終わって回復され、着々と素材用の芯も集まり、
10月11月と本業のお仕事の合間を縫って個展用芯アート作品制作に取り組んで下さったと思う。

何が一番大変だったか?

イベントのカタチを決めるのに最も四苦八苦した。
一部と二部という構成、一部は無料、二部は入場有料という初のやり方。
開催時間はどうするか、ライブは前半後半どちらにするか、
ライブ開始時間が遅いと日が暮れて真っ暗になるのでは。
終了後も足元照らせるようにライトとスタンド用意しなくちゃとか。
入場料金はいくらにするか、チケット販売は事前に振込にするか?とか。
スタッフも、誰に何を頼むのかとか、拘束時間が長くて疲れないか、
販売エリアはどこを誰にするか、テーブルはどのサイズをどこに置くかとか。
一番最初に決めるべき「開催時間」11時~15時半、16時~と決めたものの
15時半から16時の間に、果たして客席準備は出来るのか、とか。
この時間帯でのこの構成は、本当にベストなのか?
お決まりの「カレンダーの裏」に、何度も何度も何度もいろいろなパターンを書いて
シュミレーションすることを繰り返した。

それより何より、人目につかずここにも残らず、
最も大変だったのは、時間と内容を自分自身で消化して人に伝えられる文書に書き表すこと
=「フライヤーを作ること」だった。
どんな人に何をどのように伝えたいのか。自分自身何をやりたいのか。
今、自作のフライヤーを見つめ返してみると「言葉が多すぎる」と率直に思う。

そして、当日手伝って頂く「スタッフ」の方々は、普段会うことも話すこともほとんど無い
他人の方々。家族とか身内とか従業員では当然ない。
そういう人達に、菓音のコンセプトと時間と担当の割り振り、
やって欲しいことをマニュアル文書化して紙で伝えられるようにすること。
これが、相当なシュミレーションの時間と手間がかかるわりに
思ったよりも先方の頭の中には伝わっていなかった。
結局、時間間違えて遅刻したり来るはずだったのに来なかったり、というトラブルが起きたのだ。
スタッフのみならずお客様にも「日曜日だと思ってた」「時間間違えた」という方は毎回必ず存在する。
絶対に伝えたいことは、紙に書いた文章ではなく、
直接会うかもしくは電話で、口頭で伝えないと相手の頭にインプットされないのかも。
やはり「文字」という言葉に頼りすぎたかもしれない。

とある雑誌編集者が言っていた。
いろんなことを書いた記事のうち、ただひとつの事柄だけでも相手に伝わればいい方だと。
「文字では伝わらない・伝えきれない」ということを前提として
「人に伝える」ということを今後はもう少し考えたい。音楽の魅力も然り。





山田ゆかさんの個展は予定通り、24日(木)の午前中に準備搬入して、
24日午後と25日午後に個展開催・・・確かに予定通りに済んだ。

しかし、私は心配だった。妄想癖があるせいか?悪い想像ばかりする。
23日位から、私は販売用ケーキ作りの佳境に入る。
日持ちのする小さな焼き菓子類から順番に作り、そして賞味期限の余地がある順に
日持ちのしないシフォンケーキやタルトなどを作れる限りの量を一気に作る。
なので、23日、24日、25日はどうしても工房から一歩も出たくなかったのだ。
そこを1日無にすると、当日販売ケーキの種類は半分減る。
本当は、24日と25日の個展を山田ゆかさん一人にまかせず、
私も会場へ足を運んで準備やお客様案内などお手伝いすべきだったのだが。
梁や壁面へ展示するのに脚立に上って、もし足を踏み外して山田さんが頭を打ったらどうなる?
とか恐ろしい想像が頭をもたげる。
24日来るはずだった山田さんの旦那様が来られなくなった、と知って
何とかフォロー出来ないか?でも自分のやるべきことを投げ打っていいのか?
「それならそれで何とかなるさ」という、O型の楽天性が私にもう少し備わっていれば
こんな偏狭などっぷりB型性格のバランスが良くなるのかもしれない。
結局、自分は行かずにカノンスタッフとしてご協力下さっているご近所のI様に電話して
急きょ24日の搬入展示をお手伝い頂くお願いをした。



24日のお昼前「Iさんに手伝って頂いたおかげで無事に展示終わりましたよ~」と
お電話下さった山田さん。ちょうどケーキのメレンゲを立てるところで
「ゴメンナサーイ!今ケーキ作ってるところで・・・」と不躾に電話を切ったものの、
その数分後にはた、と気が付いた。



あ、そういえば。私・・・忘れてた・・・・・・
24日の午後に「はまぼう」のみんなが外出レクレーションで山田さんの個展
見に行くって言ってたんだ・・・今朝はまぼうのM君からも「行きますね!」とメール来てたんだ・・・
「はまぼう」は車椅子の利用者さんが多い障害者福祉施設。
車椅子用の入り口スロープ準備するの、忘れてた~~!!



