無意識日記
宇多田光 word:i_
 



前回に続いて4/13のTFM出演時のやりとりを取り上げようか。ジョージ・ウィリアムズさんの

「宇多田さんにとってライブってどういう存在なんですか?」

という質問への答えとしてこう一言。

『私がみんなを観れる場。(笑)』

だってさ! ここでもクリシュナムルティの『観測者こそが観測されているものなんだ』を引用したくなりますねぇ。でも、そうなんですよ。事あるごとにコンサート会場でのヒカルさんは、後ろの方までよく視えると連呼するんだけど、それは、後ろの方まで観ようとしてるからなんですわね。

てことで、現在のところ幸運にもライブ・チケットを当てている皆さん、「ヒカルパイセンをこの目で観れる!」と息巻いてるかもしれませんが、「ヒカルパイセンに観られる」事もしっかりと頭に入れていきましょう。

色々な考え方があるけれど、コンサートというのは

「見た目ひとつでヒカルさんを喜ばせる事が出来る滅多にない機会」

であるというのは踏まえておきたい。非常に単純に、ツアーグッズを身につけていればそれをみたヒカルさんは「嬉しい! 私のデザインした服を着て来てくれてる!」って喜ぶと思うよ。

くわえて、ツアーグッズであってもなくても、くまちゃんが関わったものであればそれはもう喜んでくれる事確実でね。流石にギガント自作して着ていくと入場口で止められると思うけど(顔がわからないのといろんなもの持ち込めちゃうのとで)、ちっちゃなくまのぬいぐるみを掲げるくらいなら(後ろの人の視界を邪魔しなければ)問題ないかな? クマ耳つけちゃうのもアリか。そういやあたしは前回クマ耳ヘッドフォンつけてたな。
https://x.com/i_k5/status/1060152737130721281?s=46
流石にこの細さはヒカルパイセンからは認識・視認されなかったろうから自己満足に過ぎなかったですけども(笑)。

でも兎に角、ツアーグッズやらくまグッズやらを身につけていけば、ヒカルさんを喜ばせる事が可能なのですよ。もしかしたら、くまグッズが沢山視える会場なら気持ちが盛り上がっちゃって即興で『ぼくはくま』を歌ってくれるのでは?という無茶な期待もありますよっ。ホノルルんときはホントに予定ないのに歌ってくれたみたいだったから、可能性はないことはないっ。

あとは…例えば、キャップにくまちゃんシール貼ったら自作くまちゃん帽子の出来上がり? …いやぁ、無理か〜? 最前列くらいでないと視認できないか〜(汗)。ともあれともあれ、

「宇多田ヒカルを観に行く」

のは

「宇多田ヒカルに観られに行く」

事でもあるのだと、しっかり認識して、チケット当選者&同行者の皆さんには、ライブに臨んで欲しいかなと思いますっ。ああ勿論、そんなに目立ちたくないという人は無理しないでね。二万も三万も払って心理的負担を被るなんて本末転倒だぜ。あクマでヒカルに観られたい!喜ばせたい!という気持ちがある人の話ですからそこのところはお間違えなきよう!

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最近のヒカルさん、ツアーでのMCのあれやこれやは開き直るようになったとご自身で述懐されている。もっとオーディエンスを引っ張ってくようなスタイルの方がいいんじゃないかとか試してみたけど、もう素でいいやと。観に来てる方もそのMCの素朴さと歌のかっこよさのギャップがいいんだと好評だ。

これについては結果オーライなんだけど、そもそものヒカルのコンサートの理想像がそうだったのでは?というのがひとつある。この間ヒカルが、2000年ボヘサマの真駒内公演でママ藤圭子をステージに引っ張り出した時の話をこんな風に語っていた。

『“出てきてよ藤圭子!”って言ったらすっごい恥ずかしそうに出てきて、ほんと小柄で。みんな“ワーッ!!”ってなって。“ちょっとだけ歌ってよ”って(ヒカルがママに)言ったら、“えぇ〜そんなぁ(困惑)”って言いながら歌に切り替わった瞬間100倍くらいのおっきな人に見えて。“…凄い…っ!”ってなったのを覚えてます。そのくらいになりたいっすね。』
(TFM カウントダウンジャパン2024/4/13)

ここでもう『そのくらいになりたい』って言い切ってるもんね。そうなのだ、謙虚でドギマギしたMCからいきなり大迫力な歌に遷移するスタイル、まんまお母さん譲りなのよ。そしてそれこそが、ヒカルのステージでの理想の姿の具現化なのよ。あぁいや、それを真似してるってことではないとは思う。ただ、揺るぎない目標というか理想が心の中にずっとあるものだから、よりよいステージをと願えば願うほど、結果的に母の影を追う事になってるんだろうな、素でグダグダなMCに開き直れるようになったのも、母に対する想いが昔より更に強く明らかになってきたからなんだろうなと、そう思ったのでありましたとさ。

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