村田喜代子「屋根屋」読了
本書は2014年に講談社より刊行されたものです。
本書の帯にこうあります
<雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。自在に夢を見られると語る彼の誘いに乗って、「私」は、夢のなかの旅へ一緒に出かける。九州訛りの朴訥な屋根屋と、中年主婦の夢の邂逅は、不思議な官能をたたえながら、ファンタジーの世界へと飛翔する。>
姉が1年ほど前に図書館から借りてきて、めっぽう面白かったそうで、なんと、自分に読ませるために改めて書店で買ってきて貸してくれたものです。そこまで読ませたいのかと、その熱い思いを受け止めつつ読んだんですが、申し訳ない、そこまででもなかったです。もちろんつまらなくはないんですが、自分の思う面白さとはちょっと違うかなと。
日本の古い神社仏閣の構造とかその歴史、また、フランスのノートルダム寺院始め、あちこちの大聖堂の構造、またその歴史に多くの項を割いているんですが、そういった方面にさっぱりうとい自分としては少しそのあたりも苦痛でした。
二人で同じ夢を見て、その世界で二人で京都のお寺の屋根に登ったり、フランスのパリの上空を自由に飛び回ったりするシーンは圧巻で、そこは面白かったんですがね。
ちょっと残念でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます