小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

日光街道② 草加宿 ~ 粕壁宿

2013-05-08 | 街道歩き

草加宿入口~ 8:00

2日目も晴天に恵まれています。朝8時にホテルを出発しました。草加宿入口は国道4号線からほぼ平行に分岐し、
1.4キロほど続きます。


街道筋には、たくさんの草加せんべいの看板が目につきます。現在でも市内に70軒近くあるそうです。
草加せんべいの元祖「おせんさん」に因んだ、おせん茶屋という公園があったり、草加せんべい発祥の碑もありました。
朝早かったのでほとんどのお店は開店前でしたが、1軒だけ空いていたお店で草加せんべいを買うことができました。

東福寺~ 8:50


草加宿の終わり近くに、草加宿を作った「大川図書(ずしょ)」が建立したと言われる東福寺に寄ってみました。
ここの山門は本柱2本の前後に2本ずつ4本の控柱が建つ四脚門で、彫刻もりっぱで重厚のあるものでした。

草加松原~ 9:20


まもなく国道4号と合流すると、日光街道右側には江戸時代に掘られた水路「綾瀬川」が流れ、これに沿って1.5キロの
松並木が続きます。日本の道100選にも選ばれ、太鼓型の歩道橋は当時の面影を偲ぶことができます。

蒲生一里塚~ 10:10


このあたりには、芭蕉の奥の細道の草加にちなむ句碑などもあり、さらに綾瀬川沿いに進むと埼玉県で現存しているたった
ひとつの一里塚、蒲生の一里塚が残っています。
日光街道から少し外れた一里塚で、私たちが地図で場所を確認していると、近くを散歩していた男性が声をかけてくれ、
さらに詳しいこのあたりの歴史を説明してくれました。リュックを背負い、カメラをぶら下げ、地図を見ていると、土地の人に
よく声をかけられます。誰も親切で、旅先で思わぬ人のやさしさにふれることができます。

瓦曽根 ~ 越谷宿 12:00


蒲生本町で国道4号線(日光街道)に合流し、南越谷から東武線がぶつかる北越谷までが越谷宿場となります。
1899年の大火で宿場のほとんどを焼失してしまい、当時の面影はないようですが、それでも街道に旧家を何軒かみる
ことができました。

元荒川土手 13:10


北越谷を過ぎたあたりに、蛇行した元荒川の土手にぶつかり、この先には鴨場があり、伝統的な鴨猟が行われるそうです。
爽やかな5月の陽と風を受け、ウォーキングには最適な気候とは言え、真昼の太陽は暑く、疲れもピーク。
木陰の気持ちのいい公園があったので、しばらく休憩をとりました。

一の割 ~ 春日部 14:30

これより先はただただまっすぐにのびる国道4号線(日光街道)が続きます。変哲もない国道には寄り道もなくひたすら
歩きます。みごとなマロニエの木に花が満開でした。

東武野田線のガードをくぐり、まもなく左に折れると本日のゴール春日部駅につきました。歩行距離は21.6キロでした。

ところで、道すがら地名が「春日部」と「粕壁」が混在し、はてなと思い、後で調べたのですが、この場所は1944年に町村
合併するまでは粕壁町と呼んでいたようで、そのため、現在でも春日部市内には市名と同音異字の地域があるようです。

午後5時、春日部駅から帰路につきました。帰りは東武スカイツリーラインからJRに乗り換えて、2日間歩いた行程は、
たったの1時間50分の電車の旅でした。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする