堀江敏幸「めぐらし屋」読了
毎日新聞の日曜版に2006年に連載されたものを2007年に単行本として出版されたものです。
何年か前に一度読んだんですが、急に堀江敏幸の小説が読みたくなって再度本書を手に取ってみたのでした。
やっぱりいいですね、堀江敏幸。構成もうまいし、主人公の蕗子さんのキャラクターがなんともいい味で、作品の面白さを際立たせています。亡くなった父の遺品の中から出てきた一冊の大学ノート。その中に書かれていることから父と自分との記憶をたぐり寄せ、そして蕗子さんの知らなかった後年の父の仕事を思わぬ形で引き継ぐことになる…。この話の流れ方がなんとも絶妙で小憎らしいくらいです。
でもちょっと食い足りないという思いも否めません。もっとがっつり堀江敏幸、みたいな本、もう一冊読んでみましょうか。となるとあれしかないかな。
毎日新聞の日曜版に2006年に連載されたものを2007年に単行本として出版されたものです。
何年か前に一度読んだんですが、急に堀江敏幸の小説が読みたくなって再度本書を手に取ってみたのでした。
やっぱりいいですね、堀江敏幸。構成もうまいし、主人公の蕗子さんのキャラクターがなんともいい味で、作品の面白さを際立たせています。亡くなった父の遺品の中から出てきた一冊の大学ノート。その中に書かれていることから父と自分との記憶をたぐり寄せ、そして蕗子さんの知らなかった後年の父の仕事を思わぬ形で引き継ぐことになる…。この話の流れ方がなんとも絶妙で小憎らしいくらいです。
でもちょっと食い足りないという思いも否めません。もっとがっつり堀江敏幸、みたいな本、もう一冊読んでみましょうか。となるとあれしかないかな。