FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



ドル高が行き過ぎていたための調整のドル安となっている。デクシアの破綻報道があってもユーロが強く買われている所を見ると、欧州の強気はかなり本物に見える。ユーロドルの上昇はもうしばらく続き1.4近くまで上昇するかもしれない。中長期的視点ではきわめて読みにくい相場になっているので、自分としてはもうすこし様子見としたい。

米国のCP発行残高が急激な減少を見せており、今までに見られない値となってきている。米国銀行が貸し付けを減少させていることに対応するのだと思われるが、米国の状況も相当に悪い。ドルインデクスの反転も、テクニカル的な要因もありはするが、「欧州と比べて、米国もよくはないよ。」という市場の感触を反映するのかもしれないので、要注意だと思う。

ドル高時にもさほど上がらなかったドル円であるが、ドル安となると下げる可能性が高い。ここからのトレードとしては、ドル円ショートに注目していきたい。



コメント ( 5 ) | Trackback ( )




相場はドル高の反動のドル安になっているが、どこまでいくかはまだよくわからない。もう少し様子を見たい。

週末にTVを見ていると、例のウォール街占拠運動の報道が多い。「金持ちから税を取れ」という主張に代表されるように、彼らは政府の積極的関与による社会主義的政策を支持しているようだ。それに対して、以前から話題になっているティーパーティ運動は、「医療制度改革の無駄な政府支出を止めよ」の主張に代表されるように、小さい政府を支持するリバタリアン的政策を求めている。まさに真逆の主張が、同じ草の根から出てきたところに、今の米国の抱える問題の複雑さを知ることができる。

さて、ここまでの両者の相違はあちこちの報道でも触れられているが、この両者に共通する主張があることは意外に知られていない。デモの様子を報道した動画をよく見るとわかるが、両者に共通するプラカードは、実は、

 END THE FED(連邦準備制度を終わらせろ)

である。Occupy Wall St.側からは、FRBは大銀行だけを救済する悪玉であり、Tea Party側からは、ニセの金(fiat money)を作って無駄な政府支出をさせる元凶である。バーナンキもとんでもない時期にFRB議長になったものだが、欧州におけるECB批判、日本における日銀批判でもわかるように、問題がソブリンリスクに移ってきた現状では、いままで裏方だった中央銀行の行動の一挙一動に衆目が注がれているというのが実際のところだろう。

しかし、理屈はともかく、このウォール街占拠運動の今後の動向によっては、FRBにとってはもうひとつ頭の痛い問題が増えたには違いない。無視すればいいようなものではあるが、ワシントンの真ん中で「END THE FED」のプラカードのデモ隊が練り歩く日が来るとは連銀総裁の誰も予想していなかったことであろう。この問題は2012年、そして2013年と長引く可能性が出てきたと思っている。


コメント ( 14 ) | Trackback ( )




急速にドル高になってきていたここしばらくの様子であったが、昨日からさすがにドル高疲れが見られるようだ。ドルインデクスでの調整幅としては、日足レベルでは78、もし週足レベルとなると76あたりまでの下降となる可能性がある。

ファンダメンタル的材料が何になるかはわからないが、ここしばらくの相場がちょっと一休みとなる感じだ。したがって、しばらく、ユーロ高、ゴールド高、資源・新興国高、というあたりが短いトレンドとなる可能性がある。売りのポジションは慎重に時期を狙っていきたい。

 
それにしても、スティーブ・ジョブズの死はまことに残念である。

ジョブズの生涯を簡単に説明したCNNのビデオがここにある。


コメント ( 13 ) | Trackback ( )




全体的に先行きの不透明感が強くなってきた。「恐慌」という文字を見ることが増え、新聞・雑誌などもようやく悪い見通しが増えてきたが、たいていこういう場合は、一時的に逆行して、いい方向に転じそうになることが多い。
 
昨晩のNYの最後の株価上昇はいかにも異常であったが、今日もそのラインからさほど落ちていないこともあり、ここはあまりムリして売るべきところでもないようだ。楽観的な意見が増えてくるところを見計らって、また次の売り時を探していきたい。


コメント ( 1 ) | Trackback ( )




今日の夜も株価は上下しているが、注目すべきこととして、米国の銀行のCDS(クレジットデフォルトスワップ)スプレッドの拡大(値の上昇)が止まらないことをあげたい。特にCITI(シティグループ)のCDSの拡大は甚だしい。
 
それぞれの銀行の5年物CDSのTickerは最後に一覧を記入したが、次のように、たとえば、CITIの場合「CCGI1U5」を以下のようなURLとして入力すると、ブルームバーグのサイトでCDSスプレッドの値を見ることができる。(最後に「:IND」を付けること)。


http://www.bloomberg.com/apps/quote?ticker=CCGI1U5:IND


ここで見られるように20パーセント拡大(ワイドニング)して336.370となっている。CITIの場合はまだリーマン時には及ばないが(バンカメはすでに超えた)、尋常ではない値であることは間違いない。このCDSの拡大が本当のところ何を意味しているかはまだよくわからないことが多いが、欧州の問題と思っていたら、突然、米国からも火を噴く可能性を秘めていることは間違いない。為替トレードでもドル絡みについては頭のどこかに置いておきたいことだ。


