無意識日記
宇多田光 word:i_
 



新曲2曲のミュージック・ビデオにはいつも以上に注目したい(あるとして)─とは言ってきたものの、また庵野秀明に監督して貰えないかなーというのが私の本音。『One Last Kiss』MVの桁外れの破壊力を目にしちゃうとねぇ。

でもあの作品、「感染症禍下での制限だらけの状態」で編集されたものなのよね。兎に角ロンドンで素材だけ撮って送って貰って編集は辻田恵美氏に殆ど任せて…っていう。もし庵野監督が万全の体制でヒカルを撮ったらどんな作品に仕上がるのか興味が尽きない。

勿論、あんなとんでもないMVにはならない可能性だってある。『One Last Kiss』MVの奇跡的な出来上がりは、あクマで仲の良いカメラマンや息子やらが撮影してくれたからの表情だったり、辻田氏の感性全開の編集だったりがあったからこそ生まれたということは非常に有り得そうだ。

とはいえやっぱり、庵野秀明という男の映像に賭ける執念と感性があったからOLKMVは生まれた、という主張がどうにも頭から離れてくれない。彼は最早撮影や編集に直接携わらなくても作品を生み出す事に貢献できる『(後天的な)生粋の映像監督』になっているのだ多分。彼の名がクレジットされる事自体がマジックとケミストリーを生んでしまうというか。

どうしてもエヴァンゲリオンシリーズが終結したことでこれにて宇多田ヒカルと庵野秀明の縁も一旦終了、みたいな雰囲気があるのだが、改めてMV監督として迎える事に別に何の支障も無いよね? 万全の体制で2人がコラボレーションしたらどうなるか、みてみたいですわね。


一方、私は『PINK BLOOD』MVを撮った谷川英司監督も相当ヒカルと相性がよさそうだと思っている。あの感性そのものを優先させたコンセプチュアルなアプローチは理詰めで作詞作曲をするヒカルの楽曲とよい化学反応が生まれる予感をまだまだ感じさせる。今現在開催中のエキジビションも(明日から福岡だね!)、谷川監督のヴィジュアル・イメージが元になっている企画だ。彼の持ち込んだセンスは今年のヒカルの視覚的印象に相当影響を与えたよ。

勿論2人以外の監督でも、曲の魅力やヒカルの魅力を存分に活かしてくれる人だったら誰でもいいですよ。見知らぬ天才よ来たれ!という感じですかね。


ただ、私が心の底から最も撮って欲しい人というのがいらっしゃいまして。その人の出番はいつになるかなというのはもうず~っと10年以上待ち望んでましてですね。いや、『Goodbye Happiness』のビデオを監督した宇多田光っていう人なんですけどね。いつか再登板してくれないかなぁ。何十年でも、待ちますよ。

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気がついたらもう今夜「最愛」第4話か。各種アンケートでも2021年秋ドラマの人気No.1っぽい?? 主題歌の評判も上々で、これは確かにリリースのタイミングは慎重になるかもねぇ。

先週梶さんが「#宇多田ヒカル #君に夢中 のリリースに関しては今準備しておりますので、もう少しお待ちください<(_ _)> KJ」と呟いてくれたのは大きい。事態は何も変わっていないのだが、「待ってればいいのか」とわかるだけで全然違う。この一言がなければそもそも待つ事自体妥当かどうかもわからないのだから。言葉足らずは誤解以前の問題なのだ。

でも、下手に言ってしまうと今度はそれに縛られる。ヒカルが

『パイセンの回答遅れてて
申し訳ないです。珍しくワンピースを着たら、息子にワンピースをめくられながら「見てー!」と周りに下着を晒されました。近日パイセンの回答第2弾を公表します。』
https://twitter.com/utadahikaru/status/1158511907638321152

だなんて呟くもんだからその「近日」を期待してフォロワーは待ちぼうけを食らった。言ったら言ったで責任を伴うので発言に慎重になるのもわかる。にしても息子よ、強いな…。

でまぁそうやって待たせたり待たせすらさせなかったりの期間を経た後、新曲を発表したりインスタライブを敢行したりして「小さな不安を大きな満足で掻き消す」というのを繰り返してるのが最近の宇多田ヒカル陣営なのだが、『君に夢中』に関してはドラマ共々順調に来ている一方、『Find Love』の方で世界規模で生まれている「最早小さくもない不満」を吹き飛ばせる「特大の満足」って、どうやったら生み出せるのだろうか? フルコーラス発表したとしても「今更じゃんね…」という溜息が生まれそうな気がしなくもなく。予め「近日中のリリース予定はありません」とでも言われていたのなら別なのだが7月頭からだからねこの待機。

ひとつには、折々触れてきたようにミュージック・ビデオが豪勢だったら逆転は出来るかなと。思いもよらないゲストとの共演とかね。ドラマ仕立てで有名な役者さんを起用するとか。国際的に活躍してる人でないといけないから人選難しいんだけれども。

もうひとつは、リリースと同時にスタジオライブをオンライン配信することだな。これなら多分全部吹っ飛ぶ。オンラインとはいえリアルタイムでの演奏と歌というのは「色の白いは七難隠す」じゃないけれど、「なんかいろいろあったけど(というかなんにもなさすぎたんだけど)やっぱりウタダは最高だ!」となりえる。勿論出来が悪ければグダグダの極致となるリスキーな方法なんだけど、問題なのは『Find Love』って曲がフルバンド構成でないと格好がつかないこと。『君に夢中』なら『誰にも言わない』みたいにピアノ弾き語りでいけるので自宅からのインスタライブで全然OKなんだけどねぇ。そうなるとこのアイデアの実現可能性は低い。はてさて、『Find Love』、どんな起死回生を考えているのかはたまた何もないままアルバム曲としてしれっと発表されてしまうのか、今年中には何かアナウンスがあって欲しいもんですな。

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