無意識日記
宇多田光 word:i_
 



おおぉぉ、声優の太田淑子(おおたよしこ)様が亡くなられたのか。また巨星が。謹んでお悔やみ申し上げます。

彼女は自分にとって「好みの声」のルーツの1人で。手塚治虫原作のアニメ「リボンの騎士」で主人公のサファイア役を務めた。これが難しい役どころで、王位継承権の為に王子として育てられたお姫様。少女でありながら少年らしさも併せ持つ性格を、太田様は見事に演じ切られた。

太田淑子(昔、長年「としこ」さんだと思っていました)の十八番といえば少年役で、同じく手塚治虫の「ジャングル大帝」の主人公レオや、ヤッターマン1号のガンちゃん、「じゃりン子チエ」のアントニオ・ジュニアなど真っ直ぐで明朗快活なキャラクターを演じさせたら天下一品であった。(ジュニアといえばノイローゼの旅だけどアニメではそんなに描かれてない)

そんな彼女が少女の声と少年の声を使い分けるのが子供心にやたらセクシーに映ってねぇ。以来、少年ぽさをまぶした話し方をする女性に惹かれやすい性質(性癖?)になりましたとさ。


あたしがヒカルに惹かれた切っ掛けはテレビで喋り声を聴いた事だったと幾度となく触れてきてるが、それはまさに太田淑子的な「少年ぽい快活さを含んだ女性」の話し方がアンテナに引っ掛かったということだった。

ヒカルがノンバイナリ発言をした今、それもまた現在に至る必然だったのだなとも思う。それこそ、「リボンの騎士」のサファイアは「天使チンクのいたずらで、男と女のふたつの心を持って誕生したシルバーランド(少女クラブ版ではサファイヤ国)の王女。」(Wikipediaより丸々引用)であったので、今の用語でいえばまさにノンバイナリな人格のキャラクターだったのだともいえる。サファイア好きなあたしがヒカルに惹かれる訳だわね。

21世紀の今「リボンの騎士」をリメイクしたらどのような作品に成り得るかは興味深いところだが、果たしてサファイア役を誰が担うのか。この流れだとあたしが「宇多田ヒカルが再び声優に挑戦を!」と言うべきなのかもしれないが、まーそこはね(濁した)。ただ、主題歌を歌うなら宇多田ヒカルでしょというのは、あるかもね。リメイクの方針次第だけど。誰か企画してくんないかなー。

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そうなのよね、11年前の今日、Hikaru UtadaはEMIと世界契約結んでたんだよね。それが後にEMIがユニバーサルに吸収されて有耶無耶になった。しかし、普通に考えるとレーベルごとの吸収だから世界契約もそのままだという解釈になる。

『光 - Ray Of Hope Mix -』から『Face My Fears』というキングダムハーツ関連曲のリリースでその世界規模でのリリースというのは昔以上に注目されるようになった。その前に『Fantôme』がiTunes Storeで全米6位を記録するなど前兆もあったし。

そして今年。『Find Love』という英語歌詞曲でいよいよ本格的に世界規模のプロモーションがあるかないかと話題になりかけたところでおあずけ4ヶ月そして今。

日本以外でのCDリリースに現実味がない今、どのタイミングでストリーミングに乗せるかというのが重要なのにそこを損ねてしまって。

恐らくだが、CD時代の昔と違い違う国の同じレーベルからストリーミングでリリースする為のハードルはうんと低い。なのにこうい事態というのは由々しい。

相対的には、Hikaru Utadaの世界契約の優位性は低下しているんじゃないか。だが、そんな中で威力を発揮するのがアナログ・レコードのリリースだ。『One Last Kiss』EPが欧米でリリースされたのも、欧州と米国で別々の盤が作られたのも、ひとえにこの11年前に結んだ世界契約が生きているからなんじゃないかと推測している。現地のプレス工場を動かすのだからストリーミングとは訳が違う筈だ。

『Find Love』は、特に英語圏のファンを随分と待たせている。そこへのお詫びというと卑屈に過ぎるが、『One Last Kiss』EPのようにまたアナログ盤を、今度は日本より先行する日程でリリースすれば、少しは溜飲が下がるのではないかなと。欧米のプレス工場は昨今のアナログブームでどこも現在てんてこ舞いの忙しさだろうから「プレスが遅れたのでここまできちゃいました」という言い訳もたつ。みえみえであっても事情説明はないよりあった方がいい。いや、そこを潔くいくのも一興だけどね。

あとは、そのアナログレコードに何を付録につけるかだが、アルティミューンの試供品だと本体より高額だろうしな…やっぱりヒカルのポスターとかがいいだろうか。国際的な争奪戦になりそうだね。海外オークションには、くれぐれもご注意を。

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