美濃部美津子著「おしまいの噺」読了
五代目古今亭志ん生の長女である筆者が、その父、弟の馬生、そして志ん朝の幼年期から亡くなるに至るまでの話を綴ったものです。
しかしさすが志ん生ですね。結婚したばかりの若い頃、まだそんなに売れてなくて、ただでさえ収入が少ないのに、それを家に入れずに全部飲んでしまうんです。その上、家にある着物なんかを質に入れちゃって、それも飲んじゃうんですね。奥さんは裁縫の内職をやっていたらしんですが、どうやって食べていたのでしょうか。
本作品は、こんな志ん生の行状を中心に書かれているんですが、自分の弟、妹の話にもかなりの頁を割いています。そこからうかがえるのはやはり、家族の絆ということでしょうか。
志ん朝の結婚前後のこともおもしろおかしく書かれていて、なかなか興味深かったです。
五代目古今亭志ん生の長女である筆者が、その父、弟の馬生、そして志ん朝の幼年期から亡くなるに至るまでの話を綴ったものです。
しかしさすが志ん生ですね。結婚したばかりの若い頃、まだそんなに売れてなくて、ただでさえ収入が少ないのに、それを家に入れずに全部飲んでしまうんです。その上、家にある着物なんかを質に入れちゃって、それも飲んじゃうんですね。奥さんは裁縫の内職をやっていたらしんですが、どうやって食べていたのでしょうか。
本作品は、こんな志ん生の行状を中心に書かれているんですが、自分の弟、妹の話にもかなりの頁を割いています。そこからうかがえるのはやはり、家族の絆ということでしょうか。
志ん朝の結婚前後のこともおもしろおかしく書かれていて、なかなか興味深かったです。