うあ~~どうしよう~とりあえずドルチェ倉庫行って探さなくちゃ。
とはいえ、オーブンでケーキを焼いてる真っ最中なので取り出すまであと数十分かかる。
とりあえずはまぼうの職員さんに電話する。忘れてたけど探してみますんで~。
とりあえずドルチェ倉庫にいる山田さんに電話する。オーナーさんってもう仕事に行かれましたか?
もういないみたいですよ~。
オーブンから焼けたケーキを出してとりあえず自転車でドルチェ倉庫へ駆け付ける。
近くじゃなかったら絶対無理なこと。
スロープ、スロープ、取り付け用スロープ、と、
ドルチェ倉庫のあちこちはいつくばって探してみるも見つからない。
オーナーさんの本宅の方に保管してあるのかな…
だとしたら仕事に行かれて留守だからあきらめるしかないか…
と、そこへ、何故かふいにオーナーさんが戻ってこられた!奇跡☆?
「す、すみません~~今日はまぼうの人達来るって言ってたのに
 私車椅子用のスロープ準備しておくの忘れてて。どこにあるんですか???」
「スロープ?トイレの中に置いてあるよ。男子トイレの中。」
・・ははは。それじゃ見つけられないハズだ~
「すみません~とりあえずスロープは発見したんで、申し訳ないですが
 取り付けとか職員さんにやってもらって下さい~~」と、はまぼうのM君に電話。
そしてダッシュで帰宅してケーキ作りの続きをこなす。ひ~~~



「杜屋さん倒れるんじゃないかと思ったわ」
と、カノンスタッフも個展準備のサポートもして下さったIさん宅に、
無事終わった後御礼のご挨拶にうかがったらおっしゃった。

「いや~~実際ずいぶん前から準備進めていたしスケジュールもみっちり組んだつもりなんですが、
前日と前々日の私の段取りが甘くて、結局時間足りなくて心の余裕がなくなってしまったんです」
いや~~ストレスとプレッシャーで吐くかと思いましたよ。とは言わず。



今回で菓音四回目。
回を重ねれば重ねるほどにモノゴトの90%は「準備」で達成されているのだと思う。
去年の9月、初めて菓音を行う際の準備期間の頃自分のブログに書いていた
「経過は自分のために、結果は他のために」という言葉を幾度も思い返した。
自分がやる、ということは、経過準備を自分で見つめて自分でこなして
そして出来あがったモノや場や空間を、他の人とシェアする。
出来あがった結果の果実はただひとつ、そのための経過準備時間は膨大。
その膨大な準備時間をどれだけ悔いなくやり遂げたか。
経過が自分のためになるかどうかも自分次第。
結果の果実はご来場下さった他の人達と切り分けて味わう。



「余裕を余裕でこなせること」が大事なのだと思う。
だからこそ、120%をやって初めて100%達成の可能性が生まれるというのだろう。
当日来る予定の人が来なくても「それも想定の範囲内」と受け入れることの出来る
体制と余裕というものがないと、ただ「ぎーーーー」と吠えてツノ立てるだけでは何もいいことないし
心乱せば何のためにやっているのかも分からなくなる。



「イベント運営なんてドシロートだし」とか言いながらもここまで来れた。
一流のアーティストの方々が力を貸して下さり、夢にまでみた素晴らしい時間、空間が出来あがった。
無事に終わった直後の2,3日は感動の余韻に浸っていたが
後から後から「あーすれば良かった。こーすれば良かった」という反省点の猛烈な嵐に襲われた。
「もっと人にすすめれば良かった~」「友達誘って行けば良かった~」
うぐぐぐ、終わる前にすすめてくれればいいものを~~と毒舌吐く前に
至らぬ点を洗い出して磨き上げ、次へとつないでいきたい。

ご来場頂いたお客様、芯アート作品用の芯をご提供下さった方々、
そして影日向でお気づかい下さり手を貸して下さった多数の方々に
心よりの感謝を込めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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トミーさんのCD「SONGS」

先日26日の菓音でのライブ後、あっという間に売り切れてしまったトミーさんの3枚目のアルバム「SONGS」
菓音でご予約下さった方の分を含め、まとめて少し多めに注文していたCDが届きました!
ご希望の方に販売可です~¥2000です。



うちに直接いらして頂ければ、玄関で試聴もOK。
どの曲もとてもいいけど、私は6曲目「ニューシネマパラダイス」が特にお気に入り。
売上げの一部を震災支援金に充当されるというこちらのCD「SONGS」、心鎮めるバラード曲集です。

通販でジャムやお菓子と一緒に同梱させて頂いての発送も可ですが
多数ご希望の場合や、この「SONGS」以外のCDもご希望方はトミーさんのサイトから直接注文出来ます。

トミーさんのサイト → http://www.tommycho.info/jp

「ジャズピアニカ!?」と思っている方、心にすっとよどみなく溶け込むこの一枚、一度聴いてみてはいかが。

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暮らしの菓音vol.4・杜屋



「こんな広い場所に私のお菓子を並べてもほんとに”ちんまり”という感じだろうな~」
と、会場準備をする前は思うのだが、実際に前日準備でテーブルを動かして並べてみると
「むむ。会計スペースが狭いかも・・・ジャムをもっと並べておきたい・・・
 フライヤーを置くスペースが足りない・・・椅子の数これしか置けないのか・・・」
などなど、やってみると意外とスペース足りない・・・なんて思ったりする。
と言ってもっと広くてもきっと途方にくれる。空間を把握認識するのは難しい。
不特定複数のお客様相手に私のような者が一日販売会イベントするのには
まるであつらえたかのような「ちょうどいい」サイズなのだと思う。
何故、うちのご近所にこういう雰囲気が良くてちょうどいい広さのこの場所が存在するのか。



