トシの読書日記

読書備忘録

蝉と殺人

2019-07-16 15:51:14 | ま行の作家



村田沙耶香「殺人出産」読了


本書は平成26講談社文庫より発刊されたものです。


姉から借りたものです。本作家の「授乳」という作品を5年ほど前に読んで、なかなか面白いんだけど文章がなぁ…という感想を持った覚えがあるんですが、本書も全く同じでありました。あ、芥川賞受賞作の「コンビニ人間」(なんというベタなタイトル!)も読んでました。


着想はいいんです。面白いことを思い付くなぁと感心するんですが、いかんせん文章が…。はっきり言って高校生の作文を読まされているような文章です。プロとしてこんな表現力の乏しい作家に芥川賞を受賞させるのはいかがなものかと。


残念至極でありました。



姉と恒例の「定例会」を行い、以下の本を借りる


荻原魚雷編「吉行淳之介 ベストエッセイ」ちくま文庫
安部公房「無関係な死・時の崖」新潮文庫
池澤夏樹編「池澤夏樹の世界文学リミックス」河出文庫
野谷文昭編・訳「20世紀ラテンアメリカ短篇選」岩波文庫
フリオ・コルサタル著 寺尾隆吉訳「奪われた家/天国の扉」光文社文庫
山尾悠子「歪み真珠」ちくま文庫
伊丹十三「問い詰められたパパとママの本」中公文庫
海老沢泰久「美味礼賛」文春文庫
穂村弘「君がいない夜のごはん」文春文庫
本谷有希子「異類婚姻譚」講談社文庫



また、所用で名駅まで出たついでに高島屋の三省堂に寄り、以下の本を購入


橋本治「黄金夜会」中央公論新社
スティーブン・ミルハウザー著 柴田元幸訳「私たち異者は」白水社
中島義道「死の練習――シニアのための哲学入門」ワニブックスPLUS新書
残雪(ツァンシュエ)著 近藤直子訳「蒼老たる浮雲」白水社

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