モブ・ノリオ「介護入門」読了
第131回芥川賞受賞作。一ヶ月くらいかけてすこしづつ読んだので、ちょっと印象が薄くなってしまったが、なかなかおもしろかったです。
大麻に耽りながら自宅で祖母の介護をする「俺」が、ラップ調の饒舌体で語る全編モノローグの小説です。
いろいろかっこつけていきがったり、小難しい理屈を並べる「俺」が、最後の最後で「俺はいつも・・・・この家にいて祖母に向き合う時にだけ、辛うじてこの世に存在してるみたいだ。知らず知らずのうちに、ばあちゃんの世話だけを己の杖にして、そこにしがみつくことで生きてきた。・・・」と白状するところがなかなか可愛かったです。
第131回芥川賞受賞作。一ヶ月くらいかけてすこしづつ読んだので、ちょっと印象が薄くなってしまったが、なかなかおもしろかったです。
大麻に耽りながら自宅で祖母の介護をする「俺」が、ラップ調の饒舌体で語る全編モノローグの小説です。
いろいろかっこつけていきがったり、小難しい理屈を並べる「俺」が、最後の最後で「俺はいつも・・・・この家にいて祖母に向き合う時にだけ、辛うじてこの世に存在してるみたいだ。知らず知らずのうちに、ばあちゃんの世話だけを己の杖にして、そこにしがみつくことで生きてきた。・・・」と白状するところがなかなか可愛かったです。