ぎりぎりで117円を保っていたドル円だったが、ダウ先が16000ドルを割ったあたりで耐えきれず再度116円台に入ってきた。東京時間では、公的資金介入の噂もあり、また、依然、円売りトレードを考えている人の割合もかなりあるようで、118円まで上がっていたのが、ウソのような下げである。今回はもうすこし118円台に滞空すると思って118円台ではほとんど売れなかったのは残念だったが、まあ、無理をすることもないだろう。これでますます下向きの相場であることは明白になってきたので、すこしずつまた、戻りを売っていくつもりだ。
世界の為替を見ると、ルーブル(ロシア)の下げがひどい(ロシア株もひどいが)。また、カナダドルも相変わらずだ。やはり、資源関係が徹底的に売られていることがわかる。バルチックドライ指数も最低を更新中だ。この動きが停止・反転するのがどこかがこの相場のポイントだが、やはり、米国の利上げプランが取り下げられ、むしろ利下げやQEが正式に発表されるまでは、止まらないのかもしれない。しかし、利下げは、FRBの完全敗北を意味するのでもちろん簡単ではないだろう。また、過去の世界恐慌の歴史の教えるところでは、FRBが負けを認めても、株価は一時的上昇しかせず、さらに次に大きく下落するのである。
今回の相場は、そういう意味で、リーマンの再来ではなく、かなり前から言われているように、むしろ世界恐慌時のFRBの失策の再来という恐れもあるのである。
前回取りあげた、広域版のドルインデクスには、今後特に注意が必要だろう。
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利上げ期待剥落か、
ポンドの下落が凄まじいですね。
手を出してませんが、、
さすが観賞用通貨です。
プロは結果責任がすべてです。さっさと交代した方がアメリカの国益になると思います。
やまはさん、遅ればせながら明けましておめでとうございます。ゴジラさんのブログもよろしくお願いします。
https://www.youtube.com/watch?v=iQ2ApiqCLYo
サウジが原油の値段を下げてきたが、ここにきてイランの制裁解除でイランの原油が市場に出てくる。これに危機感を抱いたサウジがさらに原油安を仕掛けてきた。理由はシェアの確保がメインな理由らしいですが、隠れた理由としてはイランの石油生産設備が老朽化して、新しく設備の更新をしなくてはならないらしいですが、原油安では売ってもあまり利益がでないので、イランは苦しくなる。そこに目をつけて原油安という武器でイランを叩き潰そうとしているらしいです。
アメリカも我侭なサウジに見切りをつけてイランに接近しているらしいです。
イエレンは責任の回避と其の場凌ぎでQEをやるんではないでしょうか?彼女は腹が据わっていないですからね。
おそらく、いろいろと突き上げられているでしょう今頃は。
ほんと、ポンドもすごい下落ですね。ここまでとは予測できなかったです。まあ、ポンドはいつもよくわかりません。^^
Steinさん
ゴジラさんとこも時々のぞいています。
ここに引用したFRB関係の記事は2014年段階ですが、その通りになりそうなのは驚きです。イェレンは貧乏くじを引かされたということでしょうね。あと、もう少し、口がうまければ、アナウンスにはいろいろな手段があったと思います。しかし、結果は同じだったでしょうね。
僕が彼女に厳しいのはこれ以上恥の上塗りをしてほしくないという思いの裏返しかもしれません。理由は病気でも何でもいいので辞めたほうがいいかも知れません。プロの世界は結果がすべて、ましてやアメリカですから、失敗すれば日本以上に叩かれるに決まっています。
今後のドルの影響もあると思うので中東情勢ですが、今の状況は映画仁義なき戦いを見ているようです。今の中東情勢が映画でフィクションであれば「仁義なき戦いみたいで面白な」と仁侠映画大好きの僕も楽しめるのですが、今の状況はとても楽しむ事はできません、ハラハラしながら見ています。
戦争は政治の継続であるとクラウゼヴィッツが著書「戦争論」で語っていますが、サウジは原油安という武器でアメリカとイランを叩き潰しています。そのあおりでロシアも苦しいです。
シェールガス、原油輸出と意気込んでいたアメリカです。サウジとの距離をとり始めたのも、狂気に似た生産量維持、原油安をやっています。石油埋蔵量に関してはサウジはかなり潤沢にあるので、原油安でも長期に渡って持久戦を展開できるつもりらしいですが。
そう考えるとIS対策だけでなくアメリカとイランが接近したのは納得できるかと思います。
ここでですが、サウジ王朝が瓦解、内戦状態になった場合はドルは急騰するでしょうか?