トシの読書日記

読書備忘録

我がブログの歴史

2020-11-30 09:19:16 | Weblog
すいません…ちょっとえらそーなタイトルつけちゃいました。

先日、このブログを始めて14年と110日というようなことを書きましたが、この14年間を振り返って、せっかく記録がつけてあるのだから、今まで読んだ本の冊数をひまにまかせて数えてみようと思い立ちました。


正確な記録を作ろうとすると、最初のところは月のまとめがないので、毎日の記事をチェックせねばならず、それを1時間くらいやりかけてから、これは途方もない作業だということにやっと気づき(遅すぎ!)、誰に提出するわけでもないので、正確な記録があるところはそれに沿って、そうでないところはそれなりに、という感じで進めてみました。

以下、年別の読んだ本、買った本、借りた本の内訳です。わからないところは空白にしてあります。


           読んだ本     買った本    借りた本
2006年(8月から)   43        77
2007年        53        37
2008年        139
2009年        141       
2010年        108       68
2011年        85        38 
2012年        59        27       50 
2013年        71        30       29
2014年        75        26       21
2015年        55        8       15
2016年        79        52       15
2017年        54        38       28
2018年        41        28       41
2019年        34        23       35 
2020年(10月まで)  25        20       14


すみません、数字の列が揃ってないのは自分がパソコンの知識がないせいですので、かんべんしてやってください。そうしますと、自分がこの14年間で読んだ本はなんと、1062冊でした。そして、買った本が472冊、借りた本が248冊でした。買った本と借りた本をあわせても読んだ本の数に満たないのは、途中、記録がないからですね。いやぁすごいもんです。だからどうなの?って話なんですが、別にどうということもありません。ただただよくもまぁこれだけ読み散らかしたものだと、自分にあきれるばかりです。


思い起こせば14年前、私の古い友人にKさんという方がおりまして、その方がパソコンのパの字も知らない自分に(今でも知りませんが)このブログを作ってくれたという(作り方を教えたとか、作るのを手伝ってくれたとかじゃなく全部作ってくれたんです)、大変奇特な方がいらっしゃったんですね。当時、その方もブログをやっていて、時々コメントしたりしてやり取りしていたんですが、情けないことに自分のパソコンの知識のなさからその方のブログを見ることができなくなってしまいまして、その方とは今や音信不通になってしまったんですが、今頃どうしているのやらとよく思い出しております。最初のころは自分のブログにも少しコメント頂いていたんですがね。


もう、このブログも見てはいないと思いますが、もしも万が一、見てるよ、なんてことがあるのでしたら、コメントで一報頂けると幸いです。

手術、無事終了!

2020-11-27 19:03:34 | Weblog
昨日、ほぼ予定通り5:30に呼ばれて手術室へ。無事終了しました。


麻酔は「1」「2」までしか記憶になかったですね。目がさめたら何やらバタバタと片づけをしている様子で、「ステントは無事入りましたか?」の問いに「はい、しっかり入りましたよ」との答えで安心しました。術後は咳がひどくて、かなり辛かったです。それと、胸の痛みも(のどではなく)かなり強く、夜9時頃まで苦しめられました。


しかし、5時半に手術室に入って、終わったのが6時45分頃ということで、麻酔の時間を除くと、実質40~50分の手術時間だったということになります。さすがは世界の沖先生です。あ、この担当して下さった沖先生という方は、呼吸器ではつとに名の知られた先生で、世界中から沖先生に執刀してほしいとオファーがあるくらいの方だということです。そして、「オキステント」という、沖先生の名を冠したステントまであるという、自分なんかがこんなすごい先生にやってもらっていいのか、というくらいのものだったようです。特に追加料金とか、そんな話はありませんでした(当たり前か)。


あとで麻酔科の先生が来て、麻酔が切れても普通は1~2時間くらい寝ている人が多いのに、麻酔から覚めたとたん、意識がはっきりして、しゃべったりもしたので、その体力にびっくりした、と言ってました。これは日頃、痛くてつらい時以外は約1時間のウォーキングをしていたので、それが奏功したのかも知れません。


父の方も無事終わったようです。姉が付き添ったのですが、術後、縫合したところが「痛い痛い」と言って「痛いから麻酔をかけてくれ」とわけのわからないことを言って姉を困らせたようです。まぁどちらも無事終了してめでたしめでたしです。今日あたりは父の方も痛みはかなり収まっていることでしょう。


