町田康「実録・外道の条件」読了
久しぶりに町田康を読みたくなって手に取ってみました。本書は平成16年に角川文庫より発刊されたものです。
これは、小説というより、実話に基づいたフィクションという感じがします。あ、それが小説か。まぁそれはいいとして、町田自身の身辺に起きたごたごたを、かなり話を盛ってでっち上げた話の数々。いつものなんともいえない脱力感に満ちた内容となっております。
主人公が芸能プロダクションから声をかけられ、契約を迫られるという話があるんですが、まぁ話が無茶苦茶ですね。その契約の内容というのが、まず仕事はすべてそのプロダクションを通すこと、そのたびにプロダクションに手数料を払う、その手数料については、その都度話し合って決める。その都度って…。
こんな類いの話がいくつかあるんですが、まぁレビューを書くほどでもないですかね。いつもの町田節は健在でありました。
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