小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

バリ島・ウブド 「バリ舞踊の世界」

2010-08-21 | 旅行
バリの伝統舞踊は、滞在期間中あちこちで公演が行われていました。夕刻になると街のメインストリートには入場券を売る地元の人々が盛んに呼び込みをはじめ、夕闇迫る頃には、舞踊に使う楽器の音色も聞こえてきます。この街にとって、この舞踊は大きな観光資源でもあるのでしょう。

滞在期間中、「レゴン」と「ケチャ」の2つの舞踊を観賞しました。
宮廷舞踊のレゴンダンスは、宮廷内での娯楽として創られた女性たちの優雅な舞です。豪華な衣装をつけ、その踊り手の腕や指の動きは、闇夜の中、繊細でかつしなやかな動きが妖しく、遠いいにしえに引きこまれるようでした。
驚いたのは、舞う女性も楽器を奏でる女性たちも、練習を積んだこの地で生活をする人たちであったこと、舞台の後ろではきっと出演者たちの子供たちなのでしょうか。お母さんたちの舞踊が終わるのを待っているのでしょう。賑やかな子供たちの声も聞こえてきました。


「ケチャダンス」は、闇夜迫る神社の境内で、椰子油ランプだけの灯りの中で、男性たちが舞う舞踊です。音楽の伴奏はなく、大勢の男性のリズムカルな掛け声で劇を盛り上げる力強い合唱舞踊でした。この男集も昼間は農業などに従事する普通の人たちなのだそうです。
2つの舞踊は、いずれもセリフがあまりない神聖な踊りなのですが、そのストーリーは善と悪がはっきりしていて、仮面を付けて踊ったり、動物の姿で登場したりと、私でもその内容が理解できるものでした。


日曜日、子供たちに伝統舞踊を教える大人と真剣に取り組む子供たちの姿を、街でみることができました。こうして後世に受け継がれていくのでしょう。

コメント (8)
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