予定としては来週早々(火・水あたりか?)ガンセンターに戻って、その翌週、食道ステント挿入オペ、リトライです。このあたりが正念場です。もう頑張るしかないですね。


さてさて本の査定の話ですが、昨日、買取王子からメールが来ておりました。今回は段ボール3箱(なぜか3箱注文できるようになってました。)でなんと11475円でした。すごい!買取王子万歳 !です。これで文庫本が約700冊で23378円になりました。文庫はあと100冊ほど残っております。今、自分がずっと入院しているので、箱に詰めたりする作業は長男にやってもらってます。あと、単行本が300冊ほどあります。単行本はメルカリの方が高く売れるんじゃねーの?ってことで、しかし、全部やってる手間ひまを考えると、とてもじゃないけどムリなので、作家限定でいこうと思います。すなわち、村上春樹、川上弘美、大江健三郎。このあたりかな。それから40年前くらいに買った筒井康隆全集全24巻、そして「これ、メルカリで売るとまぁまぁ高く売れると思うよ」と言って姉が持ってきた漫画の単行本(タイトル失念)このあたりをメルカリでさばいてみようかなと企んでおります。あ、まだありました。レコード約70枚、CD約100枚。このあたりはもう十把ひとからげなのではないかな。あまり期待はしておりません。




父のヘルニア禍 息子のステント禍

2020-11-24 14:41:17 | Weblog


朝、起きてきて空を見ると、これ以上はムリ!ってくらいの晴天でしたね。自分の病室は4人部屋で、自分のベッドは廊下側なんですね。なので、自分のベッドの周りにぐるりとカーテンを引いている関係で、昼なお暗いと、こういうわけなんです。一応看護師さんには窓側が空いたらそちらへ移りたいと言ってはあるんですが、こういった場合、どの程度希望に応えてくれるものなんでしょうかね。3~4人で居酒屋へ飲みに行って、座敷がいっぱいでテーブルへ案内された場合、気のきいた店なんかだと座敷が空くと「お客さん、座敷が空きましたけど、どうされます?」と聞いてくれるもんなんですが、まぁ病院と居酒屋を同列に比べてはいけませんかね。


昼なお暗いということは、とにかく本が読めないんですね。デイルームへ本とティッシュと携帯とガーグル(痰を出す入れ物)を持ち、マスクをして移動という、ちょっと面倒なことになるわけです。で、時々看護師さんが探しに来るということにもなるわけです。とにかく、こういった面倒を解消するためにも窓側に移りたいと、こういうわけなんです。


父が今、ヘルニアで入院しているんですが、今までも3~4ヶ月に1回程度の腹部の痛みを訴え、(大体夜明け頃)その都度救急外来へ連れて行って応急処置をしてもらって、それでとりあえず事なきを得ていたんですが、今回もそのつもりでいたところ、翌日、また発作が出て、病院へ行ったんですが、これだけひんぱんに続くようなら、手術をしましょうということになりました。病名は腸閉塞です。今日の夕方、家族への説明があり、あさって、26日木曜日、午後3時くらいからスタート予定です。これ、なんと、自分の気管のステント手術と同じ時間ではありませんか。


しかし、親父、息子、同時に病気を抱えて、かみさんの心労たるや、計り知れないものがあると思います。ここは素直に頭を下げて感謝しなくてはいけないところです。息子、娘たちも仕事を休んだり、半日で切り上げたりして入院の準備とか、先生の説明を聞くとか、いろいろ手伝ってくれるようです。今日はかみさんは、明日の自分の転院に備えて事前に車に積めるものは積んでしまおうということで、昼過ぎにこちらに来るようです。


今朝、明日の転院のためにPCR検査をするというので、エレベーターで1階まで降りて、外のめちゃ寒いところでやりました。さっき、結果が届きましたが、無事、陰性でした。PCR検査って初めてやったんですが、めちゃめちゃ痛いですね。なんだか、綿棒の親分みたいなのをいきなり鼻の奥(かなり奥まで)まで突っ込まれて、ぐりぐりやられて、思わず「痛い!痛い!」と声に出してしまいました。名古屋医療センターに来る患者は全員PCR検査を受けなければいけないそうで、なんだかここらへんに元国立名古屋病院の権威というか、えらそーなところが見え隠れしていると思うのは私の生来しみついたひがみ根性のなせるわざなんでしょうか。


あと、本の整理をして、文庫本が意外な金額で売れたという話をしようと思ったんですが、なんだか下で点滴の差し替えをするので、今すぐ来いということなので、今日はこのくらいにして続きはまた明日ということで。あ、明日は医療センターへ行くので、PCは多分車に積んだままにすると思うんで、ブログの再開は何日かあとになると思います。全国のトシファンの皆様、誠に申し訳ない!刮目して待て!

