中島義道「死の練習」読了
本書は平成31年にワニブックス新書から発刊されたものです。
ここんところなんだかバタバタしておりまして、なかなか本が読めません。やっとこさ、このページ数もそれほど多くないを読み終えたのでした。
しかし、こいつは手強かった。ワニブックスなんで、軽い気持ちでいつもの中島節が聞けるかというつもりで本書を開いたんですが、あにはからんや、この私の明晰な頭脳をもってしても歯が立ちませんでした。いわんや凡人に於いてをや! まぁ冗談はともかく、例えばこんな一節…
<過去へと組み込まれる<いま>のとらえ方に対立する第二の<いま>のとらえ方は、まさにまったく新たなことが生じている時として<いま>をとらえることです。すなわち、<いま>を(未来ではなく)将来に組み込まれる時とみなすこと、<いま>起こっている現象E1を、言語化することによって見えなくなる、まったく新たな「湧き出し」としてとらえることです。>
もうさっぱりです。こんな本に手を出してなんかいるのでなかなか読書が進まないんですね。まぁ私ごときが相手にさせてもらえるような本ではありませんでした。
残念です。