黒田氏はやはりなかなかの策士である。今回は、マイナス金利だけを使ってきたが、これで時間稼ぎをして、さらに必要なら追加緩和の策をうってくるだろう。しかし、米ドルの巨大な長期サイクルの前には、日本円の動向は一時的な攪乱要素でしかないと思われる。今年の前半を通して、もう一度円高が進むと見ている。
自分のトレードは日銀が動くまで待つということでしばらくノートレードだったが、今日は久しぶりにドル円を売っている。昼間は時間がなくて、121円オーバーは見過ごしてしまったが、120円台ではさらに売っておこうと思う。前に書いたように昨年の秋相場ではレンジは121円あたりが上限になっており、動きの中心は120円台である。しばらくはこのあたりで動いて、下に進むと考えている。122円台は非常に困難だろう。ただ、米国株価を中心に売られすぎの是正の動きもありで、このレンジがどのくらいの長さになるかは未知数である。資源の動きと見比べつつ考えていきたい。バルチックドライ指数も日々低下しており、世界の海運は運ぶモノがない状態である。少なくとも、急速な株価の回復が望める状況とは考えにくい。為替は軽やかに動くが、オーバーな動きとなりがちである。そのあたりに注意してトレードしていきたい。
| Trackback ( )
|
そうですか。ラリー・ウィリアムズもけっこうよく当たりますからね。いい情報ありがとうございます。しばらくは上下はっきりしない動きになりそうなので、気をつけて見てみます。
今回は弾温存の為の時間稼ぎ的緩和で、マイナス金利の拡大という新たな武器を手にしたということは流石に策士と言えると思います。しかし、手の内を明かした事で今後市場にインパクトを残せる程の緩和策を打ち出すことは難しくなったのではないでしょうか。
起こるかどうかは不明ですが、仮に中国のハードランディングやアメリカ株のクラッシュがあった場合、いよいよバンザイするしかないような。
結局、市場を捻じ曲げる様な政策をとっても、最後は市場の意思の行き着く場所へ辿り着くのだと思います。為替介入がいい例ですね。
また、過去2回の緩和の時とは違い、今回は効果は小さく、期間も短いと思います。1週ほど様子を見て、無理をせずに上が重くなった辺りで戻りを売るのが良さそうです。
121.56
マイナス金利によって確かに円の魅力がそがれることは事実ですから、当面円売り優位の相場です。やはり円高には米株が崩れることが必要ですね。
20日に116を明確に割れなかったので仕方ありませんか
取りあえず19日後の2月8日にどのあたりにいるのか気になります。
なんだかいつも同じことをしている気がしますね(笑)
以上の事からしばらく円安方向かもしれないと思いました。
でも売りたいです(笑)今年転換はまず間違いないだろうけれど、その前にどこまで行くか・・
120台売りましたが次は123円台にしてあります。が、1ヶ月以内でしたらキャンセルするかもしれません、
119を切れるくらいになったらゆっくりとポジとっても遅くはないのでしょうけれど。
ドル円相場で思ったのですが、野田政権解散の2012年11月からカウントすると、安倍ノミクススタートから2015年6月は黄金比31か月目、2016年1月は38か月目です。31か月目で天井、38か月目まで押し、とすると、この相場、55か月目の2017年夏まで、さらに上?とおもいました。115円を割れない以上はここで反転でもおかしくないですね。
一方で、、
>>マイナス金利によって確かに円の魅力がそがれるこ>>とは事実ですから、当面円売り優位の相場です。や>>はり円高には米株が崩れることが必要ですね。
少しご意見が整合しないのですが、、
当面円売りとおっしゃるのは、122円を超えないレベルでということでしょうか。。
エリートほど故国に絶望しているそうです。
やまはさん
黒田さんはなかなか、統率の妙を心得ているように思えます。表裏の駆け引きが上手いです。イエレンとは大違いです。
いろいろと興味深い話ありがとうございます。ちょっと時間がなくて個別のコメントができませんがお許し下さい。みんなしっかりと拝読しています。全体については新エントリーでだいたい書いてみます。