照ちゃん、敗れる!

2020-11-23 12:00:00 | Weblog
今まではブログの更新は10日か、せいぜい1週間に一度だったんですが、今回の入院は長期戦になると踏んで、病室にパソコンを持ち込んだら(自分はスマホでブログができないんです)、なんと、入院してから毎日更新しているではありませんか。ここで結論です。入院生活はやっぱり暇です。

閑話休題…


昨日は、娘とかみさんの二人で見舞いに来るはずが、なんと、長男も二男も来ることになって、お大所帯の見舞いとなってしまいました。これ、ほんとは規則違反なんですが、病室でなく、デイルームに集まったためかどうなのか、黙認して頂けました。ありがとうございました。いろいろ話をして、最後に二男の提案で写真を撮ろうということになり、そこで自分が「遺影か?遺影撮るんだな、イェーイ!」としょーもないギャグをかましてその場を思いっきり白けさせたのは言うまでもありません。自分一人ではなく、全員の写真を撮ったんですが、その意図がよくわかりませんでしたね。まぁ、自分が近々亡くなるとして、それに一番近い時期の写真を、ということなのかも知れません。そこで、一家の長としては、「おい!縁起でもないことすんなよ」と怒るべきだったのでしょうか。まぁ、どっちでもいいんですがね。


そんなことより、自分はその時ちょっとあせっておりまして、時間は4時半頃だったんですが、相撲が気になってたんですね。この日は千秋楽なんです。通常ですと、4:30 といえばそろそろ中入りというあたりなんですが、なにしろ昨日は千秋楽。表彰式、インタビュー等、いろいろセレモニーがあるため、時間をかなり前倒しして進行させてるわけですね。


で、家族と別れてあわてて病室へ戻り、間髪を入れずテレビをつけたら、よかった、間に合いました。まだこれから三役というところでした。取組は淡々と進んでいき、そして結びの一番、貴景勝VS照ノ富士。立ち合い、両者思いっきりぶつかったものの、貴景勝の押しに照ノ富士が動じないんですね。逆に照ノ富士が押しながらぐっと前に出たとき、貴景勝の体がフワッと少し浮きましたからね。これで勝負ありです。本割では照ノ富士の勝ち。これで13勝2敗同士で並んだわけですね。


そしてしばしの休憩をはさんでいよいよ本日のメーンエベント、優勝決定戦です。もう手に汗握るとはこのことですね。しかし、自分には一抹の不安がありました。それは、かつてこういったケースで、横綱の〇鵬が、立ち合い大きく変化して、とにかく相撲の内容よりなにより勝つことが先決みたいな取り口を披露して、一人残らず全国の相撲ファンの顰蹙を買ったことを思い出したからです。まさかこの二人がそんな愚挙に出るわけはないだろうと、祈るような気持ちで見ておりましたところ、やっぱりすごいですね。そんなバカな立ち合いは致しませんでした。ほんのわずかでも疑いの心を持った自分が恥ずかしかったです。メロスに対するセリヌンティウスの気持でした。まぁそんなことはどうでもいいんですが、貴景勝は期するところがあったんでしょう、とにかくすごい立ち合いで、思いっきりぶつかると、そのまま俵の外までぐいぐい押し込んでしまうという、会心の相撲を取りました。いや、ほんとすごかった。


誰か名前は忘れましたが、相撲解説者の人が、横綱はいない、大関はいない、こんなつまらない場所は珍しいというようなことを言っておりましたが、いえいえどうして、こうやって優勝決定戦で大いに盛り上がったし、翔猿とか志摩ノ海とか、若い力士の活躍も目立ったし、個人的には栃ノ心が勝ち越したこと、これめちゃうれしいです。


