ドルのリバウンドも昨日1日だけ。結局上値は143円止まりだったようだ。いよいよ140円割れアタックが迫ってきた。ユーロドル、ポンドドルなども久しぶりの大きな上昇を見せ、ドルの全面安の展開である。昨晩のECBの利下げ(次回はなさそう)や、米国のFRBがらみの利下げが0.5になりそうという報道など複数の要因があるが、要するに規定の路線に戻ったということである。
160円からのドル円下降の原因は、日本の利上げ、米国の利下げという日米金利差の縮小であることは間違いないが、ドル自体の弱化もある。今回の7月からのドル円下降と同じ時期のユーロドルを調べてみると一貫して上昇。つまり、ドル安である。だから、ユーロ円の下げ幅も、ドル円×ユーロドルなので、ドル円よりはマイルドである。サブプライム・リーマンの時も、2007年までのドル円下降ではユーロドルが上昇して今と似ていた。リーマンブラザースの破綻など、金融機関の資金繰りが厳しくなった2008年になってからは流動性危機でドルが買われて、ドル高、円高となった。だから、ドル円下降といっても単純ではない。このあたりの状況をよく観察して、間違えないようにしたい。
現状はゴールドが上昇しているところからわかるように、ドル安。ユーロドルとゴールドを見ておけば間違えることはないだろう。
当面のトレードはドル円ショート。昨晩のECBの利下げあたりから再度参入している。今度はじっくり140円割れを狙いたいところだ。