入って右側の方が照明設備がいいので、右側エリアを山田ゆかさんのアートに、
左側を杜屋エリアに、と思って今回は左に設置。
前回、ロミパンさんやはまぼうのブースとして使っていたのは、
実は舞台用のステージ台を四段に重ねたものだった。
今回は外の福祉コーナーを含めて、ドルチェ倉庫にあるテーブルの数が足りなくなりそうだったので、
ジャムエリア用にステージ台を使用した。最初は四段のまま使うつもりでいたが、
ドルチェ倉庫オーナーさんの「四段じゃ高いんじゃない?」というひとことで三段にし、
残ったもう一段は右奥に設置した「義援金アート」コーナーに使用。やってみるとぴったりマッチ。

重厚な倉庫の窓を開けると自然光が差し込む。



ジャムとマーマレードは補充の手間を減らすべく、並べられるだけ並べよう、
とレンガと木の板を持ち込んで三段のひな段にしてみた。
最上段は全て自家栽培果実を使った「杜の畑」「山の畑」シリーズにしようと思ったのだが
種類が多すぎて乗りきらず、杜の畑の杏などは下段へ。
時期的にちょうど柑橘類の端境期だったので、在庫の少ないマーマレードは
目立たない右はじっこへ並べたもののほぼ完売。
秋の実りのジャムと夏のジャム、冬の柑橘シーズンに入る手前が最もジャムの在庫種類が揃う時期。



焼き菓子、今回は我ながら相当頑張った。
菓音1週間前の自分の「やることリスト」の作るべきお菓子リストを見て目がくらむほどだった。
菓音をやるつど「史上最大作成量」を更新していたけれど
それに加えて、今回はライブご予約のお客様用生スイーツも2種類作った。(写真撮るの忘れた~)



相変わらず地味で目立たない焼き菓子だけど、「地味」の中に「滋味」があることを目指す。
どれがおすすめですか?と聞かれれば「全部です!」と応えたいのは山々だが
目立たずなかなか手にとってもらえない地味~~なお菓子の中で私的にイチオシは板サブレ。
板サブレ4種の中でどれがおすすめと言われれば?キャラウェイチーズ味。ただし好みの有無はある。



ライブ用限定スイーツは、「せっかくだから普段作らないものを」と思っていたけれど
何を作るかぎりぎりまで迷った。
客席にテーブルを使わず、片手で食べられるような形で、持ち帰りも出来るような形で、
となるとやっぱり生菓子は無理かも・・・カットシフォンケーキにしようかと思ったが、
結局間際にチーズケーキとロールケーキの2種用意。
自家栽培の甘酸っぱいブラックベリージャムを焼きこんだチーズケーキはスティック型にカットして個包装。
とろりまろやか濃厚な黄金桃ジャムをちりばめた生ロールケーキはスライスして個包装。
ちなみにロールケーキの生クリームはカルピスの47%純乳脂肪生クリームをお取り寄せ。
この生クリームがおいしいのだ。
「普段は作らない」けどこういう時だからこそのお楽しみ。
毎回連続で菓音にいらして下さったライブチケットご予約のお菓子好きなお客様、
チーズケーキとロールケーキ、どっちにしようううう~~と悩まれているお姿を見て幸せを感じた。
ちなみに最後に残ったチーズケーキを、ライブ後片付け終えたトミーさん達に差し上げようとしたら
4人なのに残り3本!「スミマセン皆さんで分けて下さい~」
その後、打ち上げ時にトミーさんから「チーズケーキとってもおいしかった!」とご好評。
注文で作ってもらえるんですか?あれはあの場限りのモノなんですよ~。



何はなくとも毎回人気はジャムのご試食コーナー。
今回もロミパンさんからご提供頂いたフランスパンとともにお味見頂いた。
干しぶどうから起こす天然酵母を使って作られるロミパンさんのパンは
ぶどうのほのかな酸味があり、それがフルーツジャムとよく合うのです。



今回もジャムの空き瓶たくさんご返却頂きました。
ご持参ご協力ありがとうございました!

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暮らしの菓音vol.4・福祉



「暮らしの菓音」第一回目から参加ご協力頂いている、障害者福祉施設「福浜会」は
近隣に複数の施設が点在しており、このドルチェ倉庫のすぐ近くにある施設
「はまぼう」で、私がボランティアを初めて早数年。
最初は「はまぼう」で参加して下さったのだが、以後は「福浜会」全体として関わって下さっている。
障害を持ってる通所者さんが作っている自主製品も、職員さんの面々も当然施設によって異なる。
個人的に菓音のイベントに賛同してご参加下さるのではなく、組織として関わるとなると
私としては、福浜会の職員さんにかえって負担をかけてしまうのではないか、
残業や休日出勤という形になってしまうのではないか、という申し訳ない気持ちがなきにしもあらず。
ホントは自主製品を作っている人が、それがどのように作られているか説明しながら販売するのが理想なのだが、「かえって負担になっては申し訳ないから、製品だけお預かりして委託販売という形にしましょうか?」
と職員さんに直接うかがってみたら、「いや、やります。やらせて下さい!」とその場で即答。

