今月読んだ本は以下の通り
野坂昭如「とむらい師たち―野坂昭如ベストコレクション」
諏訪哲史「偏愛蔵書室」
神吉拓郎「たべもの芳名録」
丸谷才一「エホバの顔を避けて」
以上の4冊でありました。最近は週1冊のペースになっています。まぁ長いのもすぐ読めるものもいろいろあるんですが、トータルのバランスがいいんでしょうか。
今月はなんといっても丸谷才一ですね。そこの記事で書き忘れたんですが、単行本なのに解説があって、それを松浦寿輝が書いているんですが、なかなか読ませる解説でした。「エホバの顔を避けて」、「笹まくら」を絶賛するんですが、それ以降の作品に、松浦の言葉を引用するなら<上質な「市民小説」の系譜に属する丸谷の諸作には、あまり心が震えたためしがない。>とやんわり批判しています。ここがすごいですね。
自分も、遺作となった「持ち重りのする薔薇の花」には、なんだかなぁと思ったんですが、それ以前の「たった一人の反乱」「裏声で歌へ君が代」「輝く日の宮」なんかは面白かった記憶があります。ここがプロと素人の違いなんでしょうね。
諏訪哲史「偏愛蔵書室」に入っている本を9月以降、順繰りに読んでいこうと思っております。楽しみです。
8月 買った本 5冊
借りた本 0冊