日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
激震の記憶 愛知和男氏の記憶 最終回
激震の記憶
ゼネコン汚職30年愛知和男氏の記憶
二(最終)
〈ゼネコン汚職に伴う出直し宮城県知事選では新生党が推薦した浅野史郎氏が、自民党が推す前副知事八木功氏を破り当選した。
副知事が出るのはおかしいという思いがあった。知事を任せるわけにはいかないだろうと。
ただ相手はがっちりした組織戦。こちらは回っても反応が無くて、全然かなわないというところからスタートした。市町村の役所前で演説しても。職員は誰も出てこない。中盤に差し掛かったころ、様子が変わってきて勝てるかも知れないと。よく勝てたと思う。
最後は資質
〈ゼネコン汚職の発覚から30年が経つ〉
仙台市、宮城県がきれいさっぱり。非の打ち所がない姿になったかと言われれば、難しい気もするがあれだけのことが起きて浄化はされただろう。公共事業への政治家の口利きなどはだいぶ少なくなったのではないか。企業、行政も相当気を付けるようになったと感じている。
ただ政治とお金の関係はなかなか断ち切れるものではない。法律、制度でいくら改めようとも、政治家一人一人のお金に対する執着心によるところが多い。
結局のところ、制度よりも政治家個々の資質が問われる。
◎愛知和男・あいち・かずお
1937年生まれ、東京都出身。東大法卒。義父の故愛知揆一蔵相の秘書官などを経て76年、衆院旧宮城1区で初当選。90年に環境庁長官。93年自民党を離党し新生党結党に参加。非自民連立政権の細川内閣で防衛庁長官を務めた。新進党に合流後の97年、自民党に復党2000年宮城1区で落選。05年衆院比例東京に単独立候補し当選して国政に復帰。通算9期を務めて09年に政界を引退した。
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