「市役所とか福祉関係の学校とかそういう場所以外で販売し、
 少しでも収益があってさらに製品作成のヒントとか何かメリットがあれば」という願いはある。
「負担かける」とか「申し訳ない」とか、「やります」と言って下さるならそれ以上考えずにお任せ。



毎回福浜会の各施設の職員さんが交代ばんこで来て下さる。
今回は「松ぼっくり」職員の最若手Tさん。
「販売経験があまり無い」という話だったけど事前の打ち合わせ通り、
前日中に荷物搬入に来てくれて当日もにこにことお客様対応して下さってうれしい限り。
菓音の時はいつもいつも、自分のことだけでも手一杯で、じっくり自主製品を見るという
心の余裕もあまりないのだけど、このペアの手作りキャンドルとか、なかなかかわいいしよく出来ている。
カラフルな手織り布の「さをり織り」で作った携帯ケースはリーズナブルで毎回人気。
季節にちなんだクリスマスツリーやリースなど、お子様連れのお客様にも手にとって頂けて良かった。



前回に続いて参加の掛川の福祉施設の自主製品販売は、
カノンスタッフOさんが以前勤めておられた掛川の施設。
今も現役で福祉の仕事に従事しているOさんのお申し出により、今回は外テントの中に販売コーナーを作成。
少しお話うかがうと、ひと口に「福祉の仕事」と言っても体力的にも気力的にも大変なことで
本当によく頑張られるな~と頭が下がる。「人が好き」じゃないと、絶対に出来ないし続かないだろう。



そしてさらに今回初参加。
入り口で大人気アイドルと化していた柴犬「さんた」は、スタッフTさんの愛犬。

毎回、ご夫婦で事前の準備から後片付けまで途方もないほどお世話になっているTさんご夫婦。
今までの菓音は12時半~16時までの開催だったけど、
今回は開催時間が午前中から夜までとスタッフの拘束時間も長い。
我が子のように愛しんで育てている愛犬さんた。
「さんたどうしますか?何なら連れてくるとか?」



そんなこんなで、さんたを連れてくるとともに、さんたパパママTさんご夫婦が関わっておられる
動物ボランティア「サークルマム」さんの看板やパンフレット、募金箱も設置。
「世の中から不幸な動物をなくしましょう」という活動をされているサークルマムさん。
大勢の方からたくさんの募金を頂いたとのこと。ご協力下さったお客様、ありがとうございました。

 

何気ない提案の結果、看板犬として見事に役を果たしてくれた柴犬さんた。
お疲れ様~!きっと(かなり)疲れただろうな~。

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暮らしの菓音vol.4・打ち上げ

ライブが無事に終わって、最後の後片付けも朦朧としつつ何とか終えて。
そして最後のお楽しみは打ち上げ。
カノンスタッフとしてご協力下さったT様ご夫婦に打ち上げ準備も全ておまかせしていた。すんごく助かりました!
食卓についてすかさず「乾杯!」あの瞬間の解放感と達成感は他に言いようがない。
今までに味わったことのない充実。満ち足りた気持ち。これを幸福と言わず何と言う。
両手で数えきれないほど大勢の方々に献身的にご協力頂いたからこそ出来あがった
11月26日という日にあらためて感謝です。

ツアー最終日を無事終えたトミーさん達は翌日もぐっすり~。
カノン前日は東京ライブで、午前2時に寝て早朝5時半に出発して静岡に来られたとのこと。
3時間しか寝てないんですか!?それであの演奏!?まさに力の限りを尽くした渾身のライブだった。
ホテル並みのリッチなお部屋でゆっくりお休み頂けて本当に良かった。
だらだら呑んでた私は気がつけば午前4時半。我ながらよく体がもったな~ウコンのおかげ?

明けて翌日27日。
せっかくですからどこかでお昼ご飯をご一緒に。
とてもおいしくてリーズナブルなおすすめの天ぷら屋さんがあるけど、
天ぷらがヘビーならおそばとか?
「それか”さわやか”はどうですか?」
芸能人とか、長澤まさみも静岡帰省すると必ずさわやかに行くらしいですよ。
T様のそのひとことで、じゃあそうしよう!と即決。

ヒミツの県民ショーでも紹介された「さわやか」はひとことで言えばファミレス。
でも、さわやかのげんこつハンバーグを知らない静岡県民はいない。
この地域密着度と地元民からの愛されようはハンパじゃないハンバーグレストラン。



「ソースをかけますので紙を持ってお待ち下さいね~」という店員さんの言葉に
何?どれ?とテーブルの紙を裏返しにしてたトミーさんにちょいウケ(笑
紙の手前の両端に「ここをつまんで下さい」って書いてるんですよ~
って、私だってさわやかに初めて行ったのわりと最近なのに。知ったかぶり。




ジュージューはねるソースが落ち着くのをみんなで待つの図。

 

最若手、キーボードの伊川さんのみボリューム最大のげんこつハンバーグをオーダー。
店員さんが目の前で切ってぎゅーってやってくれるのもここならではのお楽しみ。
若干二日酔い気味の私はプチサイズのハンバーグとグラタンのセット。それでも結構ヘビー(汗

