井上荒野「雉猫心中」読了
久々の井上荒野です。「切羽へ」以来かな?
どこにでもあるような住宅地に住む夫婦の家に来た一匹の雉猫。物語は、最初からなにやら不穏な空気が漂っています。井上荒野、得意の世界です。まぁ、簡単に言ってしまうと、中学の数学の教師を夫にもつ女と、会計事務所を経営する妻をもち、自身は古書の売り買いを商う男との不倫のお話です。
この男と女もそうなんですが、それを取り囲む町の人々、小副川家の老人、その孫達… 全体を覆う薄気味悪さのようなものが読み手に変な緊張感を強いてくる感じで、あぁ井上荒野だなと変に安心したりして(笑)
この作品、「切羽へ」に匹敵するできだと思います。ぞくぞくしながら読み終えました。井上荒野、相変わらず好調です。
久々の井上荒野です。「切羽へ」以来かな?
どこにでもあるような住宅地に住む夫婦の家に来た一匹の雉猫。物語は、最初からなにやら不穏な空気が漂っています。井上荒野、得意の世界です。まぁ、簡単に言ってしまうと、中学の数学の教師を夫にもつ女と、会計事務所を経営する妻をもち、自身は古書の売り買いを商う男との不倫のお話です。
この男と女もそうなんですが、それを取り囲む町の人々、小副川家の老人、その孫達… 全体を覆う薄気味悪さのようなものが読み手に変な緊張感を強いてくる感じで、あぁ井上荒野だなと変に安心したりして(笑)
この作品、「切羽へ」に匹敵するできだと思います。ぞくぞくしながら読み終えました。井上荒野、相変わらず好調です。