ここから相撲協会へ提言です。私、常々思うんですが、あの土俵、もう少しなんとかならないもんですかね。土俵上と土俵下の落差がありすぎると思うんですね。もちろん、なにかの規定で何メートル何センチと決まっているんでしょうが、あそこから転落してケガをしてそのまま休場する力士の何と多いことか。そこで提案なんですが、客席の一番前の方(砂かぶりと言うんでしたっけ?)、ここを3列くらい減らして土俵の上から下までをもっとなだらかになるように設計する。そうすれば俵のあたりで転んだ力士も、そこから「どん!」と下に落ちるのではなく、坂道を転げ落ちるようにゴロゴロと転がっていって、ケガのリスクもかなり軽減するのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?昔、これも〇鵬という横綱が、もう土俵を割っているのにその力士をそこから投げ飛ばして当時の審判部長(?)を骨折させたとか、そんな暴挙もできなくなるのではないでしょうか。


このブログを読んでいる日本相撲会会員様、是非、御一考頂きたい!そして今後、どのような策を講じて頂けるのか、コメント欄を空けてお待ちしております。


あ、なにも相撲協会の会長でなくてもいいですからね。そして、相撲協会の方でなくても御意見がございましたらどうぞコメントの方、よろしくお願いいたします。


今日はちょっと気合が入って、長くなっちまいました。

ギリギリの毎日

2020-11-22 09:09:05 | Weblog


この編集画面に入ると、ブログを始めて5219日とあるんですが、これ単純に365日で割ると14年ちょいなんですね。改めてビックリです。この先何年続くかわかりませんが、命の続く限り(これが文字通りなのがちょっとこわい)継続していこうかと、改めて思った次第です。

閑話休題…

昨日、入院生活は以外に忙しいてなことを書きましたが、すみません、全くのウソでした。昨日はもう、ひまでひまで何にもすることがなく、本ばっかり読んでおりました。読書にあきるとネットでユーチューブを見たり、ネット対戦で将棋をやったりと、自堕落な生活を送っておりました。

そんな中、午後になってかみさんと二男が見舞いにやってきました。そしてあと、今日は娘も来るそうです。かみさんは連日の病院通いだったので、(実は親父も別の病院に入院しておりまして、昨日が退院日でそれは私の姉が世話を焼いてくれました。)来なくていいとは言ってあったんですが、二男が行くなら私も、ということになったようです。

かみさんが、「今、子供達に何か伝えておくことがあるなら、今のうちに言っておいたほうがいいんじゃない?」としきりに言うので、「なんだよ、縁起でもない、今日明日死ぬわけじゃなし」と返しておりましたら、二男いわく(栄養士)、今のお父さんの体は、はっきり言って非常に危険な状態であると。気管に穴があき、肺が破れて、そこに雑菌が自由に出入りできているってことは、いつ重篤な感染症にかかってもおかしくない状態であると。まぁ言われてみればなるほど、という話なんですが、じゃぁ今の自分は、来週気管にステントを入れるまで生きていられるとしたら、それは単なる偶然に頼っているということなのではないか、ということになってしまうわけですよね。二男に言わせると「そうだよ。」こわ!

まぁそんなことより、今日は大相撲11月場所の千秋楽です!実は私、大の相撲好きでありまして(全然詳しくはありません)、今日は千秋楽とあって大いに楽しみにしております。この勢いでいけば、まぁ貴景勝がすんなり優勝かなと。しかし、まさかの照ノ富士の大逆転もあり得るし、とにかく目が離せません。自分は、どちらかというと照ノ富士持ちです。自分の贔屓の力士は栃煌山だったんですが、惜しまれつつ引退しました。あと、これもつい先日引退した琴奨菊。現役力士では栃ノ心と勢ですかね(勢はケガが原因で十両へ落ちてしまいましたが)、それから私の友人の落合君にそっくりの琴恵光、これもケレン味のない、いい力士です。

そんなわけで、今日は昼過ぎに娘が見舞いに来るし、相撲も見なくちゃいけないし、あ、そうそう、今、EテレでNHK杯将棋トーナメント、始まってるわ!