さわやかでハンバーグ食べて時間が経つのも忘れるほどいろいろお話しながら
そういえばお時間大丈夫ですか?次の日も仕事なんですよね!?早く帰った方がいいですよね!?
もし時間余裕あるなら、この後コーヒーでも飲みに…と思ったんですけどあんまり余裕ないですよね。
じゃ、また次の機会にでも・・・
ちなみに、袋井のまめやかふぇさんって自家焙煎のコーヒー豆屋さんが近くにあって、
とってもおいしくて、カノンでお客様にお出ししてたコーヒーはまめやさんのコーヒーで・・・
とお伝えしたら「行きたい行きたい」と。コーヒー好きな皆さんでした。

風が通りぬけて気持ちのいいまめやかふぇさんの外のテラスで薫り高い淹れたてコーヒーを頂きながら
ピアニカの構造談義に花が咲く。



ジャズピアニカ奏者でありバンドのリーダーである音楽家トミーさんの
1で種をまいて、2でリズムが生まれて、3でベクトルが決まる、というお話が強く心に残った。



熱いハートを持った本当に素晴らしい方々、またの再会を楽しみに。

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暮らしの菓音vol.4・ライブ



カノンvol.4を終えて早数日。
ふり返ってあらためて撮影して頂いた写真を眺めながら、
たくさんの枚数を整理し、編集しながら、よくぞこんな素晴らしい空間が出来あがったと思う。
山田ゆかさん作のトイレットペーパー芯アートで彩られたドルチェ倉庫でのジャズピアニカライブ。
ドルチェ倉庫での山田さんの個展も初。トミーさん達をドルチェ倉庫にお招きするのも初。
ライブステージの背景には山田ゆかさんの一番の大作が掲げられた。
まるで台風の目のような、自然の息吹がカタチになったような、
小さな風の神が宿って今にもひゅうっと動きそうな勢いのある作品だと思った。

 

パーカッションの土井さんが天井の梁から吊り下げられた芯アートを見て
「雪が降ってくるみたいですね」とおっしゃった。
前半一部終了後に客席の準備をし、床にはカノンスタッフRさんのご提案で
方々からお借りした羊毛草木染絨毯ギャッベを敷いた。
普段ドルチェ倉庫でのクラシックコンサートでは、
演奏者さんはステージ向かって右の壁際から行き来されていたけれど、
今回は客席中央をあけて演奏者さんにも真ん中の入り口から出入りして頂いた。
中央にも細身のギャッベ。全てくるみや藍などの天然素材で染められた自然の色合いが木になじむ。



午前中早々に、前日泊の東京から駆け付けて下さったトミーさんとピアニカズドリームの皆さん。
1週間前に地元神戸を出発されたツアー最終日が26日、ドルチェ倉庫でのライブ。
舞台衣装に着替えられたお姿から「やっぱりミュージシャンって違う」オーラを感じて圧倒。
眩しいほどカッコよく美しい。にこやかな笑顔に余裕を感じる。

「私人前で挨拶とかするの超ニガテだし緊張して声震えるからやってやって~ヨロシク。」
と、開演前の注意事項(ケータイ電源切って下さいとか)と、
トミーさん達のご紹介などの司会は全てオットまかせにした。
でも、「照明係誰やるの?」とドルチェ倉庫オーナーさんに聞かれるまで、
照明のスイッチ切る役を誰やるか考えてなかった。あ~~これだから私って中途半端。。

何はともあれ(有り過ぎ)無事にライブスタート。
全体照明を消しスポットだけにした静謐な空間に演奏者さんのお姿と白い芯アートが映える。



ゆっくりと穏やかで分かりやすく、聞きやすい通るトミーさんのお声で解説が始まり、そして演奏へ。
演奏自体一流なのはもちろんだけど、トミーさんのライブ聴くのこれが4度目の私としては
お客様とその場に合わせたトミーさんのトークの魅力にもひきこまれる。



ライブに足をお運び下さった方々に、ここで私の下手な解説は不要。
トミーさんだからこそ伝えられるモノゴト。トミーさんだからこそ胸に響く言葉の数々。

ピアノとトランペットを主にやってこられたトミーさんのピアニカとの出会い。
16年前の阪神大震災というあまりにも大きな自然災害が、
そこを乗り越えて生き残った人達に与えた影響の大きさ、
そして今年起きた東日本大震災に対して、震災経験者のトミーさん達がやろうとし、
やってきたことの大きさに思いを馳せて胸が熱くなる。あふれる涙をこらえきれない。



私個人的に言うと、まずトップバッター、第一曲目に「かえるのうた」を
小学生が使うのと同じピアニカで三重奏をやってくれたのに歓喜した。

彼らの「かえるのうた」が素晴らしくおもしろく魅力あるのはもちろんだが、
この曲の彼らの三重奏、実は今を遡ること数カ月前に宮城で聴いたのだ。
今年のゴールデンウイークに宮城県気仙沼市の震災被災地へボランティアに赴いた際、
彼らもその場へ行き、チャリティ活動に取り組んでおられた。
一日が終わり、采配してくれたNPO法人の事務局で場をともにさせて頂いた時のこと。
理事長のリクエストにより、みんなで食事していたその場で急きょ演奏してくれたのが
この「かえるのうた」と「アメイジンググレイス」だった。
目をとじて耳を澄ますと、あちこちからぴょこぴょことカエルが飛び出してくる景色が目に見えるよう。
そして私は静岡に戻り、しばらく日が経った頃、その時の話を別の方にしたら
「”かえるのうた”もカノンなんですよ」と言われた。
「杜屋さんそれ知っててイベントの名前”カノン”って名付けたのかと思ってました」
輪唱のことを音楽用語でカノンというとは全然知らなかった。
他の人と音を重ねるおもしろさ。カノンの魅力。



