米株の長期的状況をちょっとふり返ってみる。S&P500で見ると、今の1100ドルはいつも節目になっている。98から99年の上昇時、02年の下降時、04年の上昇時、そして今だ。月足のRSIやMACDから見てもまだ上昇の途中と見るほうが妥当だろう。この1100ドルあたりの節目をこなして、最高値にむけて戻しを続けると思われる。ただ、波動はますます大きくなるだろうから、トレードはやっかいである。ダウゴールドレシオから見るとまだ横ばい時期のようで、金もほぼ株と連動の時期がまだしばらく続きそうだ。株が上がるとすれば、為替も、ドル安・円安が中期的方向ということになる。
なお、定点観測をしている、米国マネタリーベースは2月末でさらに拡大して史上最高を更新した。公定歩合は引き上げても実質的意味はなく、債券買取等でまだプリントマネーを継続しているわけだ。CP発行残高もABCPでさらに最低を更新した。米国のデフレはさらに進行していると見られる。FRBもあれこれは言いつつも景気の底割れを恐れてプリントマネーを止めることはできていないと見える。このあたりの詳しい数値は、近刊の三橋氏の新著で、大恐慌時の米国のバランスシートの状況とともに詳しく解説されるらしいので期待したい。
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彼独自の見解がどのように出るか楽しみです。自分自身が同じテーマでこのブログで書いてきたことも多いので、同じ材料(マネタリーベースとマネーサプライ)がどういう具合に料理されているのかが興味ありますね。
「バブル」というのは英語でも日本語でも悪いニュアンスがあると思いますので、基本的には私もごじらさんに同意見です。金売りが起こるという見方でソロスがいるということです。あのニュースが出た時の外国のサイトの受け取り方もその意見が大勢でしたし。
ただ、それがただちにユーロ売りのことなのかどうかはあの発言だけからは判定しがたいと思います。
マネタリーベースの広義の意味をきちんと調べた方がいいですよ。
やまはさんの云っていることは、マネーサプライですよ。文脈からみると。
一応調べてはいるつもりなんですが、素人なので誤っている部分もあるかもしれません。その方面の本もいろいろ出るようなのでさらに読んでみます。
一応、値そのものはFRBのサイトのマネタリーベースとマネーサプライ(マネーストック)を見ているので、数値そのものはあっているはずです。