昨晩の雇用統計は失業率と相反するような結果となり解釈が難しかったが、米国長期金利は急騰してきており、市場は何かの動きを始めたようだ。
長期金利上昇(債券が売られる)については、「良い金利上昇」(景気回復期待)か「悪い金利上昇」(米国ソブリンリスク懸念)かがよく問題とされる。今回も両様の理解があるようだが、私なりの考えを述べておこう。
「良い」か「悪い」かは、まさに心理の問題が大きいのであるが、その心理を計測できるのは、「比」(レシオ)であるところの
1 株金レシオ(ダウゴールドレシオ)
2 金銀レシオ(GSR)
3 金CRB指数レシオ
4 株価P/Eレシオ
というところだ。1は上昇すればリスク選好、2は下降すればリスク選好、3は下降すればリスク選好、4は上昇すればリスク選好、という傾向にある。理由はそれぞれあるが、ここでは省略する。チャートは左のリンク集に入れてあるので、ご覧いただきたい。
直近のそれぞれの動きは次のとおり。
1 株金レシオ 下降(リスク回避)
2 金銀レシオ 下降(リスク選好)
3 金CRB指数レシオ 上昇(リスク回避)
4 S&P500P/Eレシオ 上昇(リスク選好)
ということで完全にマッチしていないのであって、読みにくい。市場心理も割れていると見える。今回は、結論は出ないが、上の値を継続観察していけば、自ずと方向性は見えてくると思っている。
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数年前からfxを始めて、いろいろな意見を見ていると、得意な通貨ペアに絞って投資される方が多いですが、やまはさんの全体をしっかり分析する手法が好きです。世界のお金の流れを、上から見られると良いのですが。
自分は今の大きな流れは、ドルが溢れて暴落して行く過程と考えてます。いつかドルが弱すぎるとなった時には、円を安くする政策がアメリカの誘導により取られるのでしょう。結局、物の価値は相対的にしか決まりませんしね。
とはいえ、ひとときの相場の雰囲気を無視できるほど、大人になれませんが。(笑)
豪ドルは原油連動とドル売りで上昇、積極的な買いではない。
今のところ円は蚊帳の外。
エジプトも深刻化しそうも無いですし、今度は原油、ポンド、ユーロ、豪ドルすべて売られるのでは?
S&P・PEがこれからまだ高くなるとお考えですか
その場合金銀レシオが上がるとお考えですか それとも下がるとお考えですか。金銀レシオが下がると株が上がるように思うのですが、それと同じように金銀レシオが下がるとPEがさがると考えるのは間違いですか
NY金 30週線が長期サポート 1314ドル付近??
おっしゃるように、リスク選好・回避という二分法には問題がありますね。もっと複雑なものでしょう。
専業さん、
なるほど、そういう見方でのドル高ですか。むずかしいです。
imaruさん、
株はまだ上がると思います。GSRは下げは間違いないと思います。株金レシオはまだよくわかりませんが、下げると思います。
大丈夫と思いつつ(GSR下げ)、用心はしておく(株金レシオ下げ)なんではないでしょうか。
アルピーヌさん、
いくら良い金利上昇と言われてもたしかに限度はありますね。この状況では。
http://moneyzine.jp/article/detail/192302?p=1
実は以前、mixiのコミュを通して一度だけ、やまはくんさんにコメントをお送りした事があります(多分覚えていらっしゃらないでしょうが(^^;))。
あの時は、出産直前にFXで痛い目に遭ってどん底の気分を味わっていた前後で、コミュの雰囲気とは違い、やまはくんさんが誠実な対応をして下さった事や、研究と分析に基づいた近未来の景気展望について解説をして下さった事が、何よりの心の支えになりました。
出産後は、100%、FXからもコミュからも手を引きまして(^^;)、支出の節約に努め、内職をしながら子育てをしています。
それでも、コツコツ貯めている現金貯金すら水の泡となる時代が確実に来るのですかね…。ちょっと人生やる気失くします。
上記の記事ですが、債券が紙くずになった場合なにをもっていれば安全なのでしょうね。$もアメロになりつつあるようですし。。。
亀井氏から、
大手米銀JPモルガン・チェースが金を金融取引の担保として受け入れる方針を決めた。こう言う流れを待っていました。