小学生用のピアニカ三重奏もおもしろかったけど、
トミーさんオリジナルのプロ用のピアニカでの演奏と響きは、
誰の頭の中にもある「ピアニカ」という概念をがらりと覆すほど良かったと、
終わった後でドルチェ倉庫オーナーさんもお話ししてた。



リズム感ゼロのくせに太鼓好きな私。
「しなやかなのに体の芯というかラインがしっかりしていて、
 熱く激しいリズムを難なく平然と叩いてるお姿がすっごくカッコ良かったです!」
と終了後に土井さんに直にお伝えした。



「フルートのジャズ演奏って初めて聴いて、一番印象に残りました」とはお客様談。
厚みのある優しさというか、典雅で繊細なだけではなくのびやかで力強いフルートを
演奏された住本エリさんはサックス奏者さんでもある。
当日はフルートとピアニカ、そして曲の挿入に小さな小さなシンバルのような楽器と、
小さな木で出来た楽器を奏でて下さった。
「あの小さい木の楽器の音が素敵で気になったよね!」
と、終了後にドルチェ倉庫オーナー奥様がおっしゃっていたので、打ち上げ時にご本人に質問してみた。
外国の民族楽器で、儀式の際などに使われる木の実で作られた楽器だそう。



トミーさん達に演奏依頼させて頂いた数か月前、いくつかの質問事項をメールでやりとりさせて頂いた。
「ドルチェ倉庫のピアノは使いますか?」
「当日会場に入ってから様子見て、使わせて頂くかどうするか判断したいと思います。
 現場に合わせていかようにも対応できるように準備していきますのでどうぞご心配なく」
結局。左手でキーボードで右手でピアノ!すごい技術だ~~
3曲目(だったかな?)のタンゴっぽい曲のピアノ伴奏も素敵でした。





プロとアマチュアの違いは何か?
一流と二流の違いは何か?
金メダルと銀メダルの違いは何か?
オリンピックでの浅田真央とキムヨナの演技の評価の差はどこからくるのか?
自分が携わる飲食業界に及ばず、
スポーツとか、音楽とか、文化芸術でのそういう場面に出会うと、
何が違うのか、何が評価に差をつけるのか、
自分はどうすれば一流に近づけるのだろうか、などと考えることが少なからずある。

今回の、ドルチェ倉庫でのトミーさん達のライブは掛け値なく素晴らしかった。
一曲一曲、渾身の演奏はもちろんのこと、
お客様の気持ちをひきこむ解説、全体の空気を掌握する能力、
場に合わせて平静に対応出来る柔軟性と、そのための準備と段取り。
すみずみまでおろそかにせずに心が行き渡っていること。



「120%の想定をし、準備をして初めて100%を達成出来る可能性が生まれる」
と、打ち上げの時に話されていたトミーさん。
素晴らしい音楽家には素晴らしい魂が宿るのか、
逆にそういう魂を持った方だからこそ素晴らしい演奏が出来るのか。





笑顔で帰られるお客様と、見送っておられる演奏者さんを見て「音楽家」の彼らを心から尊敬した。

独断偏見だが、世の中の人間が「目の人」と「耳の人」に分かれるとしたら。
と、どうでもいい想像をしたことがある。
目で見て楽しむモノゴト、絵とかイラストとか写真とか造形とか色とかカタチとか。
耳で聴いて楽しむモノゴト、音楽、響き、リズム、演奏すること。
目の人と耳の人どちらか選択するとしたら、間違いなく私は耳ではなく「目の人」だろうな~
だから何なんだということだけど、
「耳の人」の方が実は、人の心というものを直にとらえ動かし、
「見た目」に惑わされずにストレートに伝えることが出来るのでは、と思ったりした。
ま、それも熱いスピリッツを持った彼らだからこそのこと。



思い返せば4カ月前。(もう4カ月も経つのか~~)
「演奏をして欲しいと思うなら、自分の口で自分の言葉でトミーさんに直接伝えなくちゃダメだ」
と、わきでせっつくオットを横目に睨みながら、
「実は、静岡のうちのご近所のこういう場所でこういうイベントを企画してまして・・・」
数回お会いして顔見知りではあったというものの、正体不明な上に音楽関係者では全くない私が
ノミより小さい心臓の勇気を振り絞って「演奏をして頂きたいのです」と言い、
「でも私、ライブ主催した経験が無いのです。試行錯誤ということになりますが、それでもよろしいでしょうか?」
と、恐る恐る正直にお伝えしたところ、「やりましょう。やってみましょう!」と、
力強くトミーさんはその場で即答して下さった。
無事に終わった今、トミーさんの心中をお察ししてみれば、
やっぱり私に任せるのはバクチだっただろうし、トミーさんにとっても勇気を要する決断だったと思う。
打ち上げ後の翌日、お別れ間際のトミーさんの
「完璧なプロデュースでしたよ~」のお言葉に、「”プロデュース”なんてそんなんじゃないですよ~~」
と照れ笑いしながら私は泣いた。

