伊藤比呂美「ラニーニャ」読了
ずっと以前から読みたいと思っていた小説で、ブックオフのネットで見つけて購入したのでした。読み終えてまず思ったのは、そんなに期待したほどでもなかったなという思い。
いや、面白いんです。文体も独特だし、主人公の「あたし」にぐいぐい引き込まれてしまうんですが、ちょっとくどいというか、最後の方は義理でつき合っている感じでした。
「ハウス・プラント」「ラニーニャ」の2編からなる作品なんですが、どちらも延々と続く「あたし」のモノローグであります。もちろん、「あたし」は筆者自身であると思われます。
アメリカのカリフォルニア南部での、夫であるアーロンと娘のあい子とグミの生活。アーロンは、股関節を患って車椅子の生活。あい子は過食症と拒食症を繰り返す。家の中には羽虫が飛び交い、庭にはユーカリの木が恐ろしいくらいの勢いで繁殖している…。
全体に不毛な空気が漂ってはいるんですが、「あたし」はそれにめげないというか、あっけらかんとしているんですね。そこは面白かったんですが、この「あたし」の延々と続く話を聞いていると、だんだんうんざりした気分になってくるのも否めません。
まぁ伊藤比呂美らしいといえばそうなんですがね。
そんな感じです。
ずっと以前から読みたいと思っていた小説で、ブックオフのネットで見つけて購入したのでした。読み終えてまず思ったのは、そんなに期待したほどでもなかったなという思い。
いや、面白いんです。文体も独特だし、主人公の「あたし」にぐいぐい引き込まれてしまうんですが、ちょっとくどいというか、最後の方は義理でつき合っている感じでした。
「ハウス・プラント」「ラニーニャ」の2編からなる作品なんですが、どちらも延々と続く「あたし」のモノローグであります。もちろん、「あたし」は筆者自身であると思われます。
アメリカのカリフォルニア南部での、夫であるアーロンと娘のあい子とグミの生活。アーロンは、股関節を患って車椅子の生活。あい子は過食症と拒食症を繰り返す。家の中には羽虫が飛び交い、庭にはユーカリの木が恐ろしいくらいの勢いで繁殖している…。
全体に不毛な空気が漂ってはいるんですが、「あたし」はそれにめげないというか、あっけらかんとしているんですね。そこは面白かったんですが、この「あたし」の延々と続く話を聞いていると、だんだんうんざりした気分になってくるのも否めません。
まぁ伊藤比呂美らしいといえばそうなんですがね。
そんな感じです。