お久しぶりです。お元気ですか。mixiでのことはよく覚えております。その後は相場とは関係無しに過ごされているとのこと、ほっとしています。
さて、この件ですが、私見ではあり得ないと思います。もっとひどい状態の国はいくらでもあり、日本はずっといい状態であることは、日本の治安その他の総合的な点数から見て間違いないです。長期的インフレによって円の実質的価値が毀損される可能性はありますので、円預金だけに頼るのは問題がありましょうが、どうしても気になるなら、使わない預金の10分の1程度をオーストラリアドルの外貨預金にでもするのがいいかと思います。が、なんにしても最大の資産は働くことのできる自分ですので、健康には注意されてお過ごしください。
imaruさん
私見では、上にも書いたように豪ドルがいいのではないかと思います。
gold20さん
いい情報をありがとうございます。金本位的な動きで、ゴールドホルダーには良いニュースですね。まだまだ金の相対的価値の上がる時代が続きそうです。
マスコミは本当の事は決して言わない。TPPの本当の目的とは・・・
皆さんにも知ってほしい。日本にはこれから終わりの始まりがやってくる事を。
(以下引用)
何もなければすぐに元に戻る。でも何かあったらイヤだね。と、巨悪たちは話している。こんな奴らを相手にしているのが今の日本の株式市場。太平洋戦争の時、日本軍の高射砲が届かない高所を飛ぶ爆撃機を開発し、絶対に安全な場所から無差別殺人をされた事。日本軍が待機する南方の島に、まず島の形が変わるほど砲撃を加えてから上陸して来る事。
バブルの時代、日本の株式市場の強さの構造を徹底的に研究し、日本独自のもちあいシステムと大量に日本株を保有する大手銀行、地銀、生損保、郵貯に簡保に株を売らせるための仕組みを作って、国際ルールと押し付け、2002年から2003年にはその売りを買い捲って大儲けした事。難関中の難関であった大型自動二輪免許(本当に危ない乗り物である事に間違いない)を簡単に取れるようにさせ、本当に危険な高速道路二人乗りまで解禁させてから(年次改革要望書にすべて指示されている)ハーレーを売りまくった事。
今回もIMFから日本の消費税上げを言い渡されているし、管さんが積極的に推進しているTPPについても、恐ろしい本当が隠されているとメールにあるので紹介しておく。
このTPPは、日本ではあたかも「農業問題」のようなとらえられ方をしている。だが、これは明確な間違いだ。何しろ、TPPとは、
「2015年までに農産物、工業製品、サービスなど、すべての商品について、例外なしに関税その他の貿易障壁を撤廃する」
という、「過激」と表現しても構わないほどに極端な「貿易・サービスの自由化」なのである。通常のFTAであれば、製品種別や自由化を達成するまでの期間について「条件交渉」が行われる。ところが、TPPの場合はそれがないのだ。何しろ「2015年」までに、「例外なしに」関税や各種の貿易障壁を撤廃しなければならないのである。
ちなみに、上記の「サービスなど、すべての商品」の中には、金融・投資サービスや法律サービス、医療サービス、さらには「政府の調達」までもが含まれている。農産物の関税撤廃など、それこそTPPの対象商品の一部に過ぎない。
この種の情報が日本国民には全く知らされず、「平成の開国!」「バスに乗り遅れるな!」など、キャッチフレーズ先行、スローガン先行で話が進んでいる現状に、筆者は大変な危惧を覚える。何しろ、TPPに日本が加盟することで、リーマン・ショックを引き起こした「あの」アメリカの金融サービス、あるいは同国を訴訟社会化した「あの」法律サービスを、我が国は受け入れなければならないのである。
http://www.naga2383.ne.jp/n-blood/karakuchi/karakuti/imgboard.cgi
TPPについては確かに突然に出てきたという感がしますね。中野さんはじめ論客がいろいろネットで書かれているようなので私も読んでおります。
海外からはこの民主党の政策への評価が高いようなのですが、ま、当然ですね。^^;
TPPは確かに使い方によっては構造協議以上のものをもたらす可能性がありますね。トヨタ問題は本当にアメリカを怒らせたらどうなるかの見本みたいなものでした。結局、テスラへの出資とGMの工場の継続にお金を出したわけですからね。