最後にドルチェ倉庫オーナーさんと演奏者さんでパチリ。
オーナーさんご夫妻様には、私(主催者)がオーナーさんにお願いして会場を貸して頂く、
というお立場なのにも関わらず、スタッフ同然(それ以上)に動いてお手助け下さり、
初のライブ主催という点でも行き届かない多々なることをカバーして下さり、本当に有難うございました。

カノン終わった後、ライブに来て下さった方々からの快活なお声の数々。

・あのライブであのチケット代は安い!
・ルイアームストロングの曲に涙が出た。
・演奏はもちろん、トミーさんのトークにもひき込まれた。
・人柄も素晴らしい方々、どうやって知り合ったの?
・「かえるのうた」を子供達に聞かせたかった。
・とっても良かった!すごかった!良かった以外に言葉が見つからないのがツライ(笑)
・もっと人にすすめれば良かった。
・友達誘って行けば良かった。
・自分の小学生の子供にも聴かせたかった。
・ケーキ食べてコーヒー飲んで幸せな気持ちでライブ始まるのを待てた。

私自身はもう胸が一杯で、トミーさんのライブをドルチェ倉庫で!
という数年前からひそかに温めていた願いが実現し、それだけでも満足だが、
実際「主催者」って、時間に遅れてきたお客様の対応とか小さなお子さんの挙動とか
マナー違反しているお客様のことが気になって、
ライブを聴くことに集中することが出来ない、と今回主催をしてみて初めて気が付いた(苦笑)

ライブ主催することを決意した後、ライブ主催経験をお持ちの方々に色々と相談させて頂いた。
「やっぱり主催するとなると自分は聴けない、というのは覚悟の上。
だから正直、好きなアーティストのライブはチケット買ってお客として行くから誰かやって~!と思うけど
やっぱり自分が好きなアーティストを他の人にも知って欲しいし、楽しんで欲しいと思うしね」
でも、何と言ってもアーティストの方とライブ前も後も直接やりとりさせて頂ける楽しみは自分が主ならでは。
予算のことはもちろん、時間とか運営とか準備とか労働とか手間とか、
並々ならぬものがあるけれど、
これから「個人的に自分が好きなアーティストを自分が招く」という時代になるのではないかと漠然と思う。
大ホール、野外フェスなど大規模なライブだけがライブの魅力では全くない。
お互いに共鳴、共感する何かがあれば実現は不可ではないのでは。
主催することにあたって必要なことは何か?

「愛着」と「覚悟」かな。

「またぜひドルチェ倉庫でライブを!」
トミーさんには再会をお願いしました。
今回来られなかった方、次回ぜひ!

ジャズピアニカ奏者トミーさんのサイトは → こちら。

トミーさんのブログでもご紹介頂きました。→ こちら

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暮らしの菓音vol.4・アート



主催することに必要なのは?
「愛着と覚悟」と、ライブレポに書いたけれど
実現することに実際欠かすことが出来ないのは、準備という「時間」。



思えば、暮らしの菓音でトイレットペーパー芯アートの個展をやって下さった、
デザイナーの山田ゆかさんは半年前は「他人」であった。
6月に菊川のお寺で個展開催された際にお客として足を運び、(詳しくは→こちら。)
清水舞台ものの勇気で声をおかけしてみれば、
何のことはない、山田さんは私のジャムご愛用のお客様であった。



「ドルチェ倉庫の雰囲気に、山田さんの芯アートは絶対似合うと思うのです」
山田さんに初めてドルチェ倉庫にいらして頂いて、我が家で粗食をお出しして打ち合わせしたのは8月末。
 詳しくは→こちら。
まだ猛暑の残る中、ひとすじの秋の日差しの面影差し込む頃のこと。
近くの海へお散歩しながらドルチェ倉庫のこと、今までの菓音のことをぽつぽつとお話させて頂いた。

ドルチェ倉庫は「音楽・文化芸術・福祉・地域・環境」にまつわることに
お借りすることが出来るので、ただ杜屋のお菓子とジャムを販売するだけではなく、
来て頂いた方にドルチェ倉庫の場を楽しんで頂けるようにしたいのです。
山田さんの芯アートは、見た目の可憐な美しさ、アート作品としての質の高さだけではなく、
トイレットペーパーの芯を集めてそれを素材として作られた「リサイクル」「リユース」作品
という点でも、ドルチェ倉庫借用キーワードの「環境」にも通じると思うのです。

そんなことを、山田さんだけではなくドルチェ倉庫オーナーさんにもご説明した。

「建築」にご興味をお持ちの山田さん。
ドルチェ倉庫の建物も空気も一発で気に入って下さり、
「この天井の梁を使って吊り下げるように展示してみたい」とのこと。
最初は26日一日だけで話を進めていたが、
「やっぱり一日で飾って一日で撤去するのはもったいないですよね」と、
芯アートの個展だけを24日25日にやりたい、そうドルチェ倉庫オーナーさんにお話したところ
「作品展示するためのパーテーションボードとかそういうの無いけどいいのかな」とおっしゃていた。
かくかくしかじかで、モビールのように吊り下げるカタチでってご本人がおっしゃってますので~
山田さんご本人が直接現場見に来られた上でのお話なので、
このままでも個展ギャラリーとして問題ないと思います…

