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キャパの十字架

2013-02-27 | 読書感想文
ロバートキャパ 最も偉大な戦場カメラマン・報道カメラマンとして世界一有名
そして、この写真が写真機というものが発明されて以来、最も有名な写真である。
タイトルは「崩れ落ちる兵士」

以前に展覧会で見たことがある
世界報道写真展2011
それより3年前に

「写真」とは何か 20世紀の巨匠たち 美を見つめる眼 社会を見つめる眼
という展覧会でも出会った。
写真の大好きな私には印象深い写真だ。そして当然のように、カメラはライカだ。-と思っていた

そして、キャパのことで語るのは日本人なら、この人という沢木耕太郎さんの衝撃的な本が出た。

沢木さんの本は過去に読んだことがある。
キャパその戦い リチャード・ウィーラン 沢木耕太郎 訳 2004.4.10第1刷
他に、オリンピア ナチスの森で 沢木耕太郎

早速買って読んでみた


キャパの十字架

衝撃的な項目が続く

あの「崩れ落ちる兵士」は撃たれていなかった・・・
あの「崩れ落ちる兵士」はキャパが撮ったのてはない・・・
カメラはライカでない。・・・
撮影場所はセロ・ムリアーノ(スペイン南部アンダルシア地方)ではない。

元々。噂としては以前からあった話ながら「崩れ落ちる兵士」はスペイン共和国の崩壊、戦った兵士たちの栄光と悲惨さを象徴する写真だった。-そんな物が、嘘であってはならない・・・・
勇気のいる話だ。

ロバート・キャパ(Robert Capa、1913年10月22日 - 1954年5月25日)とは、ハンガリー生まれのユダヤ人写真家である。

本名はフリードマン・エンドレ・エルネー(Friedmann Endre Ernő)。

スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線、第一次中東戦争、および第一次インドシナ戦争の5つの戦争を取材した
20世紀を代表する戦場カメラマン、報道写真家として有名である。
「ロバート・キャパ」と銘打たれた初期の作品群は、実際には、親しくしていたゲルダ・タローとの共同作業によるものである。

22才 「崩れ落ちる兵士」を撮る
23才 ゲルダが戦死
31才 ノルマンディ上陸作戦に従軍 「波の中の兵士」を撮る
41才 北ベトナムで戦死

謎を解いていくステップがワクワクします。

ライカとロ-ライフレックスの違いなど、カメラ好きならたまらなくなります。

結論は読んでからのお楽しみということになります。




そしてピンボケのようなこの写真 キャパの代表作と言われる
「波の中の兵士」
敵はカメラマンの後方にあるのです。命懸けですよね。
「崩れ落ちる兵士」も敵は後ろにある。後ろから撃っていて倒れたのです-本当ならね。


肩まで海水につかりながら前進している兵士-すごい。でも砂浜の上で腹ばいになってるだけであったら・・・

写真て偶然が素晴らしい結果を得ることがある・・・
私のベストショットはいつも偶然です。それが楽しいのですね。

本の最後は
キャパも天上のどこかでこう呟いているかも知れない「そろそろ、いいかな」


---単なる偶然や勘違いでもキャパの値打ちが下がるわけではない。
やっぱりキャパはすごい。

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