平松洋子編「忘れない味」読了
本書は平成31年に講談社より発刊されたものです。
食にまつわるエッセイのアンソロジーです。27人の作家、詩人、ミュージシャンらが、食べることに対する思いを綴っています。まぁよく見かけるやつですね。
山田太一のエッセイに心惹かれました。戦後のどさくさを経験した人ならではの食に対する考え方、これは現代人も考えなくてはいけないのではないかと思いましたね。食べることが恥ずかしいという感覚。この気持ち、よくわかります。ちょっとまひしてました。
全体になかなか面白い内容だったんですが、ただ一つ、苦言を呈したい。高橋久美子という、元チャットモンチーのメンバーだったらしい人が書いた「仲間」というエッセイ、夫の話をだらだらと書いていて、読んでてなんだか腹が立ってきて、途中で読むのを止めました。本を読んでいて難解すぎてギブアップすることは、ままあるんですが、腹が立って本を閉じるというのは自分の記憶にちょっとないくらいです。
夫ののろけとちょっとセレブ気分?みたいな文章で、編者の平松さん、こんなの載せちゃダメですよ。
若干後味の悪い読後でありました。
今日は臨時の祝日のようですが、お店は休みです。娘夫婦が家を新築しまして、家族全員でその新居に集まろうということになりました。長男夫婦、二男夫婦と孫二人、娘のところにも孫が一人おります。子供もいれて全部で12人!自分の父も参加します。もう93なんですが、元気なもんです。