あ~大忙しです!(笑)

ステントですってんころりん

2020-11-21 09:07:44 | Weblog



昨日、午後2時半頃から食道のステント挿入手術を行いました。その結果なんですが、なんと、ステントが入りませんでした。かなり細い針金のようなもので先導していって、ステントを装着するらしいんですが、食道の中が壊死した組織やらガン細胞やらでびっちり詰まっていて、その針金すら通らなかったとのことです。ちょっとショックでした。


じゃぁどうするかって話なんですが、先に気管のステントを入れようと、こんな話に決まりました。なので、来週水曜日に県庁の方の病院へ行って、木曜日に手術と、こんな段取りのようです。ちなみに県庁の方の病院とは、よく聞いてみたら名古屋医療センターというというところで、昔の国立名古屋病院なんだそうです(そんなこと言われてもちっともピンときませんが)。なんだかその前日の火曜日にまたどこか別の病院へ行って、新型コロナのPCR検査を受けるそうです。そんなわけで来週もなんだかあわただしいです。


入院生活というと、暇を持て余すイメージがあるんですが、これが不思議なことに意外と忙しい
んですね。まぁ昨日は午後から手術というのがあったんで、なおさらですが。家で新聞を読むのは自分しかいないんで、もったいないから昨日、かみさんが来るとき持ってきてもらったんですが、まったく読めませんでした。かといってテレビをつけるわけでもなし、本を読むでもなし、(あ、30分くらい読んだわ)、まぁ要するに時間の使い方が下手なんでしょうね。


今、太田和彦の「超・居酒屋入門」というのを読んでおりまして、これも本を処分する折り見つけて再読しているんですが、太田和彦、やっぱりこの爺さん、いいね~。ついこの間もたまたまテレビをつけたら出ていて、(BSのフジかTBSかそのへんです)日本酒といろんなおつまみを飲み、かつ食べながら紹介していく番組なんですが、これ、仕事じゃないですよね。好きな酒が飲めておいしいおつまみを食べて、しかもギャラがもらえる…。こんなことが許されていいんでしょうか!もうとにかくうらやましい限りです。



入院しました

2020-11-20 07:29:53 | Weblog


今週は18(水)が採血と新しい抗がん剤の点滴投与の2回目、19(木)がCT(胃カメラは、治験をやめたので必要なとき以外、やらないそうです)と2日連続のガンセンター通いだったんですが、火曜日の抗がん剤投与の最中、突然咳が止まらなくなり、これは抗がん剤のアレルギー反応ではないかということで、一旦投与を止めて様子を見ていたんですが、少しの間だけおさまったものの、数分するとまたぶり返してせき込むという状態で、これだけ咳が止まらないなら肺に問題があるかもしれないということで、これでは帰すわけにはいかないと言われて、急遽入院することになりました。夕方になると、咳も収まり、体の痛みもほとんどなく、久しぶりにぐっすり眠れもしたのですが。


翌朝、久々に気持ちよくめざめ、午前中にCTの予約があったのでそれをやって、まぁ11時から12時くらいには退院でしょうと、高を括って先生の指示を今か今かと待っていたところ、先生からまさかの退院ストップ指示。先生は日中は大変忙しそうで、夜7時くらいに今の状態の説明と今後の治療について説明しますとのこと。それをかみさんに伝えたところ、なんだか大ごとになってきてしまって、長男と次男もその場に席を連ねるということになりました。



今の症状としては、CTで見ると、がん細胞がついに食道の放射線でただれた薄い壁を食い破って、肺に穴を開けたそうです。昼間、やったレントゲンで見ると、気管も破れてしまっているとのこと。それで、胃から入れた経腸栄養液(エネーボ)が逆流して気管、肺に微量ながら入り込み、誤嚥性肺炎と同じ状態を引き起こしているということです。


これは放っておいたら大変なことになるということで、今日、急遽食道にステントを入れる手術をします。自分の患部はのどのすぐ奥、食道の入り口にあるので、ステントを入れると、上の金属の部分が口の中に一部飛び出すような恰好になって、それは、のどに始終指を突っ込まれているような感覚なので、少し前の先生の所見では、この患者はステントは無理、という判断だったんですが、もう今はそんなことは言ってられないということです。死を選ぶよりましではないか、ということですね。


そして、食道だけのステントでは心もとないということで、今日の手術が終わって落ち着いたら、来週中に気管のステントの手術もするそうです。これはこのガンセンターではできないということで、病院名は聞き忘れましたが、県庁の近くの大きな病院でやるそうです。気管なので、逆Y字のステントを挿入するとのことです。


