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源氏物語千年紀展  京都文化博物館

2008-06-07 | ア-トな話し
4/26~6/8
サブタイトルは~恋、千年の時を越えて~

1008年には、すでに「源氏物語」が宮廷で読まれていたという記録から、今年が千年紀ということらしい。
ヨーロッパでは、海賊が流行っている頃に、日本では「十二単」のきらびやかな衣装に身をつつみ、世界文学に誇る「源氏物語」を読んでいる人たちが居たというのは、日本が誇っていいことである。一部の恵まれた人たちだけとはいえ、すごいことである。

残念ながら、源氏物語を語れる人は少ない。私もそうであるが...。(笑)
会場では、「語っている」人も多い。感服します。予想以上の混雑です。

写真は、チケットにも使われている「源氏物語手鑑」の「若菜下」
 土佐光吉筆 和泉市久保惣美術館所蔵。久保惣美術館の源氏絵については、ここ
題材は、合奏の練習中です。
"明石の君""紫の上""女三宮"と豪華な、みなさまが揃っている。


源氏物語について語るときは、「例えば...」と語り始めるのがコツらしい。解釈も多種多様であるので、注意深さが必要(笑)。

例えば..源氏物語は、「美しいものこそ、すべてである」という考え方。
美貌の光源氏を主人公として、登場する女性は、ほとんどが美女(例外は一人?)。
まるで、週刊誌を読んでいるように、下世話な事件が次々に起こる。
高貴な身分の美男美女の話なので、「文学」になる。
母を幼い頃になくした人がたくさん出てくる。作者の紫式部もそうであった。



源氏物語図屏風 伝 土佐光吉筆 写真は左隻の左側一部。
東京出光美術館蔵 六曲一双 

五十四帖すべてから場面を選び出している。
どの場面かを当てられれば、源氏物語卒業という名場面集。
すごい人だかりなので。近づくことさえ困難ですが...。

狩野氏信筆の屏風もあります。これもすごい。

とにかく「華麗」という言葉通りの世界です。

たくさん登場する美女の中で誰が好きか?
圧倒的人気は、「紫の上」ということになっている。
光源氏の母の「桐壺の更衣」と面差しが似ている「藤壺の宮」-父の後妻-の兄の姫。
---これだけで、何が何やら分からなくなる人間関係の錯綜-それが源氏物語です。--
10歳の時に、光源氏に引き取られ、理想の女性として養育される。
結局母親に似ている女性ということです。怪しげな(笑)世界です。

源氏物語の世界に手っ取り早く入れる、格好のマンガが会場でも売っていました。



『あさきゆめみし』大和和紀の少女漫画。文庫本は全7巻。
もともと少女コミックなので、噂しか聞いていませんでしたが、今回1巻目のみ購入しました。ほぼ原作に忠実ということです。
読んで見ましたが、これは良く理解出来ていい本です。
難点は、男には、どの女性も同じ顔に見えます。
光源氏の好みが母親似なので、みんな似ているのは仕方ない。作者の絵の力量不足ではないのだろうな。
ただし、女性には、その顔の違いが、はっきり理解出来るようですよ。

源氏物語の入門には、適切な本です。今年は、源氏物語に出会う機会が多いと思いますのでお試しを。



当日、NHKが公開録画をやってました。BS2です。
「お~い、ニッポン 私の好きな京都府」の一部クイズコーナーです。
右側の司会者は、茂山 宗彦さんです。
NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の徒然亭小草若役。゛
「底抜けに~」の決め台詞が懐かしくなります。
最後まで見なかったので、「底抜けに~」があったかどうか不明です。
ちりとてちんの収録セット公開の記事はこちら。







 


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