基本的に「間に入る」のが苦手な口下手の私。
「当人同士で直接話をしてもらった方が話が早い」と放任してしまうことも多々。
でもこの「交渉」「説明」「説得」するということ。これをプレゼンというのだろうか。
「こういうことが出来ればいいな・・・」夢をカタチにするのに必要なのは、
他者に快く協力して頂くようにするプレゼン能力だろうか。
そういう能力はオトナになるにつれ、社会経験を積むにつれて自然に身につくものなのだろうか。




「トイレットペーパーの芯のアートって何?どういうの?」
話を聞いただけでは想像できない、現物を見て初めて誰もが感嘆する。
そもそも、芯でこういうのを作ろうという発想と美しいカタチに組み上げるセンスが普通の人には無い。

山田さんにドルチェ倉庫での作品の展示をお引き受け頂いた後、何気なくつぶやいた私。
「トイレットペーパーの芯ってたくさん必要ですよね。私のブログで呼びかけたり、
 私のボランティア先の福浜会で集めてもらうお願いしてみましょうか?」 
ぜひぜひ。ということで、まず口頭で福浜会の施設「はまぼう」の顔見知りの職員さんにお願いしてみた。
そしてその翌週に再度、山田さんの芯アートの写真を付けた文書を持参してお願いしてみた。
「こういう風に芯が使われるんですね~。他の職員さんとか利用者さんの保護者さんとかに
芯収集呼びかけるのを、何てお伝えすればいいかな、と思ってたんですけどこれなら分かりやすいです」

そして毎週一回はまぼうにボランティアに行くつど、芯がぎっしり詰まった袋を手渡して下さり、
結果2ヵ月ちょいで膨大な数のトイレットペーパー芯を集めて下さったはまぼうの方々。
さらに、私のブログの「トイレットペーパーの芯を集めています」という記事を見ました~
というお客様をはじめとした見ず知らずの方々から次々に手元に届く芯の山。
直接届けに来て下さったり、郵便や宅急便で送って下さったり。
実際問題の数として、我が家で出した芯の数はたった10個程度なのだが、
多くの方々のご協力のお気持ちがひとつにまとまるとこれだけ大きな山になるのだと、
「山田さんの作品をドルチェ倉庫で見たい」そんな思いでスタートしたことが
個展を拝見する前に、素材の芯収集の時点ですごい感動を味わわせて頂いたような気がする。

 



今回は、暮らしの菓音を前半一部と、後半二部に分けたことも初の試み、
そして菓音の前の二日間は個展だけを開催するというのも初の試みであった。

風の強い寒い日だったが、24日(木)、25日(金)の個展に行かれた方のみ知る。
ドルチェ倉庫に一歩入ったらそこは静謐な空気の漂う異空間。
照明を絞り、キャンドルの灯に照らされた作品の放つ気品。



「アート」とか「個展」とか。アーティストとか文化とか美とか芸術とか。
そういう言葉を聞いただけで、何となくひいてしまう、二の足を踏んでしまう。
そういう人は少なからずいると思う。特にそういう施設が皆無のこの町の人は。
確かに田舎の日常生活で関わりの無い人にとっては「アート」って身近な言葉ではないだろう。
かくいう私も、ドルチェ倉庫でのカノンイベントを企画する前はそうだった。



でも、例えば外に出てる時にふと夜空を見上げ、煌々と輝く月や瞬く星のきらめきを目にした時
きれいだな、と歩をとめて見つめることはないだろうか。
秋に畑の横を散歩してたら、コスモスが風にゆらゆらゆらめいてる様を見たり、
春に川原を歩いてたら、風にのって桜の花びらが飛んできたりしたときに
ふっと自然な微笑みが自分の内側からうまれることはないだろうか。
「アート作品を鑑賞する」ということ。山田さんの美しい作品を見ていると、
夜空の星や野の花を眺める、そんな時と同等の幸せな気持ちを思い出す。

山田ゆかさんのブログは→ こちら。

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暮らしの菓音vol.4・会場





「早く来られたお客様にお入り頂けるように10時半にはオープン出来るように」
というつもりで準備を進めてきたが、案の定やっぱり想定外事件多発して時間ぎりぎり。
でも開始予告時間11時と同時に大勢のお客様がどどっとお越し下さった。



磐田のロミパンさんも、当日朝の焼きたてほやほやパンを持って到着。



今回は一部の「展示販売会」11時~15時半までと開催時間が前回までの
12時半~16時よりも長くしたので、ある程度客足は分散するのでは、と予想していたが
11時~11時半のわずか30分足らずの間に集中した感じ。





ご試食用にとドリンクコーナーに置いておいた
「ビスコッティのはじっこ」と「板サブレのはじっこ」は何気に人気。

前半集中した分後半お昼以降はのんびりペースでゆったり座れてまったりムード。



ひょんなことで顔見知りになった、掛川在住の和太鼓奏者さんもお客様としていらして下さった。
翌日27日夕方に掛川の「竹の丸」で行われた和太鼓と三味線の「和ライブ」も
時間ぎりぎりにチケット予約して駆け付けたけど、思い切って行った甲斐がありました。
ありがとうございました!

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しょうが

自家製ジンジャーシロップ+炭酸のジンジャーハイボールでいっぷく。つまみに自作のジンジャーケーキ。
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