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甘夏柑マーマレード

今年はノンノンさんのお友達の米の花さんをはじめ、ご近所の方からもたくさんの無農薬甘夏を分けて頂いた。
甘夏は夏みかんの枝変わりで夏みかんよりも早く酸が抜ける品種。
夏みかんは元々、山口県の海辺に流れ着いた種が発祥といわれる。
その発祥の地、夏みかんの原木を見に行ったことがある。
どこからともなくやってきた一粒の種が今や日本全土に広まっているというロマンに思いをはせる。



甘夏は八朔や文旦、レモンなどに比べて皮の苦味少なめなので作りやすい。
それでも苺ジャムに比べて倍の手間と時間がかかる。

まずは皮をよく洗ってむき、キズや斑点を取り除く。
今回頂いた甘夏は無農薬のわりにとてもきれいだったので、
いつも一番時間のかかるこの作業は楽だった。
皮の内側をうすくそいで厚みをそろえて千切りし、何度か水洗いする。



実はナイフでひょうのうから果肉を取り出し、種は別にとっておく。
ひょうのうを絞って果汁をとる。



皮は一晩水につけておき、味見して苦味が強ければゆでこぼす。
種は小鍋に入れて水をはり、沸騰しない程度に加熱してザルで漉してペクチン液をとっておく。



果肉・果汁・ペクチン液・苦味抜きした皮の用意ができたら炊く準備。
砂糖は甘夏の50%~70%。
砂糖の量を控えすぎるとペクチン作用が働かずとろみがつきにくくなる。
銅鍋は使う直前に塩と酢で洗っておく。
鍋に果肉と果汁半分を入れて加熱し、ほぐれたら皮を入れる。
皮が柔らかくなったら砂糖を3回に分け入れる。



砂糖を入れ終えたらペクチン液を入れ、木ベラでかくと鍋底が見えるくらいになったら仕上げに残った果汁を加えて一煮。
煮沸消毒しておいた瓶に手早く詰めてフタをし、鍋で煮沸して脱気殺菌して完了。
今回はひょうのうを煮出したペクチン液を入れず、種ペクチン液だけで作ってみた。
少量だと種のペクチン液でもとろみがつく。



甘みと酸味、皮の食感のバランスのいい爽やかな味わいのマーマレード。
トーストにもヨーグルトにもよく合う。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
Unknown (kotohiro)
2007-05-28 14:24:20
こんにちは~
2日前2度目の失敗マーマレードを
作ったばかりです・・・

果肉も入れるんですね~
今度は杜やさんのレシピで
またチャレンジしてみまーす
 
 
 
kotohiroさま ()
2007-05-29 13:52:22
kotohiroさんこんにちは~。
マーマレードは色々な作り方がありますよね。
果汁を絞って入れるのは多分ガイアみなまたのレシピかも?
ガイアでは皮の1.5倍の果汁を使うそうですよ。
果肉はひょうのうから取り出すのに手間がかかるので
絞った方がその点はラクだと思います。
懲りずにまたチャレンジしてみて下さいね~。
 
 
 
作ってみたい~! (ミンミン)
2007-05-29 18:18:52
杜さん、こんにちは~。
甘夏は海からやってきた品種だったなんて!
柑橘類は結構、偶然にできたりというのが多いみたいですね。
そのうち杜さんの果樹園でも
新たな品種ができちゃうかもしれませんよ?!(笑)

甘夏のマーマレード、おいしそうですね~!
前に作った八朔マーマレード、大切に食べていたのですが
もうそろそろなくなってしまいそうなんです。
私も甘夏のマーマレードにチャレンジしてみようかな。
 
 
 
ミンミンさま ()
2007-05-30 08:23:58
うちの果樹園で生まれた新品種!
いいですね~!それでこの世で唯一のジャム作り。
あ~夢が広がる・・・
柑橘類は交配しやすいみたいですね~
宮崎で生まれた日向夏も偶発ですよね。
うちの夫の実家の庭にはポンカンの木もあるのですが
普通のポンカンとは別物の、香りの良さです。

甘夏マーマレード、ひょうのうペクチン液を入れないと
とろみはゆるめですが
さっぱり爽やかな初夏の味わいです。
 
 
 
米の花マーマレード (ノンノン)
2007-06-01 10:01:43
先日、米の花さんに会いました~。
お菓子もまた注文したいといってました。
ジャムも大事にたべているようですよ~~うふふっ。
 
 
 
ノンノンさま ()
2007-06-01 17:18:48
米の花さんのマーマレードに
カタログ同封しようと思って忘れてました~。
大変ご丁寧なお手紙を頂戴しましたよ。
 
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