(Ticker一覧)

金融機関名・Ticker・国名・業種

AEGON NV CAEGO1E5 NE Insurance
ALLEANZA ASSICURAZIONI CASS1E5 IT Insurance
ALLIANZ SE-REG CALZ1E5 GE Insurance
AMERICAN INTERNATIONAL GROUP CAIG1U5 US Insurance
ASSICURAZIONI GENERALI CASS1E5 IT Insurance
AXA SA CAXA1E5 FR Insurance
BANCA ITALEASE CT425161 IT Diversified Finan Serv
BANCA MONTE DEI PASCHI SIENA CBMP1E5 IT Banks
BANCA POPOLARE DI MILANO CMIL1E5 IT Banks
BANCO BILBAO VIZCAYA ARGENTA CBBV1E5 SP Banks
BANCO POPOLARE SCARL CBPL1E5 IT Banks
BANCO SANTANDER SA CBSH1E5 SP Banks
BANK OF AMERICA CORP CBAC1U5 US Banks
BANK OF IRELAND CBOI1E5 IR Banks
BNP PARIBAS CBNP1E5 FR Banks
CITIGROUP INC CCGI1U5 US Banks
COMMERZBANK AG CCMZ1E5 GE Banks
CREDIT AGRICOLE SA CCAI1E5 FR Banks
DEUTSCHE BANK AG-REGISTERED CDB1E5 GE Banks
GENERAL ELECTRIC CO CGECC1U5 US Miscellaneous Manufactur
GOLDMAN SACHS GROUP INC CGS1U5 US Banks
ING GROEP NV-CVA CINT1E5 NE Insurance
INTESA SANPAOLO CBCI1E5 IT Banks
JPMORGAN CHASE & CO CJPM1U5 US Banks
MEDIOBANCA SPA CBCR1E5 IT Diversified Finan Serv
MORGAN STANLEY CMWD1U5 US Banks
ROYAL BANK OF SCOTLAND GROUP CRBS1E5 GB Banks
SOCIETE GENERALE CSOC1E5 FR Banks
UBI BANCA SCPA CT415505 IT Banks
UNICREDIT SPA CUNI1E5 IT Banks
WELLS FARGO & CO CWFC1U5 US Banks

(以上)


コメント ( 9 ) | Trackback ( )




ドル高もあってドル円が停滞している間に、クロス円での円高が進行してきている。今、世界中の通貨で最強なのは、円と人民元であり、中でも自由にトレードできるのは円のみである。ここで円を買わないという策はあり得ない。
 
ちなみに、ギリシャに住んでいる人たちは、現金や預金をこぞってスイスフランに代えているという。自分ももしギリシャ人なら、ユーロの預金などは直ちに解約してフラン現金あるいはゴールドにするに違いない(万一ユーロ脱退となれば、ギリシャ国内のユーロ預金は、自動的に、大きく切り下げされたドラクマ預金になってしまうに違いないので)。よってギリシャではすでに銀行預金は機能を果たしていないらしい。大変なことだ。

さて、余談はともかく、スイスのユーロペッグの後は、豪ドル円に注目してきているが、着実に下げてきている。また2008年の時と比較するため、画像で月足を提示した(StockChartではクロス円はそのままでは出せないため、対ドルレートから割り算で演算しているので、右の目盛り数値は100倍にして読んでいただきたい。)

ご覧のように2008年当時の豪ドル円の落下はすさまじく、今でも覚えているが、崩落時には数日のうちに十円以上の落下を見せた。今回はまだそれほどのことはないのは、介入期待もあって、国内の豪ドル円ロングが維持されているしてからである。72円あたりに長期のサポート・レジスタンスがあるが、これが破られると、またもや急激に60円台に落ち込む運命にある。もう一度は戻る可能性もあるが(円買い介入もどこかであるかもしれないし)、年内か来年初頭には、再度60円台以下が見られるのではないか。

なお、日足で見ると実際の下げはもう少し複雑な動きになっているので、MT4の過去チャートや、このストックチャートの過去チャート再現機能で見ておくとひじょうに参考になるだろう。ストックチャートでは、クロス円は、それぞれ次のようなシンボルの組み合わせで算出できるので利用されたい。

豪ドル円 $XAD:$XJY
キウイドル円 $NZD:$XJY
ポンド円 $XBP:$XJY
ユーロ円 $XEU:$XJY
カナダドル円 $CAD:$XJY
スイスフラン円 $XSF:$XJY



コメント ( 6 ) | Trackback ( )




特に今週は大きな動きはなさそうと見ていたが、週初めからドルインデクスが79を超えてきており、ドル高が止まりそうもない。表面上は、特に大きな動きもないように見えるが、TEDスプレッドも上伸して37越え、、欧米銀行のCDSも上昇中であり、危機的状況であることには変わりがない。
 
為替的には、介入に警戒しつつ、円買いをしている。自分としては、特に前から集中している豪ドル円売りに専念しているところだ。ゴールドはもう一回の大きな下落がある可能性が高いと思うが、もうしばらくはロングで様子見ポジションを置いておきたい。買値の1600ドルでストップである。



コメント ( 12 ) | Trackback ( )



   次ページ »