そんなこんなでここ2日間で状況が目まぐるしく変化してもうついて行くのが大変です。自分がこの先、3年とか5年とか言ってる場合じゃないということだけは理解できました。。一番いいシナリオは、食道、気管のステント手術がどちらもうまくいって、栄養はステントが使えるまでは肩にポートとかいうものを埋め込んで、動脈から点滴をしながら回復を待ち、で、ステントから飲食ができるようになったらポートもはずし、胃瘻のペグもはずしと…。こうなったら万々歳ってなもんです。ここまで田近先生の説明を聞いて、「そうなる確率は何%くらいですか?」と聞こうと思ったんですが、何と答えるか、大体想像がつくので聞きませんでした。予想される答えは、こうです。「まぁもちろん個人差があるので一概には言えないんですが、うまくいく人もいるし、いかない人もいます。確率としてはもちろんずば抜けて高いわけではないんですが、そんなに低いということもないと思います。ま、全力を尽くしますので。」聞かなくても同じですね。


まぁなんだかんだ言っててもしょうがないので、頑張るしかないんですが、のどの奥にずっと指を突っ込まれながら生きていくのはちょっといやですね。今は、そうならないような今日の手術を望むだけです。こうやって目の前のものを一つ一つクリアしていくしかないんでしょうね。


頑張ります!







歪んだリアリズム

2020-11-12 14:45:25 | や行の作家


山本昌代「緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道」読了 


本書は1996年に河出文庫より発刊されたものです。本を処分するためダンボール箱に文庫本を詰め込みながらもう一度読みたい本をチェックしていて、本書を見つけて再読してみたのでした。文庫で160項ほどの短編なんですが、これはいいです。


面白いのは、解説の久間十義氏も指摘しているように、文体の視点変わりようなんですね。主人公の鱈子さん、姉の可李子、母 弥生さん、父 明さんの4人家族の話なんですが、会話の書き方の視点の中心をいかようにも変えて読むことができるんですね。ちょっと例があげづらいんで引用はしませんが、こういった書き方は他の小説では、自分の記憶する限り、読んだことはありません。


こういった会話の間の悪さ(?)に最初は戸惑いというか、違和感を若干抱いたのですが、読み進むうちにこれがなんともいえない不思議なリズムを作って、得も言われぬ面白さとなっていくんですからわからないもんですねぇ。このあたりが山本昌代の魅力というか、こういった書き方ができるという彼女の武器なんでしょうね。これは新たな発見でした。


内容はというと、この4人家族の日常が淡々と綴られていくんですが、特に大きな事件があるわけでもなく(父 明氏の直腸がんの手術が大事件といえばそうなんですが)、妹の鱈子さんを中心とした平穏な毎日が続いていきます。しかし、先に述べたようにこの会話の不思議なリズムが本書の大きな特長となっていて読む者を飽きさせないんですね。


再読してよかったです。本当に面白い作品でした。ちなみに本書は新しい文学の方向を切り拓こうとしている作品に贈られる三島由紀夫賞を受賞しています。


本の処分の方は少しずつ進んでおりまして、「買取王子」というところに頼んだんですが、段ボール2箱、文庫本約200冊で、なんと8300円になりました。ここは段ボール2箱づつしか送ることができないので、とりあえず文庫をあと600冊、順番に送るつもりです。捕らぬ狸のなんとかではないんですが、単純に計算するとあと文庫600冊で24000円、文庫だけで合計32000円になりそうです。ラッキー!そのあと単行本が300冊ほど控えております。


おととい、がんセンターへ行って、消化器内科の診察と今回から始める抗がん剤の一回目をやってきました。4~5日前から背中、肩、胸がずっと痛くて、ほんと、耐えられないくらいの痛みをずっと我慢して、おとといの診察のときにそれを言ったら、そういう時は診察の予約がなくても電話してくれればすぐに診るし、それに合った薬も処方しますと言われ、言われてみればそりゃそうだと思ったんですが、まぁ後の祭りということで。


今までのロキソニンでは効かないのでモルぺスというのを処方してもらいました。これにはなんと、麻薬が入っているそうです。私もついに麻薬常習者の仲間入りです。これを12時間おきに服用して、それでも痛くなったら間にオキノームというのを服用するということです。そのオキノームの服用の頻度によって次からモルぺスに入れる麻薬含有量を加減するとのこと。とにかく、昨日今日と痛みから解放されて気分もいいし、ほんと、よかったです。今日も昼から車で銀行の用事をこなして、さっき、ずっと休んでいたウォーキングも1時間ほど行ってきました。 


痛みがないと、こうも違うものかと自分でも驚いているくらいです。来週はまた水曜日に2回目のパクリタキセル(抗がん剤)、翌日、胃カメラとCTです。早く口から物が食べられるよう、がん治療、頑張ります!