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蝉を撮る 2

2012-08-11 | 街角の話し
今年は偶偶セミを撮る機会に恵まれているようだ。
これは自宅の玄関の松。
3匹同時に撮れたのがうれしい。しっかり鳴いていました。
蝉を撮る」はここです。

セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫。

成虫期間は1-2週間ほどと言われていたが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1か月ほどとも言われている

さらに、幼虫として地下生活する期間は3-17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもつ。

鳴き声や鳴く時間帯は種類によって異なり、種類を判別する有効な手がかりとなる。たとえば日本産セミ類ではクマゼミは午前中、アブラゼミやツクツクボウシは午後、ヒグラシは朝夕、ニイニイゼミは早朝から夕暮れまで、などとなる。

夏に多いとはいえ真昼の暑い時間帯に鳴くセミは少なく、比較的涼しい朝夕の方が多くの種類の鳴き声が聞かれる。

そういえば、朝出勤時が多いように思いますね。

閑さや岩にしみ入る蝉の声(しずけさや いわにしみいる せみのこえ)
は、松尾芭蕉が元禄2年5月27日(1689年7月13日)に山形市立石寺に参詣した際に詠んだ発句として有名です。

蝉の声が煩いのか、静かなのか。

岩にしみ入蝉の声は現実の音、
一方、「閑さや」は心の世界という次元の異なるものの取り合わせ。

「岩にしみ入蝉の声」という現実の音をきっかけにして芭蕉の心の中に静寂な世界が開けた。それが「閑さや」という言葉になった。

あたりで鳴きしきる蝉の声を聞いて、芭蕉の中にしんと静かな世界が広がった。
そこで芭蕉が感じた静けさはもはや現実の静けさではない。蝉が鳴こうともびくともしない、宇宙全体に水のように満ちている静けさ。立石寺の山上に立った芭蕉は蝉の声に耳を澄ませているうちに、現実の世界の向こうに広がる宇宙的な静けさを感じとった。
「閑さや」の句は宇宙的なスケールの句である。

そんな感じで聞いてみると、蝉の音も心静かに聞けるものですね。

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