ドラギが市場の期待よりも不発に終わり、危惧していたユーロの逆流が起きた。しかし、これは単なるアクシデントではないかもしれない。すでに数日前から書いているように、豪ドルなどに見られたドル安の潮流がついにユーロに及んだというテクニカル的な見方もできるわけなのだ。昨日のECB前のエントリーや週初めに書いたように、そういう点から、ユーロの逆流にはかなり神経質にこだわっていたのだが、案の定というところだ。
雇用統計の数値でまたどう動くかわからないが、イェレンが、今日の演説で「注意深く明日の雇用統計を見守りたい」と述べていることから、あまりいい数字ではないのではないかという憶測も生まれ得る。相当にいいなら、「注意深く」とまでは言わなくてもいいのではないかと。で、もし雇用統計が悪ければ、定石通りドル安となるだろう。利上げへの若干の懐疑と、ドル売りの普通の反応からだ。ドル安に抵抗していたドル円もついに121円に逆戻りという可能性もある。
ということで、ドルインデクス100に到達したドル高だったが、このECBを以ってしばしの反転に転じた可能性が出てきた。12日の米国利上げはあると思うが、事実で売る形となって、ドル売りの反応になる可能性がやや高くなったと思う。
もしドル安になれば、中期的なものとなり、数ヶ月の反転後、再度ドル高に転じると見ているが、その具体的な時期は動いてからまた考えたい。
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ドル安→コモディティ高→高インフレなので、彼らには好都合な気もします。
ゴールドマン・サックスのeur/usd1.03の
予想は嵌めだったんですかね(^-^;
ダウも大幅下落しています。
自分は、
「利上げ濃厚なので、ダウ売り!
利上げがなくても、できないぐらい景気悪くなるってことだから、ダウ売り!
これ、鉄板ポジション!!」
と保持していて、見事に踏み上げられていた
ダウ売りが助かりました(笑)
たしかに米国もドル安のほうがいいですからね。
また、ドイツの反対でドラギが動けなかったようですね。
毎日DAXが大幅下落しているのに、ドイツは何を考えているのやら。
気を緩めず、今日の市場を注目していきましょう。
そうですね。客観的に見ればまだドル高の行きすぎの是正とだけ言っておけばいい現象ですね。この状態がどのていど、FOMCまで引き継がれるのかが焦点になりそうです。